プア-なり 中露!

 

プア-なり 中露!    2010年12月25日


 中国は、劉氏のノーベル平和賞授賞に対し、授賞式への不参加を世界中に懇願しています。

知的世界に縁遠い国 中国・ロシアの暗欝について考えます。


 国家政権転覆扇動罪で服役中の劉氏へのノーベル平和賞授賞を、中国政府は「圧力」と断じ、「主権への干渉だ」などと国内外に向けて“持論”を展開している。 
中国外務省の姜瑜報道官は、中国政府の方針に疑念を示す国際社会を「自作自演の反中の茶番劇をやっている。 この政治的な茶番劇は、特色ある社会主義の道を歩み続ける中国人民の決意と自信を揺るがすことはできない。 ノーベル賞委員会の決定に反対する中国の立場に100以上の国・組織が支持を表明している。」との主張を繰り返している。
インターネット上には、「ノルウェーは無脳な米国の傀儡(かいらい)」「ゴミのような賞」など、政府の姿勢に感化された書き込みが寄せられている。
各国の駐ノルウェー大使らのうち、日本や欧米など44カ国が出席する一方、ロシア、カザフスタン、キューバ、コロンビア、ベネズエラ、アルジェリア、サウジアラビア、パキスタン、イラン、イラク、エジプト、チュニジア、ベトナム、アフガニスタン、スーダン、モロッコ、アルゼンチン、中国の18カ国が欠席した。


 「破天荒」という故事成語があります。 唐時代、王朝成立から100年以上経た後も、荊州(現在の湖北省)地方から官吏登用試験の合格者が出ず、世の人は「天の神が定めた荒地」と言いましたが、劉蛻(リュウゼイ)が合格したため「天荒を破った」事に由来します。

 ノーベル賞の受賞者数は、以下のようになっています。

スウェーデン    30人        5位
スイス       22人        6位
日本        17人        8位
ロシア       19人        7位
インド        4人       23位

韓国         1人 (2000年・金大中の平和賞のみで科学分野は「0」)
中国         1人 (2010年・劉暁波の      〃       )

 上位6カ国は欧米諸国ですが、人口比率を考慮すれば日本は世界第7位となり、1949年湯川秀樹博士の受賞以降で見れば、世界第5位の成績です。

 昨年まで中国は「天の神が定めた荒地」でしたが、2010年文字通り破天荒として、奇しくも同姓の劉(リュウ)さんが初のノーベル賞受賞者となりました。 しかも民主活動の功績を讃える平和賞を受賞するということは、中国自ら行状を悔い改めつつあることを内外に証明する絶好の機会であり、慶ばしい限りです。

 過去110年間のノーベル賞受賞状況からも、中国や韓国はいかに「ものまね もらい知恵」か、ロシアはいかに「軍事単細胞」かが明瞭です。

 中国ブランド品ほしさに、中国製品を買い付けるのは一部の物好きだけで、使い捨て品など、どこで作ろうが安ければ良いのです。 数だけ膨らませて、GDP世界第2位になりそうだと、「馬鹿なすずめ」のごとく舞い上がっているのが現状であると、再三唱和する根拠はここにあります。

 中国を含めて18カ国が平和賞授賞式を欠席していますが、ロシアからキューバまでは、中国同様に共産主義の標榜国です。 コロンビアからアルジェリアまでは、世界を代表する独裁主義国です。 サウジアラビア以降は、中国の隣組あるいは反欧米主義国です。 

 中国が依拠する100以上の国・組織も含めて、彼らは哀れにも知的世界に縁遠く、授賞式参加44カ国のおこぼれにあずかって生存する者たちです。

 中国が、「メタボの北朝鮮」のごとき状態であり続けたいのなら、このままでも何等構いません。 少しでも先人の遺産と歴史を尊重し、知的世界に参画したいのなら、「特色ある社会主義の道を歩み続ける」という愚かな虚勢を取り止め、足跡を見つめ直すべきです。

それが誰にとっても「カンタン」となるのです。