ちょっと何やってんだか

 

ちょっと何やってんだか    2019年8月5日


 日本による対韓輸出規制が議題の一つとして取り上げられたスイス・ジュネーブでの世界貿易機関(WTO)一般理事会(現地時間7月23~24日)に韓国政府の首席代表として出席した産業通商資源部の金勝鎬(キム・スンホ)新通商秩序戦略室長が26日帰国し、公の場で支持は得られなかったが、心情的に同意するとの連絡は多くあったと伝えた。 欧州やアフリカ諸国は植民地時代の過去を抱え、日本の措置を歴史問題に結びつける訴えに距離を置いた。

 韓国与党・共に民主党の議員で「日本の経済侵略対策特別委員会」委員長の崔宰誠氏らは25日、ソウルで記者会見し、日本政府による輸出管理強化措置を「経済侵略」と非難した。

 文在寅(ムンジェイン)氏は2日の閣議で国民の反日感情をあおり、対日関係の争点を徴用工問題からずらそうとの姿勢を見せた。


 1987年、東芝機械がココムに違反してソ連にNC工作機械を輸出した事が発覚し、日米摩擦に発展した。 アメリカは、東芝機械により不正輸出された工作機械でソ連は低騒音の潜水艦用スクリューを作り、結果的に西側の安全保障機能が阻害されたと主張し、親会社の東芝社長も辞任した。 その年の春には日本製半導体に対し通商法301条による制裁が行なわれていたため、アメリカの対日感情はこの事件により一層悪化し、議会では東芝制裁法案が提出され、東芝製品の破壊デモが行われた。


 このように、日本は第2次世界大戦後の復興著しく、その40年後には戦勝国のアメリカを焦燥させるような高性能機械を製造し、半導体を輸出していたのであるが、勢い余ってココム規制に触れることになり、貿易摩擦が発生した。

 この東芝ラジカセの破壊デモンストレーションは、戦後復興の手助けをした日本の技術力が本家アメリカを凌駕し、迷惑行為を及ぼしたことによる報復としてなされたものであり、過激な行動ではあるがいたしかたないとも言える。

 さて今日、近隣国でそれと類似した行為が多数発生しており、この図式を当てはめてみる。

 戦後復興の手助けをした【韓国】の技術力が本家日本を凌駕し、幾多の条約合意事項は守らず、規制対象のフッ化水素が北朝鮮に流出するという迷惑行為を及ぼしたことによる(報復 ?)として、【日本サイド】が破壊デモンストレーションをなしたのであれば、過激な行動ではあるがいたしかたないとも言える。

 ところが、現状は以下の有り様である。


 

 

 

 

 中高年の男女が、幼年期の怪獣ごっこを懐かしむように、箱を踏みつぶして喜んでいる。 ところが、箱の1つはSONY製品を表しているようだが、この写真や映像を撮影するカメラなどはキャノンやソニーの機器で、韓国製は一切存在しない。 簡単な組み立て製造業しか、存立していないのである。

 次も中高年の男女が、ビールやジュースをバケツに注入して飲料製造しているが、韓国の味覚趣味であれば、このビールのジュース割が最適なのかもしれない。 特に中央の中年女性は、ビール缶の口を上向けて注いでおり、普段からまともな飲酒の経験がない貧しい家庭のようである。

 7月17日の午後、光州の高校生が150人ほど集まり日本製品不買運動のパフォーマンスを行った。 彼らは日本産のボールペンやサインペン、日本産の文房具類を「NO」と書かれた日本製品の不買運動のロゴの箱の中に投げ捨てるパフォーマンスを披露した。 
このような暇があれば、地元開催の世界水泳で銅メダル1個に満足せず、鍛練に励む方がよほど貢献的な行動となる。 ちなみに日本の学校生徒で舶来品のペンを使用しているというのは聞いたことがない。 ほとんど、パイロット・ゼブラ・三菱鉛筆あたりである。

 8月15日のロウソクは、日本では先祖の御魂を迎え見送るために灯火する道標であり、烏合の大衆が景気付に振り回すペンライトではない。伝統文化も学識素養もなさすぎる。

 
 韓国のとある教授は、「(韓国では)日本は不法な行為(植民地支配)をした加害者だから、謝罪・反省・補償をしなければ懲らしめてもいい(という見方がある)。 (日本の右翼は)韓国をいまだに大国・小国のフレームで見る。 過去史への反省を要求すると小国の甘えとして度重なる謝罪要求へ疲労感を訴える」と互いの無理解と誤解、錯覚に葛藤の根があると言っているようだ。

 2005年5月にソ連がかつてバルト3国を占領したことを謝罪しないのか、と記者会見で聞かれたプーチン氏は1989年に、すでに当時のソ連が占領は間違いだったと認めていると指摘し、「毎年それを繰り返せと言うのか?」と気色ばんだそうだ。

 また韓国紙(中道派)の記者は一連の動きに、「ひとつひとつ解決していくしかないのでしょうが、ロシア・中国の軍事演習、北朝鮮のミサイル発射、アメリカの在韓米軍費用負担増等、連日の“事件”でこれほど宿命的な地政学的不利を感じたことはない」と嘆息する。

 韓国レベルの教授よりも新聞記者の方が、状況把握という点で1,2枚上手であるようだが、だからどうするという解決策までは思い至れない。 またプーチン氏の反応は、世界の覇権国の極めて一般的なものである。


 韓国の恐れることは、

 ・半導体材料等の管理厳格化による供給停滞から、韓国経済が悪化すること
 ・かくも重要な材料の国内生産能力の無さ、整備の不十分さが露呈すること 

はもちろんだが、とりわけ

 ・過去の歴史問題(植民地・慰安婦・徴用工)を利用した因縁外交が通用しなくなり、すべてに真実究明を求められること、すなわち霊感商法・威嚇商法的な解決策がとれなくなり、韓国政府の虚構政治が露見すること

である。

 文在寅(ムンジェイン)氏は2日の閣議で

・「我々は二度と日本に負けない。今日の韓国は、過去の韓国ではない」「(日本の)挑戦に屈服すれば、歴史は再び繰り返される。我々は十分、日本に打ち勝つことができる」

・「日本政府の措置は我々の経済を攻撃し、成長を妨げようという明らかな意図を持っている」

・「加害者の日本が盗っ人たけだけしく騒いでいる」

と述べたようだが、立派な「国民向け談話」のつもりでも被害者魂が浸潤し、哀れなほど歴史認識が誤っている。

 「我々は二度と日本に負けない。」ようだが、韓国は、歴史上「日韓戦争」のような戦争当事者になったことは一度もなく、すべて周辺国の覇権戦争に巻き込まれただけの付け人であった。 すなわち、韓国は一度も日本には負けたことはないのであり、本当の勝負は自分で新入幕したと思い込んでいるこれからである。

 「成長を妨げようという明らかな意図」を持つ以前に、韓国が700億$の日韓通貨スワップ協定を欲していたのであり、1997年にはIMFの管理下に入ることでデフォルトを回避したのである。 せっかく夏休みを返上したなら、もっと自国の経済史を学習するほうが良い。

 対馬の寺院から盗難された仏像が韓国内で発見されても、文化財不法輸出入等禁止条約に基づいて直ちに日本に仏像が返還されるところ、2013年2月、韓国大田(テジョン)地裁は、返還拒否を決定した。 「盗っ人たけだけしく」も結構だが、徴用工判決も含め、まともな裁判所を作り直すことが先決である。

 また5日には、

「日本経済が韓国よりも優位にあるのは経済規模と内需市場だ」

「(北朝鮮との)南北経済協力で平和経済が実現すれば、われわれは一気に日本の優位に追い付くことができる」

「日本政府は痛ましい過去を踏みにじり、互恵協力的な韓日関係を発展させてきた両国国民に大きな痛手を与えた」

「韓国は道徳的優位を基盤に成熟した民主主義の上に、平和国家と文化強国の地位を高め、経済強国として新しい未来を開いていく」と訴えたようだ。

・日本経済が韓国よりも優位にあるのは経済規模と内需市場だけではない。 基礎研究、品質、生産技術のどれをとっても韓国は日本の相手ではない。

・経済規模で日本に追い付けば、同時に独、英、仏、伊を追い越すということになるが、その方法が南北統一とは、マラリア熱にでも罹っているのか。

・互恵協力的な韓日関係により、利便があったことなど一度もなく、これまで日本が一方的に譲歩し資源を供与してきただけである。

・いろいろな分野の優位、強国はあるが、「道徳的優位と文化強国」を標榜する国はかつてなく、そのような物体が存在したこともない。

・優位が3回、強国が2回プロパガンダされているのは、余程それから遠くに位置しているため、表現だけでも取り繕うしかないのは理解できるが、さらなる自傷行為を続けるのは隣人として見るに見かねるものである。


 ・科学力、軍事力で凌駕し続ける
 ・韓国との経済関係を太くし、産業のキーを抑え、利潤を吸い上げる
 ・遡及行為には「目には目を」の対応 
 ・文喜相のような、無能者への集中攻撃と排除活動
 ・文在寅への弾劾、罷免キャンペーン

のように、親日政府を樹立し、再度韓国民を教化することを目論むのは理想ではあるが、写真を見れば福沢諭吉翁も再度強調したであろう脱亜論とまでいかずとも、化外の民を相手にすることには変わりない。

誠に、過去15年間ホワイト国として処遇していたことなど、稀代の誤謬であり、この場に及んで傲岸無礼この上ない。

 韓国は、古代より冊封・朝貢体制のもとに他国に属従した民族であり、精神的にも科学文明的にも独立自尊とは無縁であり、縁故の方に追いやって赤化させておくことも止む無しと考える時が来ている。