うそこ
〔因幡方言？〕
[Thanks to Mr. 森本 拓]
《標準語》うそ
《用例》「あんたあ、またうそこよーるだろー」（あなた、また嘘を言っているんでしょう）。
《森本さんの補足》女の子がよく使っていましたが、単なるスラングかも？ なお、因幡・鳥取だと、「言いよる」（言っている、言っていやがる）、「見よる」（見ている、見ていやがる）は「よーる」「みょーる」ですね。
《意味》（子供たちが、約束をしたりするときの決まり文句）嘘をついたら、この唾を舐めてちょうだいね。
《標準語》嘘ついたら ハリセンボン 飲ーましょ。
《作法》ある約束をしたとき、地面に唾を吐き、足でその唾を踏みにじりながら、上記の決まり文句を言い合う。
《標準語》無益・無用なおしゃべり
《用例》「何、うだこいとっだいや」（何をいらんことを言っているんだ）。
《標準語》歌手。
《用例》「あの髪の毛のみじきゃあうたうたいは、なんちゅう名前だあ？」「知らんだかいや。安室なみえだがな」（あの髪の短い歌手は、何という名前ですか？）（知らないの？ アムロンだよ）。
《標準語》（主に女性語）私
《用例》「うち、知らんけ」（私は、知らないから）。
《参照》
うちゃ、うちら
《標準語》私の家
《用例》「うちげにゃあ、テレビが４つもあるで」
《用例》「うちげの犬の名前は、ごんべ」
《参照》
おまいげ《用例》「うちゃ、知らんけ」（私、知らないから）。
《用例》「うちゃ、行かん」（私は、行かないわ）。
《参照》
うち《標準語》（主に女性語）私たち
《用例》「うちら、大学にゃあ、行かんけえ」（私たちは、大学へは行きませんから）。
うどまかす
〔因幡方言〕[Thanks to Mr. Kazusuke Yamane]
《標準語》にぎやかす、場を騒がす
《用例》「昨日の忘年会は、俺一人うどまかいとった」（昨日の忘年会は、僕一人が場を騒がしていた）。
《標準語》小麦粉
《用例》「うどん粉を水でよう溶いたら、こまあにきざんだなすびを入れなれ」（小麦粉を水でよく溶いたら、細かくきざんだナスを入れてください）。
《蛇足１》メリケン粉ともいいます。
《蛇足２》鳥取（東伯耆）弁で「うどん屋」とは、うどんの製麺業者をいいます。
《標準語》（本来の「田圃のうね」の意味以外に）屋根の棟、山の尾根、峠
《用例》「お父さん、おんなるかえ？」「うねの畑に行っとりますに」（お父さんは、いらっしゃいますか？）（山の尾根の畑に行っているんですけど）。
《標準語》不愉快だ。
《用例》「ああ、うねくそがわりい！」「社長になんぞ言われなったんかいな」（ああ、不愉快だ）（社長に何か言われたんですか）。
《標準語》蒸す
《用例》「法事のごっつおに、おこわをうむした」（法事のごちそうに赤飯を蒸した）。
うら
〔因幡八頭方言〕
[Thanks to Mr. yamashin]
《標準語》私、僕
《用例》「おい、次はどげーするだいや」「まあ、ええがな。うらげーに来いや」「なあ、うら、いっぺん家に帰ってくるけ」（おい、次はどうするんだい）（まあいいだろう。僕の家に来いよ）（そんなら、僕、一度家に帰ってくるからね）
《yamashinさんからの情報》八頭郡では女の人でもええ年になると結構使っているそうです。また、結構若いあんちゃんでも使うそうです。
うらにし
[Thanks to 倉吉市誌]
《標準語》秋に吹く西北の風。
《参照》
あいのかぜ、
いせいち、
おきにし、
やませ《標準語》〔ほとんど標準語ですね〕学校とかの屋内で履く靴。ゴム底の運動靴が普通。「上履き」は範囲が広くなって、草履、スリッパ、サンダル等も含まれる。
《用例》「体育館では、うわぐつに履き替えてごしならんでしょうかいなあ」（体育館では、室内用の靴に履き替えていただけないでしょうかね）。
《蛇足》小学校の頃は、下足場（げそくば）で、上靴に履き替えた。今もそうかな。
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