ああにい (「あがにい」とも)
《品詞》副詞。「こそあど」の遠称。
《標準語》ああいう風に
《参照》あがにあがにい鳥取弁におけるこそあど体系

あい
《品詞》名詞
《標準語》あゆ【鮎】

あいのかぜ [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》名詞
《標準語》東北の風。春から夏にかけて吹く。
《補遺》「あい」は「間」の意味との説あり。詳細不明。
《参照》いせいちうらにしおきにしやませ

あえる 〔因幡方言〕 [Thanks to Mr. Kazusuke Yamane]
《品詞》動詞
《標準語》ふざける。からかう。馬鹿にする
《用例》「あえんないや」(ふざけたことを言うな、馬鹿にするな)。
《補遺》「あえくる」とも言うようです。
《補遺2》東伯耆でも、使うようです。

あおのけ (「あおのけだま」「あおのけざま」とも)
《品詞》名詞
《標準語》あおむけ【仰向け】。胸や腹のある面を上に向けること。
《用例》「あおのけに、こけた」(仰向けに倒れた)。

・・あか
《移動1996/10/06》見出し語設定に無理がありましたので、新しい見出し語「よまあか【読まあか】」を立て、そちらへ移動しました。

sunrise.gif

あかい【明い】
《品詞》形容詞
《標準語》明るい
《用例》「もう外はあかなったがな、起きいや」(もう外は明るくなったよ、起きろよ)。
《用例》「西の空があかいけえ、あしたは天気だわい」(西の空が明るいから、明日は天気だよ)。
《用例》「電気の球ぁ替えたけ、部屋が、あかあなったなあ」(電球を交換したから、部屋が明るくなったね)。
《用例》「もっと、あかいとこで本読みなれ」(もっと明るいところで本を読みなさい)。
《用例−形容詞の推量形》「もう外は、あかからーぜ」(もう戸外は明るいだろうよ)。
《蛇足》色彩の「赤い」は、鳥取(東伯耆)弁では、「まっか(な)」を使います。

あがな、あがいな、あげな
《品詞》形容動詞の連体形
《標準語》あのような
《用例》「あがな人、すかん」(あんな人は、嫌いですから)。
《用例》「なんで子供が、あがなこと、しただらあかいなあ」(どうして子供が、あんなことをしたのでしょうねえ)。
《参照》鳥取弁におけるこそあど体系

あがなん (「あがな」+「もの」の変化)
《標準語》あんなの、あのような物
《用例》「あがなん、捨てなれ」(あんな物は、捨てなさい)。
《用例》「あがなん、うちかて持っとるわい」(あんな物、私でも持っているわよ)。
《参照》あがなこがなんそがなん

あがに、あがいに、あげに、あぎゃあに、
《品詞》副詞(比況の意を表す)
《標準語》あんなに、あのように、あんなふうに。
《用例》「うちあがにえっとは、よう食べん」(私、あんなにたくさん、食べることはできません)。
《用例》「あがに怒らんでも、よからあ・・」(あんなに怒らなくても、よさそうなものなのに・・)。
《参照》鳥取弁におけるこそあど体系

あがにい (「ああにい」とも)
《品詞》副詞。「こそあど」の遠称。
《標準語》ああいう風に。
《用例》「これ、どがにいするぅ? こがにいでええかえ?」「そがにいは、いけんわい。あがにいしなれ」(これ、どういう風にするの? こういう風でいい?)(そういう風にはだめだよ。ああいう風にしなさい)。
《補遺》近称は「こうにい、こがにい」、中称は「そうにい、そがにい」、不定称は「どうにい、どがにい」
《参照》鳥取弁におけるこそあど体系

あかにご【赤にご】
《品詞》名詞
《標準語》さわがに【沢蟹】。サワガニ科のカニ。「肺臓ジストマの第二中間宿主となる」と広辞苑に書いてあります。


「KichiFactory」より

あげごたつ [Thanks to 大栄町誌]
《品詞》名詞
《標準語》置きごたつ。持ち運びができる炬燵。
《関連語》掘りごたつ。作り付けの炬燵。

あけっか
《品詞》名詞
《標準語》アケビ【木通】。学名:Akebia quinata。落葉つる性木本。
takii's あけっか 《おやつ》秋の山野のごんべたちのおやつは、栗、あけっか、あさどり(夏ぐみは「ごぶ」、秋ぐみは「あさどり」と言っていた)、熟柿、山ぶどうなど。秋なすび(ナツハゼ)なんていうのもあった。
《語源》朱果(あけ・くわ)→あけっか。
《徒話あけっか採りに限らず、山に遊びに入っていて喉が渇くと、そこらへんを流れている谷川の水を飲んだ。父についてキノコ採りに行ったときなど、「ションベン一町、クソ八町」と言いながら、腰をかがめ、水面に直接口をつけて水を飲んでいた父を真似、同じ格好をし、同じように「ションベン一町、クソ八町」と言いながら。1町は60間、360尺だから、約109メートル。8町なら872メートル。
これは、谷川に小便をしても1町下流に行けば、水は元通りきれいになっている、大便でも8町川下ならOK、ということらしい。もっとも、父によれば、「ションベン一町、クソ八町」には別の説があって、戦時、兵隊の行軍中に尿意・便意を催して行軍から離れて用足しをした場合に、置いていかれる距離を示しているのだという。

あこ【吾子?、赤子?】
《品詞》名詞
《標準語》赤ちゃん
《用例》「車ん中に、あこ置いたまんまで、ああ、きょうさめ」(車の中に、赤ちゃんを置いたまんまで、まああきれた)。
《用例》「あこ、うちにも抱かさして」(赤ちゃんを私にもだっこさせて)。
《参照》おう

あご [Thanks to Mr. Kanji Kishimoto ]
《品詞》名詞
《標準語》トビウオ【飛魚】。ダツ目トビウオ科の海魚の総称
《用例》「あご竹輪」(山陰の土産)。
《記憶》むかし(long long ago)、母はあごの発達した胸ビレを切り取り、板戸に貼り付けて乾かしていた。一体、あの胸ビレを何に使っていたのだろう。
《追加情報》きれいに乾燥させた胸ビレは、他家へお祝いものを持っていくとき、そのお祝いものの上に必ず乗せたそうです。
《追加情報》長崎でも「あご」という。ひょっとして、標準語か?

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あさどり
《品詞》名詞
《標準語》秋ぐみ(植物)。グミ科の落葉低木で山地に自生。食べられる。学名:Elaeagnus umbellata。
《用例》「花ちゃん、山にあさどり食いに行かい」(花ちゃん、山に秋ぐみを食べに行こうよ)。
《参照》ごぶ

あさま【朝間】
《品詞》名詞
《標準語》朝、朝の間、午前中
《用例》「あさまんうちー、勉強しちゃいなれ」(朝の間に、勉強をしてしまいなさい)。
《用例》「あさまとうから起きたけえ、眠ちゃあ」(朝早くから起きたから、眠いよ)。
《反省》「あさま」は、標準語のようです。どの辞書にも載っていました。ごんべの見落としであります。しかし、この項目は、自戒のため残しておこう・・・。(1996/08/24記)
《参照》ばんげ

あしゃあ (あさい【浅い】の変化形)
《品詞》形容詞
《標準語》浅い
《用例》「深きゃあとこ行きゃあいけんで。あしゃあとこで遊(あす)べえや」(深いところに行ったら駄目だよ。浅いところで遊ぶんだよ)。
《形容詞終止形語尾の変化形の類例》次のようなものがあります。
「あみゃあ」(甘い)、「ありゃあ」(荒い)「いちゃあ」(痛い)
「うみゃあ」(旨い)、「えりゃあ」(偉い)、「かちゃあ」(固い)
かりゃあ」(辛い)、「くりゃあ」(暗い)、「たきゃあ」(高い)
「ちきゃあ」(近い)、「つめちゃあ」(冷たい)、「なぎゃあ」(長い)
「にぎゃあ」(苦い)、「はやあ」(早い)、「ふきゃあ」(深い)
「みじきゃあ」(短い)

あずがわからん [Thanks to 泊村誌]
《品詞》連語
《標準語》言っている意味が分からない
《用例》「おまい、何言っとっだいや。あずがわからん」(君は何をいっているんだ。何を言っているのかわからないよ)。

あすこ
《品詞》代名詞
《標準語?》あそこ
《用例》「竹ちゃんは、あすこだがな」(竹ちゃんの家は、あそこですよ)。
《補遺》大野晋(おおの・すすむ)元学習院大学教授が、次のように書いておられるのを見つけました(『日本語相談 五』共著・朝日新聞社、「アスコ」は「アソコ」の東京訛り)。
『ということは、アスコは江戸時代以来の東京言葉で、むしろ東京訛りなのではないかと思われます。東京の深川で育った私にはアスコが普通の会話言葉で、アソコは、何かしら不自然の感があります。
(・・略・・)私は学習院大学の日本文学科の学生である紀宮清子内親王に伺ってみました。
「アスコもアソコもあまり使わないようですが、どちらかといえばアスコでしょう」
というお答えでした。』

あずる [Thanks to Mr. Yoshito Sawada]
《品詞》動詞
《標準語》(寝ていて暑いときなど)布団を蹴ったり布団の外に身体を出す。睡眠中に移動する
《用例》「あずるといけんわい。ちゃんと布団着て寝え」(布団の外に出て寝たらいけないよ。ちゃんと布団を着て寝なさい)。
《用例》「あずっとるがな、風邪ひいたらいけんけえ、ちゃんとかけたれーや」(布団の外に出て寝てるじゃないか。ちゃんと布団をかけてやりなさい)。

あそばい【遊ばい】 (「あすばい」とも)
《品詞》連語。動詞「あそば」+助動詞「い」
《標準語》遊ぼう。
《用例》「花ちゃん、遊ばい
《参照》いかいぢょい

あちゃちゃあ (「おちゃちゃあ」とも) [Thanks to Mr. Keidou Kadowaki]
《品詞》間投詞
《標準語》〔女性語〕あらまあ
《用例》「あちゃちゃあ、花ちゃん、こがなとこーで、何しとんなるだ」(あらまあ、花ちゃん、こんなところで何をしてるんですか)。

あっだけ(1)
《品詞》連語。代名詞「あれ」+助動詞「だ」+助詞「け」の変化
《標準語》あれだから
《アクセント》あっ
《用例》「近頃のわきゃあむんは、あっだけなあ」(最近の若い者は、あれだからなあ)。
《類語》「こっけ」(これだから)、「そっけ」(それだから)。

あっだけ(2) (「あっだき」とも)
《品詞》連語。代名詞「あれ」+助詞「だけ」の変化
《標準語》あれだけ。あれぽっち
《アクセント》あっだ
《用例》「あっだけしかにゃあ」(あれだけしかない)。
《類語》「こっだ」(これだけ、これぽっち)、「そっだ」(それだけ、それぽっち)。

あっだけ(3)
《品詞》連語。動詞「有る」+助動詞「だ」+助詞「け」の変化
《標準語》有るから。有るので
《アクセント》っだけ
《用例》「まんだ、宿題がえっとあっだけ」(まだ宿題が、たくさんあるんだもの)(それじゃあ遊びには行けないねえ)。

あっつあん 〔因幡方言〕 [Thanks to Mr. Kazusuke Yamane]
《品詞》名詞
《標準語》叔父(伯父)さん
《用例》「湖山のあっつあん」(湖山のおじさん)。
《記憶》ごんべは「おっつあん」と言っていた。
《注記》は、ごんべ未経験の単語です。

あっとろし 〔因幡方言〕 [Thanks to Mr. Kazusuke Yamane]
《品詞》感動詞?
《標準語》ああ恐ろしい。ああびっくりした
《用例》「あっとろし、あがな高いとこに立っとんさるがな」(ああおそろしい、あんなに高いところに立っているよ)。

あてっぽ (「あてっぽくそ」とも) [Thanks to Mr.谷岡昌範]
《品詞》名詞
《標準語》いいかげんなこと。根拠のないたわ言。適当なこと。くちまかせ
《用例》「あてっぽ言っとるだらあがな?」(いいかげんなことを言ってるんだろう?)。
《用例》「あてっぽを言ったら当たったがな」(適当に言ったら図星だったなあ)。

あとごろ [Thanks to Mr.谷岡昌範]
《品詞》名詞
《標準語》過日、このあいだ。先日。
《用例》「あとごろ、おじやんのみかえりの法事をしましてなあ」(先日、祖父の一周忌の法事をしましてね)。

あばかん [Thanks to 中西啓二さん(赤碕町出身)]
《品詞》形容詞。
《標準語》非常に数量が多い。
《用例等について……中西さんより》過去形は「あばかんかった」「あばかなんだ」「あばかだった」と言います。元は動詞だったのでしょうが、赤碕のネイティブは形容詞として使います。
たとえば、新春初売りで混雑するデパートに行った人が「今日、デパートは人があばかんわ」と言います。あるいは、漁師の人が「今日の漁は、ハマチがあばかんかったで」と言います。
また、「あばかんこと」と「こと」をつけて副詞として使います。例えば、「今日の漁は、ハマチがあばかんこと獲れたわ。」というふうに使います。 「がいな」「がいに」「がいなこと」が数量の多さを表現するのに使われるばかりでなく、モノの大きさ、動作・状態などの程度の大きさを表現するのにも使われるのに対し、「あばかん」「あばかんこと」は数量の多さを表現する場合にのみ使われていると思います(これは私(=中西)の知る範囲でのことなので断定はできません)。

あばさん 〔因幡方言〕 [Thanks to Mr. Kazusuke Yamane]
《品詞》名詞
《標準語》叔母(伯母)さん
《用例》「倉吉のあばさん」(倉吉のおばさん)。
《用例》ごんべは、「おばさん」は「おばさん」としか言わなかったような記憶。

あばしれる [Thanks to Mr. 尾崎憲治(大栄町出身)]
《品詞》動詞
《標準語》暴れる。騒ぐ。
《尾崎憲治さん提供の会話例》
母親「おまえらは、そがにあばしれっでにゃーわ。うちねはボロ家(や)だめげてしまうがな。外行って遊んどれー!」(お前たちは、そんなに騒ぐもんじゃないよ。ウチはボロ家だから、壊れてしまうだろ。外に行って遊びな!)。
子「うっしゃーなー。雨で外に出れんけ、中で遊んでめーかって聞ーたがな。えーって言っただらぁがな」(うるさいなあ。雨で外に出られないから、家の中で遊んでもいいかって、聞いただろ。いいって言っただろ)。
友「(小声で)おまいねのおばさんは、きょーてーな。うちゃ いぬる 」(君んちのおばさんは、恐いね。僕、帰るよ)。
子「ならな」(じゃあな)。
友「なら」(じゃあ)。

あまい (「あみゃあ」とも)
《品詞》形容詞
《標準語》(本来の「甘い」の意味以外に)塩味がうすい
《用例》「今日の味噌汁は、ちいと甘いなあ」(今日の味噌汁は、少し塩味が足りないね)。

あまえご【甘え子】
《品詞》名詞。
《標準語》甘えん坊。甘ったれ。
《用例》「ほんに、おまいはあまえごだけ……」(ほんとにお前は、甘えん坊なんだから……)。

あまぐらしい [Thanks to 大阪在住のひろしさん]
《品詞》形容詞
《標準語》甘ったるい
《用例は、暫時待たれよ(^〜^*)》
《メール到着》 相変わらず図々しいごんべが、大阪在住のひろしさんに《用例》の催促をしましたところ、次のようなメールを頂きました。ありがとうございます。(2005/01/11) m(..)m
大阪在住ひろしです。お返事遅くなってすみません。

先日連絡させていただいた「あまぐらしい」ですが、実家で確認したところ、
倉吉市出身の母親とその兄弟は「あまぐらしい」を使うようなのですが、
羽合町(現在は湯梨浜町)出身の父親は「そんな言葉は知らない」とのことでした。
果たして、倉吉市近辺で広く使われているかどうか、あやしくなって参りました。

「あまぐらしい」の用例ですが、
「このお饅頭、ちょっとあまぐらしい」というように
「=あまったるい、甘すぎる」といった意味で使うそうです。

あやふやな情報ですみません。

大阪在住のひろしさん、どうもどうもありがとうございました。(gonbe007)

あまこ [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》名詞
《標準語》〔小昆虫〕蟻巻き、アブラムシ

あまだ
《品詞》名詞
《標準語》農家の土間の中二階の物置
《用例》「あまだに上がって、さがいてみょうかいな」(あまだに上がって、探してみましょうか?)。

あやかす(1) [Thanks to 倉吉市誌]
《品詞》動詞
《標準語》あやす。赤ん坊をうまくあしらって楽しませる。

ホウズキ

あやかす(2) [Thanks to 倉吉市誌]
《品詞》動詞
《標準語》(ホオズキを鳴るようにするために)熟したホオズキの皮を破らないように上手にもみ、柔らかくして種子を出す。
《蛇足》子供の頃、ごんべはいくら練習しても、ホオズキを鳴らすことができなかった。女の子のやってたことで、他にごんべができなかったことは、毛糸の棒針編み。鈎針編みならできたけど。

あやかりけな [Thanks to Tsumura Tomohikoさん]
《品詞》形容動詞
《Tsumura Tomohikoさんからのメール転載。1999/11/23》
私は倉吉出身の学生です。この度は、私の祖母(赤碕出身)がよく使う単語を調べようと思ったのですが、載っていなかったのでメール致しました。
その単語は、「あやかりけな」です。用例としては、「バイク(原付)買ったってーえ? おまえはあやかりけなけぇ、気ぃつけないけん」という感じです。
多分「おっちょこちょい」のような意味だと思うのですが……。よろしくお願いします。
《求む情報!!》あやかりけな」の用例その他の情報、だっぞごしなれな。m(..)m

《鳥取県東伯耆某町にお住まいの雷電さんからのメールをまるまる転載 2002/11/13》
初めて、メールを送らせていただきます。私、HN「雷電」ともうします。いつもHPを楽しく拝見しております。
さて、HPを拝見しておりますと、「あやかり(げな)」の意味について、情報募集、とありましたので、私の身の回りでよくきく「あやかり」についてお知らせします。ズバリ「不器用」のことです。
私の職場では、たまに細かい作業や慣れを要する作業が出てくるのですが、そのときにうまくできなかったり、時間がかかったりすると、「あやかりげ」という単語が出てきます。
参考になるかどうか分かりませんが、お知らせいたします。

あやまち【過ち】
《品詞》名詞・〜する
《標準語》ケガ【怪我】、負傷
《用例》「あやまちせんやあに、気いつけて運転しなれ」(怪我をしないように、気をつけて運転しなさい)。
《用例》「花ちゃんが、山からあやまちしなったさあな」(花ちゃんが、山で怪我をしたそうだ)。

あら、あらあ、ありゃ、ありゃあ
《品詞》指示代名詞「あれ」+係助詞「は」の融合変化
《標準語》あれは
《用例》「あら、村長だがな」(あれは、村長じゃないか)。
《用例》「ありゃ、おれの本だ」(あれは、僕の本だ)。
《参照》こらそら

ありこ
《品詞》名詞
《標準語》〔昆虫〕アリ【蟻】
《用例》「砂糖にいっぱい、ありこがたかっとる」

ありこまち 〔因幡・但馬方言〕 [Thanks to Mr. harutsum]
《品詞》副詞
《標準語》あるだけ全部
《用例》「そこにあるもんをありこまち持って行けーや」(そこにあるものを全部持っていきなさい)

あわす (「あわせる」とも) [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》動詞
《標準語》温湯につけて渋柿の渋を抜く
《用例》「あわせ柿」(温湯につけて渋を抜いた柿)。
《用例》「花ちゃん、あわせ柿、食べて行きならんか?」(花ちゃん、あわせ柿を食べて行きませんか?)。
《雑学》ウイスキーや焼酎など、アルコールを使った柿の渋の抜き方については、和歌山県で柿作りをしているおいやんのホームページを参照ください。

あんき【安気】
《品詞》名詞
《標準語》気楽、安心、安穏
《用例》「きょうは、お父さんがおらん安気がな」(今日は亭主がいないので、気楽ですよ、ほんとに)。

あんこ [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》名詞
《アクセント》あん
《標準語》大便、うんこ
《補遺》「あんこし」は大便所のことです。
《参照》ばば

あんな [Thanks to 中西啓二さん(赤碕町出身)]
《品詞》人称代名詞。
《標準語》あの人。人を指す際の多少敬意のこもった表現。〔赤碕町以西で使用か?〕 《参照》こんなそんなどんな
《補遺》中西さんは現在広島在住ですが、この表現は広島でも使われているそうです。(ごんべ独白:東伯町では聞いたことがなかった)

あんね
《標準語》あの家
《用例》「あんねぶげんしゃ、こんねは・・」(あの家は金持ち、この家は・・)。
《用例》「あんなあ、あんねの花ちゃんは、アンネ」(あのねえ、あの家の花ちゃんは、アンネ)。・・・ごんべも古いなあ。
《情報》「あんね」についてですが、うちでは「あんなえ」または「あのえ」といっていたような気がします。(倉吉出身のTsumura Tomohikoさんより)


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