浅田真央は金!?

 

浅田真央は金!?    2010年2月27日


 浅田真央は、確実に金メダルか!? 

について予測します。

そして、その結果と原因について考えます。


 韓国は既に5個の金メダルを獲得しています。 また、カナダもアメリカも7個を獲得しています。 キムヨナが女子フィギュアスケートで金メダルを取ると、カナダ・アメリカと韓国は金メダル数でほぼ同列になり、差別化できないことになります。 そこで、日本に金メダルを1個渡し、韓国に渡さないために点数調整します。

 またロシェットは銅メダルの指定席ですから、安藤美姫はその点数を削って4位にしないといけません。 しかしそれでは、カナダは日本に顔が立ちません。 そこで、その削った分を浅田真央に上乗せして、逆転金メダルとします。 日本としては、銀・銅よりも帳尻は合うことになります。

 アメリカは、米軍普天間基地問題で言うことの聞かない日本を懲らしめるために、トヨタ自動車を公聴会その他で徹底的に責め立てます。 そして、アメとムチ政策で浅田真央を金メダルにするように点数調整します。 後ほど、日本政府関係者にこっそりその内情を伝えることで、沖縄問題を有利に展開できます。

 アメリカもカナダも韓国も、メダル獲得数からすれば金メダルの1個くらいどうでもいい状態にあります。 日本は、金メダルが1個あるかないかで天と地ほどのダメージを受ける状態にあるので、日本に恩を売る最大のチャンスです。

 4回転成功、ノーミスのプルシェンコを銀メダルにとどめるぐらい点数調整可能であるならば、女子フィギュアの金メダルの調整ぐらいいとも簡単です。 今度は回転数の多いほうが金メダルという、プルシェンコの逆バージョンを張ればよいだけのことです。

 要するに、「誰が見ても同じような演技」をすれば、プルシェンコおよびその背後にいるロシアに金メダルを渡したいかどうか、ライサチェクおよびその背後にいるアメリカに金メダルを渡したいかどうかという駆け引きが結果を決めるのです。 次回開催国のロシアには、3個以上の金メダルは渡したくなかったということです。

 浅田真央および日本、キムヨナおよび韓国のどちらに金メダルを渡したいか、アメリカとカナダの胸一つで決まります。 私ならば、まだまだ日本に恩を売るほうが、雇用の確保でも国債の消化でも得策だと思います。

 

 このように、25日に私は予測しました。 そして、26日の結果は金・銀メダル順位が入れ替わり、予測どおりロシェットは銅メダルでした。

 原因については、幾つかあげられます。


1.「誰が見ても同じような演技」をすることが大前提、すなわち「誰が見ても同じでない演技」ならば、点数調整は不可能であるということです。 キムヨナは3回転、浅田真央は3回転半で、技術水準では圧勝です。 しかし、今回のトヨタ自動車と同様に、安定感と安心感を犠牲にせざるを得ません。 この点では、キムヨナの圧勝です。

 圧勝と圧勝が対決すれば、どちらかが優先されます。 現在は、挑戦ではなく安定性が優先される時代であり、その辺の評論家に言わせれば、その時代に合わせた地味な戦略をとったキムヨナサイドの勝利ということで帰結します。 

 浅田真央は立派です。 少々のリスクを抱えてでも果敢に挑戦し、100%リスクを取らない方法に敗れたとしても、必ず大きな満足と未来への昂揚が残ります。 そのことをこの時代に世界中に認識せしめた貢献は、金メダル獲得の比ではありません。 金より輝く銀メダルです。 

 札幌オリンピックの女子フィギュアスケート銅メダルのジャネット・リンの名前は、今でも克明に記憶されています。 是非、4年後のソチまで鍛錬に励み、大願成就してほしいと思います。

「絵に紛(まご)う 錦に紛(まご)う 舞姿 技芸天女と あられましかば」と称えます。


2.ハーフパイプの国母選手は、競技の始まる前からマスコミを騒がせました。 もちろん良くない話題です。 彼は浅田真央と同じくらい、日本の代表として大きな期待を背負っています。 多額の遠征費や補助金も税金から負担されています。 彼自身も周囲の関係者も、その空気がまったく読めない「KY」ぞろいだから、このような事態となるのです。

 彼特有の性格という点はあるとしても、日本の代表という意識が選手団全般にわたり、希薄化してきているのではないかと危惧します。 自分はそこそこの成績でも、浅田真央が金メダルを取れば目立たなくていい程度に構えているのではないかと思います。 

 未成年の選手の手本となるべきベテランが不甲斐なく、その低調な結果の帳消しを浅田真央1人に依拠したとすれば、まさに高齢化日本の諸問題を縮図にしたような状態です。

 早急に、ベテラン選手団の意識の再徹底と再奮起を目論むべきです。


3.韓国は、金メダル6個、国別メダルランキングでも5位という快挙です。 他方、日本はほとんど予想通り、金メダルゼロ、20位という内容です。

 韓国は、日本と比較して人口で40%、GDPで20%の規模であり、GDPの世界ランキングは15位程度です。 

 韓国は、国を挙げて選手強化を行っている、手厚い年金制度が完備されている等、選手育成に有効な話は多々ありますが、細かい内容はさておき、この統計数値をどう考えるかです。

 それは、とりもなおさず、日本の将来国家体系、教育システム、資源の重点配分方法等を練り直すことにつながります。

 ここで、興味を惹かれる事象がいくつかあります。

1.北京オリンピックで、日本の女子ソフトボールは金メダルを獲得した。
2.しかし、女子ソフトボールの社会的評価は、それほど向上していない。
3.バンクーバーオリンピックで、日本の女子カーリングは予選落ちした。
4.長野オリンピックで、日本はジャンプ・複合等で金メダルを獲得した。
5.その競技は、北海道等の企業スポーツが支援する選手が活躍していた。
6.しかし、今回はそれらがすべてメダル無しに終わった。
7.男子は、スケートの短距離、女子は、中長距離で入賞できる。
8.男子・女子とも、スキーの距離に入賞できる。
9.日本の陸上競技の実態そのものである。

 これらの事象を分析すれば、浅田真央になぜ過重な負担がかかったのか、日本が早急に打つべき手は何なのか、あるいはなぜそれができないのかが見えてきます。 そこが、日本の将来の到達点であると同時に限界点でもあります。

 私は、日本人は決して中国や韓国はもちろんのこと、ヨーロッパ諸国にも引けを取らない身体能力はあると思います。

 今日の弱体化の原因は、ひとえに体系的な選手育成方法と社会的評価方法の不充分さにあると思います。

 民主党の起死回生の政策として、学問・スポーツ・芸術の大国を復活、構築することを掲げ、日本が「カンタン」するためにも即刻実施するべきだと思います。