きいつける (「きをつける」の変化)
《品詞》動詞
《標準語》注意する、用心する
《用例》「きいつけて運転しなれよ」(注意して運転しなさいよ)。
《用例》「変な人が多いけ、きいつけなれよ」(変な人が多いから、注意しなさいよ)。

きがわりい【気が悪い】
《品詞》形容詞
《標準語》うるさい、目障りである。うんざりする。嫌である
《用例》「きがわりいハイだなあ、ぼうごせいや」(うるさい蝿ですね、追っぱらってくださいよ)。
《用例》「きがわりいなあ、あっち行きなれ!」(うるさいわね、あっちに行きなさい)。
《用例−推量形》「きがわりからーけど、頼みますけえなぁ」(うるさいでしょうけど、お願いしますね)。
《追加情報・98/11/24》倉吉市在住のTOKUYOSHI YUSUKEさん達は「きゃーりー」と言っていたとのこと。

ききり【木切り】 [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》名詞
《標準語》なた【鉈】
《用例》「ききりさがいとっだけど、おまい、知らんかあえ」(鉈を探しているんだけれど、君知らないかい)。

きず【傷】
《品詞》名詞
《標準語》(軽い)けが【怪我】
《用例》「こけて、きずした」(転んで、怪我をした)。
《用例》「きずにヨーチン塗ったら、はしるわ」(怪我にヨーチンを塗ったら、しみてヒリヒリ痛いわ)。
《参照》あやまち

ぎす [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》名詞
《標準語》ばった、きりぎりす
《参照》ちょんぎす

きずいこく [Thanks to Mr.谷岡昌範]
《品詞》動詞
《標準語》わがままをいう。言い分が通らないので立腹する。
《参照》きずいな・・こく

きずいな [Thanks to Mr. Keidou Kadowaki]
《品詞》形容動詞
《標準語》わがままな。言い分が通らないとすぐ腹を立てる
《用例》「きずいな嫁だなあ」(わがままな嫁だなあ)。

きびす
《品詞》名詞
《標準語》かかと【踵】

きみ (きび【黍】に同じ)
《品詞》名詞
《標準語》とうもろこし
《おやつ》小さい頃、きみを焼いたり、茹でたりして食べました。(今でも食べるけど)
《補遺1》「きび【黍】」よりも「きみ」の方が古語であるらしい。つまり、「きみ」→「きび」→・・・「とうきび」・・・「とうもろこし」となったらしい。
《補遺2》〔昔話風に〕むかしむかし、「きみ(きび)」を栽培していた日本に、中国から新しい品種の「きみ(きび)」が渡来しました。今までの品種と区別するため、ある村では「とうきび【唐黍】」と呼びました。別の村では、「もろこしきび【唐黍】」と呼びましたが、こちらの方は単に「もろこし」という呼び方に変わりました。その後、「とうきび」文化と「もろこし」文化の交流が進み、いつしか「とうもろこし」と呼ぶ人が出てくるようになりましたとさ。(真偽不明)。むかしごっぽりごんぼのは
(中国から新しい服が入ってきて、「チャイナ服」「支那服」と呼んでいたものが、いつの間にか「ちゃいなしな」となったような、そんな感じですね)
ただし、当時の「とうきび」と今の「とうもろこし」は、全く別物だそうです。

きゃあ
《品詞》間投詞
《標準語》(間投詞として)ただなんとなく、特に理由がなく(本当の理由を言いたくないときに使うことが多い)。(強調を表わす間投助詞としても用いる。怒り、軽蔑、嘆きなどの場合も使うようである)
《用例》「なんで、これ、買あただ?」「きゃあ買あただ」(なぜ、これを買ったの?)(特に理由はないんです。ただ、なんとなく、買ってしまったんです)。
《用例》「なんで、うちの顔見て、笑あたあ?」「きゃあ」(なぜ私の顔を見て笑ったの?)(特に深い理由はないの。ただ、なんとなく笑いたかったの)。
《用例》「それがきゃあ、わからんだがな」(それが、わからないんですよ)。

きゃある (「ぎゃある」とも)
《品詞》名詞
《標準語》カエル【蛙】
《用例》「あまぎゃある」(アマガエル)。
《なんと!》むかし、子供の頃、連れ立って下校する途中、分かれ道で別れるときなどに、大声で、次のように、歌でさよならの挨拶をしました。×××には、男性のsexual-organの名称が、方言で入ります。×××とか、××××とか大声で言うのが好きだったんですね、むかしの子供(ごんべ)は。
さいなら。三角。
また来りゃ、四角。
四角は、豆腐。
豆腐は、白い。
白いは、うさぎ。
うさぎは、はねる。
はねるは、きゃある
きゃあるは、青い。(蛙は青くないと思っていたけど)
青いは、バナナ。(黄色いバナナは、高級品であった)
バナナは、むける。
むけるは、×××。
《参照》おう
《追加情報1》某旧友から連絡あり。曰く「青いは、の後が違うがな」。彼女の言うには、「青い」から後はこうなるそうです。
青いは、空。
空は、高い。
高いは、煙突。
煙突は、黒い。
黒いは、インド人。
《追加情報2》情報1のあとで、別の某旧友から電話。曰く「青いから後が違うわい」。彼の言うには、「青い」から後は、こうなるんだと。すけべ野郎め。××××には、女性のsexual-organの名称が方言で入るんだと。わざわざこんなことを電話してくる奴もいるんですね。困ったもんだ。
青いは、空。
空は、高い。
高いは、煙突。
煙突は、黒い。
黒いは、インド人。(ここまでは、情報1と同じだけど、まだまだ続く)
インド人は、強い。
強いは、金時。
金時は、赤い。
赤いは、石榴(ざくろ)。
石榴は、割れる。
割れるは、××××。

きやす【消やす】
《品詞》動詞
《標準語》消す
《用例》「課長、煙草、ちゃんと消やいてごしならんでしょうか」(課長、煙草の火をちゃんと、消してくださいませんでしょうか)。
《用例》「黒板、消やいとけ」(黒板(の字)を消しておけ)。
《用例》「おい、煙草ん火い、消やせぇ消やさんと・・」(おい、煙草の火を消せ。消さないと・・」
《参照》動詞活用表(消やす)
《補遺》[Thanks to 中西啓二さん(赤碕町出身)]赤碕町では、「きやかす」とも言うそうです。ひょっとしたら、東伯町でも言うのかも知れん。

きゅうせる【急せる】
《品詞》動詞
《標準語》何かにせきたてられて急ぐ、気が急く
《用例》「きゅうせったら、汽車、間に合うで」(急いだら汽車に間に合うよ)。
《用例》「そがにきゅうせんなんないな。えらいがな」(そんなに急がないでくださいよ。疲れるじゃありませんか)。
《補遺》漢字は「急せる」ではなく、「気ゅうせる」かもしれない。
《参照》動詞活用表(きゅうせる)

きょうさめえ【興醒めえ】
《品詞》形容詞かな?
《標準語》あきれた。驚いた。不思議だ
《用例》「そがなこと聞いたん、初めてだわい。きょうさめえなあ」(そのようなことを聞いたのは、初めてですよ。驚いたねえ)
《補遺》動詞は「きょうさめがる」(あきれる、驚く、不思議がる)。

きょうてえ【きょうてえ】
《品詞》形容詞
《標準語》恐い、恐ろしい
《用例》「あがな映画、きょうてえ、よう見ん」(あんな映画は、こわいから、とても見ることができません)。
《語源》古語の「けうとし【気疎し】」(人気が無くて気味が悪い)の変化。けうとし→けうとい→きょうとい→きょうてえ。
《参照》きょうと

きょうと【きょうと】
《品詞》間投詞(驚きを表わす。「ああ、きょうと」の形が多い)
《標準語》ああ、こわ。ああ、おそろし。
《用例》「ああ、きょうと」(ああ、こわ)
《用例》「きょうとや、きょうとや、大阪や」(ああ、恐ろし、ああ、恐ろし)という成句もある。
《語源》きょうてえ

きょうとがる
《品詞》動詞。(「きょうと」+「がる」)
《標準語》怖(こわ)がる
《用例》「きょうとがらんでもええ、あら、お母さんだがな」(怖がらなくてもいいよ、あれは、お母さんだろうが)。だから恐かったりして・・・
《語源》きょうてえ
《参照》動詞活用表(きょうとがる)

きらず【切らず?】
《品詞》名詞
《標準語》おから、うのはな。(なんと「きらず」も辞書に載っているではないか!)

ぎり
《品詞》名詞
《標準語》つむじ【旋毛】
《用例》「おまいぎりは、左巻きだがな」(君のつむじは、左巻きだね)。
《訂正》「ぎりぎり」ではなく、「ぎり」と判明。
《訂正の訂正》早トチリしました。「ぎり」とも、「ぎりぎり」とも言うようです。そういえば、こんな「遊び歌」がありましたっけ。
ぎりぎりさんに参って(と言って、つむじを指す)。
めくりやに泊まって(と言って、目を指す)。「めくりや」は西伯郡名和町の集落名「御来屋(みくりや)」の訛り。
花一本盗んで(と言って、鼻を指す)。
ほおだまさんに叱られて(と言って、頬を指す)・・だったっけ、この行以下の数行は忘却。確か、口の周りをウロウロしていたような・・・。

きるむん【着るむん】 (「きるもん」とも)
《品詞》名詞。「着る」+「物」の変化。
《標準語》着物、洋服、服。「適当な服」「TPOに適した服」というニュアンスで使われるようである。
《用例》「きるむんがにゃーけ、行かんわい」(適当な服がないので、行かないわ)。

きんにょう (「きんのう」とも)
《品詞》名詞
《標準語》きのう。昨日
《用例》「花ちゃんなら、きんにょう、スイスに行ったあぜ」(花ちゃんなら、昨日スイスに行きましたよ)。

きんばる
《品詞》動詞
《標準語》力む、頑張る
《用例》「なに、そがにきんばっとっだいや」(何をそんなに力んでるんだい)。

きんりょう [Thanks to 東伯町誌]
《品詞》名詞
《標準語》さおばかり【竿秤】



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