薬離れの勧め

 

薬離れの勧め    2013年3月11日


 健康のために本当に必要なものは何か。 薬にお金をかけることは、栄養を摂ったり運動することに比べて、本当にバランスが良いことかという指摘がされています。

薬離れについて考えます。


 「衛生にしなければ病気になりやすいが、衛生にしても健康になるとは限らない。」という理論があります。

 この衛生を薬に言い換えると、「薬を適切に使用しなければ病気になりやすいが、薬を常用しても健康になるとは限らない。」となります。

 薬は自分のために飲むだけではなく、周囲に病気を感染させないためにも、また自分が関わる業務を中断させないためにも服用されます。

 周囲に感染させないために、早期快方するように飲む薬は必要ですが、問題は業務を中断させないために、持病を抑えるように飲む薬です。

 すなわち、健康診断で高コレステロール、高血圧と判定されれば、飲酒や高カロリーの食事は制限されなければなりません。

 しかし、日本の商習慣は「飲ミニケーション」がまだまだ主流であり、営業マンは成績を上げようとすればするほど、外食の機会は増加します。 実際に、夕方よりも夜9時以降のほうが、酔っぱらった人で混雑している電車路線は多いです。


 一例をあげると、

午前 6時 起床、ランニング(5000m/日)、朝食(ごはん、味噌汁 400
      kcal)
   8時 出勤、仕事
午後 0時 昼食、仕事(ランチ定食 600kcal)
   7時 帰宅、夕食(ごはん、味噌汁、おかず3品 800kcal)
11時 就寝 

のような生活ができれば、風邪等ひかずに済む、高コレステロール値にも高血圧値にもならずに済むという効果が自然に得られます。

 医学的にも、週末にまとめて運動するよりも、平日に2回程度分散して運動する方が健康に良いことは指摘されています。 

 ランニングを例にとると、以下のような身体的効果が確認できます。

1 体脂肪率8%を維持できる      7 血行・冷え性・肩こりを改善できる
2 標準体重-8㎏を達成できる     8 免疫力UPで丈夫な体になる
3 早寝早起きを習慣化できる      9 睡眠時間を7時間確保できる
4 脳の働きが活性化される       10 汗腺が活発になり代謝も進む
5 着地の刺激で骨が丈夫になる     11 ストレスが解消できる
6 飲食量・睡眠不足を管理できる    12 生活を規則正しくできる


 後は、どのようにしてこの外食の機会を減らし、運動と睡眠の時間を確保するかということに尽きるのです。

 誰でも楽しく行えることは継続できますが、辛いことは相当な努力を強いられ継続できません。

 ランニングを例にとると、いきなり何kmものコースを走ろうとするから、考えただけでも辛くなりベッドから出られなくなるのです。

 まず、一周400mのコースを設定し、それなりに速いスピードを目標に走ってみます。 最初は完走するだけで精いっぱいですが、楽に走れるようになるまで同じことを繰り返します。 慣れてくれば、100mずつ距離を伸ばしていきます。                                                              

 あくまでも、明朝トレーニングをすることが楽しみに思える程度が、その人にとり最適な負荷です。

 これは理想論に近いので、少なくとも週1回は10km以上連続で歩くことや、1時間以上水泳、ソフトボール等何らかの運動をすることを目標に生活設計をすることが必要であると思います。

外用薬は少々増加しても内服薬を減らす方法は、シンプルな生活に戻ること以外にはありません。