で【出】 (標準語のようだ)
《品詞》名詞
《標準語》(普通「出がある」「出がない」の形をとる)予想以上に分量が多く感じられる状態、あるいはそれによって得られる満足感・充実感を表す。長持ちがする性質・分量
《用例》「この本は、読みがあるがな」
《用例》「この酒は、飲みがない」
《用例》「1億円は、使いがあるなあ」

・・で (強調・断定の意を示す)
《品詞》終助詞
《標準語》・・よ
《用例》「よう、見える」(よく見えるよ)
《用例》「きんにょう、言っとんなっ」(きのう、言っておられましたよ)。
《用例》「もう、6時だ」(もう、6時ですよ)。
《用例》「余りもんで良けら、用意しとく」(余り物で良ければ、用意しておくよ)。
《用例》「一緒に、行かあ、行かあ」(一緒に行こうよ、行こうよ)。
《参照》鳥取弁における助詞の用例

・・てえや
《品詞》連語。接続助詞「て」+終助詞「や」。動詞の連用形に接続。が行・な行・ば行・ま行の5段活用動詞に付くときは、「て」は「で」になる。
《標準語》(相手の行動を促す場合に)〜してよ。〜してくださいよ。
《類語》・・てえな、・・ていや、・・ていな
《用例》「なあ、あがなんかあ てえや」(ねえ、あんなの買ってよ)。
《用例》「そがなこと、いわんといてえや」(そんなことを、言わないでくださいよ)。

てがなえる【手が萎える】
《品詞》連語。
《標準語》(馬鹿馬鹿しさに笑えて、手に力が入らないほど)呆れ果てる、呆れる。
《用例》「おまいのすっこと見とると、ほんに手が萎えていけんがやぁ」(君のすることを見ていると、本当に馬鹿馬鹿しくって、呆れてしまって困るよ)。

てご
《品詞》名詞・〜する
《標準語》手伝い、手助け
《用例》「ちいとてごしてごせいや」(ちょっと、手伝ってくれ)。
《用例》「うちがてごしたぎょうかあ」(私が手伝ってあげましょうか?)。
《用例》「ちいと花ちゃんてごしたげ」(少し花ちゃんを手伝ってあげろよ)。
《参照》動詞活用表(する)

でこ
《品詞》名詞
《標準語》絵。
《用例》「宿題は、あとでこ一枚描きゃあええだ」(宿題は、あと絵を一枚描けばいいんだから)。
《用例》「マウスっちゅうむんは、何するむんだいなこがなでこ見せてむらったって、ようわからしぇんぞい」(マウスというものは、何をする物なのですか。こんな絵を見せてもらっても、よくわかりません)。
《用例》「このでこ誰が描きなっただ」「デジャブゥさんだがな」(この絵はどなたが描かれたんですか?)(dejavuさんですよ)。

てごね
《品詞》名詞
《標準語》餅つきのこねる方の仕事。てごね役をする人
《用例》「おまいは、てごねしてごせ」(お前は、こねる方の役をしてくれ)。
《用例》「てごねは、誰だあえ」(こね役の人は、誰ですか)。

ですです [Thanks to Mr. torichonkoji]
《品詞》助動詞?(丁寧な断定を表す助動詞「です」の独立語的方言的用法)
《標準語での意味》(「ですです」を独立後として用いる。軽い表現の場合は「です」)左様でございます。そのとおりでございます。そうですそうです、まったくそのとおりです。
《用法》「ですです」は、一般の日常的な方言話者同士の会話には殆ど利用されず、公的な、主に標準語を用いて行われる会議・対話などの場面で、上下関係において下位の者が上位の者に対して用いる鳥取弁的な語法であるようだ。話者は、「丁寧な標準語を用いている」という意識の下で用いる。(^○^)
《用例》「ごんべさん、この件の担当は花子さんで、間違いがないっちゅうことですかいな?」「ですです
《用例》「ほう、あなたがごんべさんなんですか?」「です

《メール到着》 鳥取市に単身赴任中の東京人torichonkojiさんから、次のようなメールが届きました。このメールを頂くまで、ごんべは「ですです」をすっかり(40年以上も)忘れていましたです。ありがとうございます。m(..)m (2004/03/08)
生まれ育ちも東京で、現在は横浜に家族を置いて、昨年7月から鳥取市に単身赴任をしており、そんな中で貴殿のHPをみつけて、楽しく拝読すると共に、鳥取弁を勉強しております。
「鳥取の合弁会社に出向」と辞令をもらった時、「鳥取とはどんな所なのか?」、「どんな人たちがどんな言葉を話しているのだろうか?」といろいろ想像しました。東京から見ると鳥取は関西の少し西の方なので、関西弁系の言葉かなと勝手に想像をしていました。
ところが着任してみたら全く違うではありませんか! それも着任当日に鳥取の人と米子の人にそれぞれ会ってみたら、鳥取弁と米子弁も全く異なる方言で、気質もまるで異なるとわかり、二重の驚きでした。
私は最初に書いたとおり、生まれ育ちは東京ですが、両親は大分県北部の出身で、子供の時から家の中では東京弁と共に大分弁も使われていました。鳥取弁は大分弁とよく似ていて、驚きと共に懐かしい感じがしました。特に「〜け」「〜けえ」の「け」を「ち」に置き換えれば大分弁とほとんど変わらなくなるような気がします。他にも相違点はいくつかありますが、言葉の響きは大変よく似ています。
ところで、着任早々の時に社内で会議がありました。鳥取県全域と島根県東部から集まった人たちから会社の状況について説明を受けたのですが、当方からの質問に対し、「ですです」と言う答えが返ってきました。最初は何だろう思いましたが、すぐに「左様でございます」「そのとおりでございます」の意味だとわかりました。使われた状況から見ると公式の場所での丁寧な言い方ではないかと思われます。
ですです」をよく使うのは大栄町出身の60歳くらいと、鳥取市出身の50歳くらいのどちらも男性の大学出のホワイトカラーで、鳥取県内全域で永く勤められた方です。他にも「ですです」を使われる方はいますが、すべて鳥取県東部又は中部地区出身の高学歴の人です。鳥取出身の方は強調する時には「ですですです」と3回続けていました。軽く言う時は「です」だけも有るようです。また、「そのとおりですが、〜です」と言う時に「ですですけえ、〜ですがぁ」というのも聞きました。ちなみに、1回だけですが否定する時に「ませんません」と言うのも聞きました。
駄文で申し訳ありませんが、突然鳥取にやって来て、鳥取が好きになったにわか鳥取人のたわ言とご笑覧願えればと思い投稿させて頂きました。

てつなぎぼいやこ
《品詞》名詞
《標準語》(子供の遊び)鬼ごっこの一種。鬼に捕まえられた子は、全員鬼と手をつないで子を追いかける。体育館のような閉じられた場所とか、障害物があるところ、例えば立木が適当に植わっている公園などでやると、特におもしろい。
《参照》ぼいやこ

でべそ【出べそ】
《品詞》名詞
《標準語》出好き。出たがりの人。外出するのが好きな人。家にじっとしていない人。好奇心が極端に旺盛な人。(とくに女性に関して、否定的な評価として使うようだ)
《用例》「おまいは、でべそだなあ」(きみは、出好きだなあ)。
《補遺》「でべすけ」とも言うそうです。

てわやく【手わやく】 [Thanks to Mr. 森本 拓]
《品詞》名詞
《標準語》(さあ、標準語でどう表現するのでしょうか?)手慰み。手先だけでコソコソ遊ぶこと。コソコソいたずらをすること(・・・かな?)
《森本さんの思い出》授業中に、マンガを書いたりして遊んでいたりすると、先生に、「てわやくやめんさい」と怒られました。
《類語》あしわやく【足わやく】
《参照》わやく

てんぐるま【天車】
《品詞》名詞
《標準語》肩車
《用例》「うちの子は、てんぐるまきょうとがる」(うちの子は、肩車を怖がる)。
《追加情報》伯耆東部では、てんぐるまをマット運動の「前転」の意味で使うということですが、ごんべは使った記憶が、ない。 [Thanks to Mr. Hisaki Kishimoto & Mr. Keido Kadowaki]

でんご 〔因幡八頭方言〕 [Thanks to Mr.西郷谷の男(八頭郡河原町)]
《品詞》名詞
《標準語》仔牛
《記憶》ごんべ(東伯郡東伯町)は小さい頃、仔牛のことを「べーべのこ」と言っていた。

てんこつ [Thanks to Mr.谷岡昌範]
《品詞》名詞
《標準語》てっぺん
《用例》「頭のてんこつ」(頭のてっぺん)。

てんとごしょう、てんとうごしょう
《品詞》名詞
《標準語》とうがらし【唐辛子】の辛み種。


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