節酒・禁酒の勧め

 

節酒・禁酒の勧め    2014年5月11日


 飲酒に関して、特に新年度になると、学校での新入生や会社の新入社員に強制的にお酒を勧める機会が残っており、それにともなう事故も多発しています。
 
また、アルコールという依存性の高い薬物の場合は、「一定範囲にとどめる」ことも難しいことが多いです。

節酒・禁酒・断酒のための方法について、考えます。


 私は、学生時代からコンパ宴会でワーワー騒ぐことが好きであり、それは社会人となってから相当年季を積み重ねた今日まで続いています。

 しかしながら、そのために節制のノウハウも多数あり、それを紹介いたします。


1.飲酒は必要不可欠だが、飲酒の動機により、結果は良くも悪くもなる

  飲酒を積極的活用することが必要な場合

 ・営業マンの接待等、職務遂行上必要な場合
 ・所属組織内部のコミュニケーションを円滑化する場合
 ・外部との交流機会を持つ場合

このような場合は、むしろ積極的に飲酒を活用するべきです。 それにより、飲酒のマイナス面よりも、得られる効用のほうが大きくなります。 
    

  飲酒が消極的活用となる場合

 ・飲酒を伝統行事として強要する場合
 ・気分転換の機会とする場合
 ・ストレス発散の道具とする場合

このような場合は、飲酒が事故や習慣になり、過度に陥る危険性があります。 憂慮するべきはこの場合です。


2.飲酒の動機と併せて、量的・時間的に制限しないために深みにはまる

  飲酒を積極的に活用する場合であれ、消極的な場合であれ、飲酒量に比例してアルコールに依存する体質に変化していくことは避けられません。

 すなわち、健全な飲酒を担保するためには、健全な量的・時間的制限をおこなう習慣が必要となります。


3.量的・時間的制限による解決法

・飲酒する機会を回数制限する
   
 コアな営業マンの接待は別にしても、社内・社外の交流にともなう飲酒はスケジュール管理ができます。 たとえば、年間24回と決めてその回数内で繰り合わせするということが必要です。


・最終電車には必ず乗るようにする

 安易にサウナで仮眠し翌朝の始発電車で帰るというようなスケジュールでは、はしご酒につながります。 最終電車には必ず乗るという時間的歯止めが必要です。


・毎朝するべき日課を決める

 早朝の日課、たとえばランニング・犬の散歩・体操等、それをしないと1日が始まらないというものを定め、実行する習慣をつけます。 飲酒はほとんどが夕刻以降であるため、長時間の飲酒を防止するという歯止めが必要です。


・飲酒に依存しないよう、ストレス耐性を高める

 飲酒を始める最大の動機は、個人的な動機すなわち「問題を忘れるため」であるという統計があります。 この場合は、すでにスケジュール管理をする能力は消失しているため、周囲の人が注意を払うことが必要です。

 何よりも、自分自身で普段からストレス耐性を高め、飲酒以外のストレス解消策を見つけておくという自覚が必要です。

 このように、飲酒という浸りやすい習慣に対抗するためには、それに打ち勝つだけのスケジュールされた習慣と、それを持続させる意志力が必要です。

 ブッダの言葉「苦しみを消すには、自分自身を変えるしかない」から及んで、「環境と意志があれば自分を変えられる」のように、実践する以外方法はないと思います。