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■1999年に読んだ Books & Papers。
1999/12/13- 12/26
じつは結構読んだのだが、ページを更新するヒマがなかったのだ。
- 『東大が倒産する日』 森毅;旺文社
実際にこの森センセの授業を受け、単位をもらった身としては、そのしゃべり口や考えそうなことがなんとなくわかるので(ついでにいえば掲載されている写真がどこで撮られたものか全部わかる)面白く読んだが、そうでない人にとってはどうなんだろうか。
- 『パーミション・マーケティング』 セス・ゴーディン;翔泳社
しかし、マーケティングの本って、要約すればA4の用紙1枚で済むことを300ページのハードカバーにしてしまうんだろう。あ。実はそれ自体がうまくモノを売る知恵なのだな!
- 『危機の日本政治』 山口二郎;岩波書店
うーん。この人、結構キレ味鋭かったのにな。なぜだかこの本の内容はどこかで読んだものばかりのような気がする。。。。日本政治の現状は、民衆を『1984』の二重思考(ダブルシンク)の状況に陥らせていて、これはファシズム到来の恐れがある、という論調。
んー。本人の書いたコラムだったのかな。
- 『妖雲群行』(アルスラーン戦記10) 田中芳樹;角川文庫
だって好きなんだもん。
- 『空想科学論争!』 空想科学研究所;扶桑社
- 『原子水母』 唐沢俊一+唐沢なをき(唐沢商会);幻冬社文庫
この2冊って「読書」に入れていいのかなぁ。。。
1999/12/06- 12/12
- 『組織の限界』 ケネス.J.アロー;岩波書店
- 『属国・日本論』 副島隆彦;五月書房
- 『日本の選択した道』 (Japan Mail Media Vol.1)村上龍;NHK出版
- 『雇用問題を考える』 (Japan Mail Media Vol.2)村上龍;NHK出版
この2冊については Contemporary File : 「そして誰もいなくなる?」 へ。
1999/11/29- 12/05
- 『新教養主義宣言』 山形浩生;昌文社
今週は、ちょっと毒のある本ばかり読んでおるな。
いや、しかしだなぁ、下の『爆笑問題の…』にしてもだな、これがお笑いとして通用できるほど、日本の教養が落ちぶれたっていうのは事実だと思うぞよ。
- 『爆笑問題の日本原論 2000』 爆笑問題;メディアワークス
ひょっとしたら、爆笑問題って、ワイドショーのおバカなコメンテーターよりチョー優秀じゃないのかなぁ。
末はキレ者の保守思想家&評論家か、日本最高の論客になってたりして。
- 『セーフティネットの政治経済学』 金子勝;ちくま書房
- 『「日の丸・君が代」の話』 松本健一;PHP新書
- 『原理主義』(シリーズ・思考のフロンティア) 臼杵陽;岩波書店
1999/11/22- 11/28
- 『日本7つの危険』 鷲田小彌太;PHP
- 『カルトか宗教か』 竹下節子;文春新書
最近お騒がせの「ライフスペース」なんかも、この本で言う「健康カルト」になるんだろうな。
- 『戦争の世紀』 桜井哲夫;平凡社新書
- 『情報イノベーター』 川上和久;講談社現代新書
- 『消え行く森の再生学』 大塚啓二郎;講談社現代新書
- 『ヒレハレ草』 爆笑問題;二見書房
なんともいえないトホホ感がここちよいのだ。
1999/11/15- 11/21
- 『覇権後の国際政治経済学』 R.コヘイン;晃洋書房
この本は分厚いだけでなく、内容もハードなのでさらに読むのが大変。
- 『アメリカの保守とリベラル』 佐々木毅;講談社学術文庫
アメリカの政治思想の流れがコンパクトにまとめてある。
1999/11/08- 11/14
- 『正義』(シリーズ・思考のフロンティア) 大川正彦;岩波書店
- 『世界政治をどう見るか』 鴨武彦;岩波新書
面白いと思ったのは、日本が採りうる戦略とそれへのアメリカの採りうる戦略をまとめた報告書『昇る太陽に馬具をつけよ』(by Aspen 研究所)のくだり。
1999/11/01- 11/07
- 『鉄砲を捨てた日本人』 N.ペリン;中公文庫
江戸時代初期、世界最先端の軍事国家であった日本が、鉄砲を使うことをやめ、国民の大半から刀を没収することができたのはなぜか?
- 『市場』(シリーズ・思考のフロンティア) 金子勝;岩波書店
- 『インターネットの中の神々』 生駒孝彰;平凡社新書
1999/10/26- 10/31
- 『日本政治の対立軸』 大嶽秀夫;中公新書
- 『戦後政治史』 石川真澄;岩波新書
- 『連立政権』 草野厚;文春新書
これらについては Contemporary File の“「普通の国」への道”へ。
- 『21世紀維新』 大前研一;文春新書
- 『「日本抜き」ゲーム』 浜田和幸;PHP研究所
- 『政・官・財の日本語塾』 I.アーシー;中公文庫
1999/10/19 - 10/25
- 『未来への助走』 堺屋太一;PHP
経済企画庁長官に就任してから堺屋氏が書いたものをまとめたもの。前にも一度書いたけど、内容はきれいにまとめてあるのに、なぜだか目から鱗が落ちない。。。
- 『自分の国を愛するということ』 岡崎久彦;海竜社
1999/10/12 - 10/18
- 『イスラームと世界史』 山内昌之;ちくま新書
- 『NPO入門』 山内直人;日経文庫
実は大阪大学での公開講座・NPO概論というのに参加してるんですが、1回目の講義はこの本に書いてあること以上のことはなかったですね。いやあ、それにしても、行儀悪いぞ、阪大生。
- 『民族という名の宗教』 なだいなだ;岩波新書
1999/10/04 - 10/11
- 『同時代論』 間宮陽介;岩波書店
- 『ストップ!自自公暴走』(世界 緊急増刊) ;岩波書店
- 『政治思想史』 小笠原&小野&藤原;有斐閣
- 『いろいろな人たち』 カレル・チャペック;平凡社ライブラリー
チェコの国民的作家・カレル=チャペックのエッセイ集なのだけれど、日常生活に関するあたりは、ほんとにどーでもいいこと書いてますねぇ。
1999/09/27 - 10/03
- 『NATO』 佐瀬昌盛;文春新書
ことしの4月には結成50周年の佳き日を迎えるはずだっったのが、3月にコソボ空爆をはじめてしまって大変なことになったNATOの歴史がこの一冊でよくわかる。
NATOは冷戦終結後、東方拡大を続けてきたわけだが、NATOと実質的に関係のある欧州連合・OSCE・欧大西洋パートナーシップ理事会に加盟していない国は、モナコ・バチカン(まあ、しかし、この二国が安全保障上の危機になることはまずないだろう)・ボスニア=ヘルツェゴビナ・新ユーゴだけであるという指摘を見たとき、冷戦終結後のこのバルカン半島での紛争とNATOの介入(当然「域外」介入)とそれへの自己委任という構図がすっとわかったような気がした。
- 『戦争論』 多木浩二;岩波新書
上の段の『NATO』の後にこれを読むと、なかなか面白い。
現代の社会・国家は戦争することを前提にした「戦争機械」であるがゆえに、いったんその機能が作動すると誰人にも止めることができず、破局へと流れていくさまを記述・整理している。
- 『繁栄と衰退と』 岡崎久彦;文春文庫
- 『生命倫理』 中山愈;弘文堂
- 『トンデモ怪書録』 唐沢俊一;光文社文庫
あ、いかん、またこんな本を買ってしまった。。。(著者を見てクスッときた方、あなたも結構キテますよ。)
- 『頭の体操』第21巻 多胡輝;光文社文庫
あ、いかん、またこの本を買ってしまった。出てくるクイズは、もう二番煎じどころか21番煎じなわけだが。著者には一番麦汁しか使わないという『一番絞り』を見習ってほしい。(じゃあ買うなって。>自分 f^^;)
- 『伝染るんです』『コージ苑』…は読「書」には入らんな。
1999/09/20 - 09/26
- 『核兵器廃絶への新しい道』 R.D.グリーン;高文研
これは、核兵器廃絶への新たな構想を発表した、中堅国家構想(The Middle Powers Initiative)の運営委員が執筆したものである。
1998年6月9日にブラジル・エジプト・アイルランド・メキシコ・ニュージーランド・スロベニア・南アフリカ・スウェーデンが「核兵器のない世界に向けて:新しいアジェンダの必要性」という宣言を発表し、それを支援するNGOとして生まれたのが中堅国家構想である。
日本は「唯一の被爆国」なのではあるが、そう主張するだけでは核は削減されはしない。ここ数年、中規模の国の連合やNGOが核廃絶への具体的な提案を行っており、日本は大きな遅れをとってしまっているのではないか。。。
- 『危機の20年』 E.H.カー;岩波文庫
1999/09/13 - 09/19
- 『日本のサービス価格はどう決まるのか』 伊藤元重;NTT出版
- 『日本の外交政策の決定要因』 外交政策決定要因研究会編;PHP研究所
- 『ニーチェ』 須藤訓任;講談社選書メチエ
1999/09/06 - 09/12
- 『あのお金で何が買えたか』 村上龍;小学館
- 『文明の海へ』 川勝平太;ダイヤモンド社
なんというか、その、川勝史観。壮大なんだけれども、ビビッとこないのは、私の頭が悪いせいか。
- 『日本人は戦争ができるか』 松村劭;三笠書房
だいたい、こういうタイトルをつける時点で「できない」と言うことはわかる。まあ、確かにそうなんだけれども、一方的な意見の表明に終わっている。仮に、日本が「平和主義」に陥っていたとしても、それを詰っていたんじゃダメじゃん。それを改善する方途を示す必要があるのでは?
- 『小国主義』 田中彰;岩波新書
1999/08/30 - 09/05
- 『誇りと憎悪』−民族紛争の心理学− V.ヴォルカン;共同通信社
なぜ民族紛争は起こるのかについて、(集団)心理学的にアプローチしたもの。けれども、やはりアイデンティティの問題に帰着させてあって、さほど画期的な視点はない。
- 『予防外交入門』 堂之脇光郎;フォレスト出版
予防外交(Preventive Diplomacy)についての現状と問題点をわかりやすくまとめてある。
- 『ゲーデルの哲学』 高橋昌一郎;講談社現代新書
- 『トランスパーソナル心理学入門』 諸富祥彦;講談社現代新書
1999/08/23 - 08/29
- 『思考のためのインターネット』 アリアドネ;ちくま新書
掲載されてる800サイトはかなりハイレベルで濃厚なので、全部見ることができるかどうか不明。。。
- 『脳死・クローン・遺伝子治療』 加藤尚武;PHP新書
何が問題となっており、どのような視点があるのかはよくわかるが、結論を断定的に語ってしまうあたりが、どうかな、と思う。問題に直面した者が自分の死生観と格闘することに主眼があるのではと思っている私にとっては、すごく気になる。
1999/08/16 - 08/22
- 『ゲーデルの世界』 廣瀬健&横田一正;海鳴社
完全性定理と不完全性定理をわかりやすく(?)解説した本。数理論理学を知っているとわりとフムフム的に読めるが、証明をおっかけていくのはやはりつらい。。。。
- 『「信じるこころ」の科学』 西田公昭;サイエンス社
これは「セレクション社会心理学」という心理学入門シリーズなので、専門的な知識が無くても読める。人がどのようにして何かを信じるようになるのか、を説明しようとしている。
- 『政治・行政の考え方』 松下圭一;岩波新書
1999/08/09 - 08/15
- 『リベラリズムの存在証明』 稲葉振一郎;紀伊国屋書店
現在において「リベラリズム」は可能なのか。筆者は徹底的に追う。
が、お願いだから、もっと読みやすく書いてくれぃ。
- 『「弱者」とは誰か』 小浜逸郎;PHP新書
まあ、よく、こんな言いにくいことを本にしたもんだと思った。
弱者を聖化するあまり、本当に抽出しなければならない問題点をえぐることが出来ず、結局のところ、「弱者」を温存する構造にはまってしまっている現在の状況を鋭く指摘している。
- 『日本の民俗宗教』 宮家準;講談社学術文庫
1999/08/02 - 08/08
- 『世界大不況への警告』 P.クルーグマン;早川書房
- 『アイアンマウンテン報告』 L.C.リュイン;ダイヤモンド社
…って、知る人ぞ知る偽書なんだけど。
1999/07/26 - 08/01
- 『軍縮ハンドブック』 J.ゴールドブラッド;日本評論社
- 『アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制』 島川雅史;社会評論社
1999/07/19 - 07/25
- 『なぜ国家は衰亡するのか』 中西輝政;PHP新書
- 『日本人の技術はどこから来たか』 石井威望;PHP新書
- 『マネー革命』3 リスクが世界を駆け巡る 相田洋;NHK出版
- 『戦争責任と「われわれ」』 安彦一恵 等編;ナカニシヤ出版
- 『歴史に学ぶ「勝者」の組織革命』 堺屋太一;集英社文庫
1999/07/12 - 07/18
- 『入門・景気の見方』 高木勝;PHP新書
- 『マクドナルド化する社会』 ジャージア・リッツァ;早稲田大学出版部
要するに、いろんなものが規範化・標準化されて、それが生活の隅々まで潜り込んでいるってことを言いたいとは思うんだけど、それって、I.イリイチの主張と何が違うんだろう。
1999/07/05 - 07/11
- 『電子貨幣論』 西垣通 編;NTT出版
最近、エレクトロニックマネーの本が多く出ているのだが、技術的な話ではなく、社会的な側面(特に貨幣論)からアプローチをしていると言う意味ではなかなかの本。でも、やはり複数の著者のオムニバスなので、1つ1つの論点が深いところまで届いていないような気がする。
- 『対話以前』 由紀草一;洋泉社
倫理学の本、と言えばいいのだろうか。特に論点が新しいとか、結論に目からウロコが落ちると言うことはないが、読みやすいことは読みやすい。
- 『シュタイナー入門』 西平直;講談社現代新書
どうも、時代の奥底が「密教的」「秘教的」なものを求めてしまっているような気がする。
- 『ケインズの予言』 幻想のグローバル資本主義(上) 佐伯啓思;PHP新書
ケインズは、実はナショナルエコノミストだった。
- 『自立経済社会の構想』 土志田征一 編;日本経済新聞社
- 『日本型信頼社会の復権』 濱口惠俊;東洋経済新報社
1999/06/28 - 07/04
- 『司馬遼太郎が語る日本』未公開講演録6 ;朝日新聞社
これまでの講演録をずっと読んできていると、目新しい話も出てこなかったような気がする。。。
- 『日本経済は復活する』 長谷川慶太郎;ダイヤモンド社
この人、いつも強気だかんな。
- 『日本の秘密』 副島隆彦;弓立社
この人はクセというかアクがあって、独特のポジションから本を書いている。たぶん、ウォルフレンと同時に読むとバランスが取れるのかな。
- 『所ジョージの 私ならこうします』 所ジョージ;角川文庫
うーん、これは面白い。暴論だけれども、核心をついている。もし所ジョージが政界に進出するならぜひとも実施して欲しい「政策」ばかりだ。
ふと思ったんだが、この手のことは北野たけしも言っている。うーん、たぶん、彼らは現代日本における Fool だな。(「ばか」じゃなくて、「道化」だぞ。)国王のそばにいて国王を茶化すことができる替わりに、さほど権威があるとも思われていない。でもその事で全体の「ガス抜き」になる、という存在。
1999/06/21 - 06/27
- 『この国はなぜ寂しいのか』 小浜逸郎;PHP
今の時代の日本の「不安」や「元気のなさ」は、「座標喪失」(ものさしのなさ)によるものだ、と著者は指摘する。「ものさし」を持つことは重要だ。個人がそれぞれ持つことも可能だろう。しかし、社会を貫く「ものさし」など存在しない。いや、できなくなった時代なのだ。
- 『近代文明への反逆』 高坂正尭;PHP
この本はスウィフトの『ガリヴァー旅行記』を下敷きに、人間嫌いからみた社会のありさまを描き出している。「スウィフトという人間嫌いが近代の始め(これは「初め」だと思うが、とりあえずそのまま引用)に、近代文明に反抗して描いた暗いユートピアが現実化するかも知れないという可能性を否定することはできない。」
- 『こころの情報学』 西垣通;ちくま新書
いろんな側面から「こころ」を描いているが、従来の西垣氏の主張をまとめたもの、という感じの本でしかないように思う。新たな発見なし。逆に言うと、西垣氏の著作を全く読んだことのない人にとっての入門編になるのかも知れない。
- 『軍事学入門』 防衛大学校&防衛学研究会 編;かや書房
- Helitage Foundation : Executive Memorandum
- Triumphant Peace or Pyrrhic Victory ? by James H. Anderson
- 分散化ソフトウェア環境の概念モデル 岸田孝一
1999/06/14 - 06/20
- 『信頼』 N.ルーマン;勁草書房
読みにくい訳だなぁ。訳者による注が全体の要約になっているので、それを読んだほうが全体を把握しやすかったりする。要するにこの本で言いたいことは、社会は複雑であるにも関わらず機能しているのは、「信頼」という、複雑性を縮退するメカニズムがあるということの繰り返し、とみた。(社会とはそういうものだという記述・説明は分かったけど、じゃあ、それをどう構築するのか、は明らかにされてないような。)
- 『ネットワーク経済の法則』 C.シャピロ&H.R.バリアン;IDGコミュニケーションズ
こういう分野の本は「法則」といいながら、どうしても Case Study というか、経験則でしか語れないというのが現実である。なんとか統一的にうまく説明できる原則というのはどうも未だ提出されていないように思う。経済学や経営学の論文でこの原典が引用されていたりするが、日本の題名にするとどうもビジネス本にしか思えなくなるなぁ。
- 『民族と国際関係の理論』 E.カルデリ;ミネルヴァ書房
ユーゴスラビアの民族問題と社会主義についての分析。ふむむ。
- 『政策過程分析入門』 草野厚;東京大学出版会
うん、まあ、大学の授業のテキストだな、これは。
1999/06/07 - 06/13
- 『21世紀の経済学』 根井雅弘;講談社現代新書
21世紀の、というよりはこれまでの経済学(史)が概観できる本、という気がする。
- 『アダム・スミスの誤算』 幻想のグローバル資本主義(上) 佐伯啓思;PHP新書
市場至上主義(!)の父という位置づけは正しいかという、問題意識からアダム・スミスの著作(主に『国富論』)を丹念に読み直す。
- 『平和学の現在』 岡本三夫&横山正樹 編;法律文化社
平和学へのアカデミック・アプローチというよりは、現場に出て当事者と関わり合うことで学習していくアクションリサーチという観点からまとめられている。
1999/05/31 - 06/06
- 『国家と戦争』 小林よしのり&福田和也&佐伯啓思&西部邁;飛鳥新社
- 『生命学への招待』 森岡正博;勁草書房
- 『「ささえあい」の人間学』 森岡正博;法蔵館
上記2冊については Eyes :「思想と思考」を参照のこと。
- 『弱さ』(21世紀へのキーワード インターネット哲学アゴラ) 中村雄二郎&金子郁容;岩波書店
「弱さ」(ヴァルネラビリティ)とは、最近の金子氏の主要テーマといえる。『ボランティア −もうひとつの情報社会−』で展開される、「弱さの強さ」の概念がこの本の下敷きとなっている。「弱さ」のゆえに他者につけ込まれる余地が発生する。それは攻撃をうける危険もあるが、他者とつながる場所でもあるのだ。
- 『コミュニティ・ソリューション』(叢書インターネット社会) 金子郁容;岩波書店
こちらは『ボランタリー経済の誕生』の延長線上にある本といえる。この本の中で「ボランタリー・コモンズ(自発的公共圏)」と呼んでいる、情報の編集的関係性の動向範囲では、
- ルール:自生した規則性/制度
- ロール:自発的に割り振られた役割性/組織
- ツール:交流のための道具性/メディア
がうまく作動し、コミュニティを機能させると指摘している。この、官でもない民でもないセクターの存在/役割が、今後の社会では大きくなっていくように思われる。
- 『進化論は計算しないとわからない』 星野 力;共立出版
「進化ゲーム」って言ってピンと来る方がどれくらいおられるのかわかりませんが、その分野の入門書としてはすごくわかりやすい本だと思う。
- 『漫画博士読本』 空想科学漫画研究所;宝島社
鉄腕アトムの生みの親・天馬博士は生物学者で、育ての親・お茶の水博士は天文学者だったとは。。。
しかしよくアトムを作れたな。
1999/05/24 - 05/30
ちょっとわけあって、森岡正博氏の著作を大量購入。
- 『電脳福祉論』 森岡正博;学苑社
- 『宗教なき時代を生きるために』 森岡正博;法蔵館
- 『対話 生命・科学・未来』 養老孟司&森岡正博;法蔵館
- 森岡氏の生命学のページ
から
1999/05/17 - 05/23
- 『<子ども>のための哲学』 永井均;講談社現代新書
- 『子どものための哲学対話』 永井均;講談社
この本を読んでわかる子どもがいることはいると思うけど、わかんない「大人」には絶対わかんないと思う。
普段の私の言葉を「へ理屈だ」と言ってる人(いるんだな、これが。)は、たぶん、「つまんない」と放り投げる。でも、おもしろいと思うよ、この本。
- Foreign Affairs (January/February 1999, Volume 78, Number 1)
- Saving America from the Coming Civil Wars by Steven R. David
- The Global Prosecutors: Hunting War Criminals in the Name of Utopia by John R. Bolton
- Helitage Foundation : Backgrounder
- The Kosovo Liberation Army and The Future of Kosovo by J.H.Anfderson & J.Phillps
- Catalogue of Confusion : The clinton Administration's War Aims in Kosovo by J.Spencer
- 『透き通った悪』 J.ボードリアール;紀伊国屋書店
- 『漂流する資本主義』 佐和隆光;ダイヤモンド社
- 『憲法と政治』 小林節;潮出版社
1999/05/10 - 05/16
- 『さらば!10年不況』 斎藤精一郎;PHP研究所
最近の著者の本を読むと、要するに、「バブル崩壊」ってものの本質が分析されつくしてなくて、それでもってそれへの対策も的外れってことらしい。
- 『ものを考える人考えない人』 渡部昇一;三笠書房
うーん、要するに、自伝なのかな、この本。『なぜ私はこんなに聡明なのか』的な。
- 『日本国憲法を考える』 西修;文春新書
- 『憲法問題入門』 長尾龍一;ちくま新書
最近いろいろ憲法関係の本を目にするけど、「何がなんでも守れ!」ってノリの本がないなぁ。護憲派と呼ばれる人たちも、実は「一字一句変えたらだめ」とほんとは思ってないんじゃないかなぁ。
昔、日本の問題として4K(国鉄・米・教育・憲法)が挙げられていて、どれも聖域で手がつけられないとされていたのが、国鉄がJRに、米は輸入可能に、教育は。。。。惨澹たるもので、最後に憲法ってことですか。
1999/05/03 - 05/09
- 『自分と向き合う「知」の方法』 森岡正博;PHP研究所
- 『明日を診る』 堺屋太一;朝日新聞社
あくまで過去および現状の診断がメインであって、題名ほどには明日を診ていないような気がするが。。。
- 『戦争の裏側』 村田信一;講談社文庫
1999/04/26 - 05/02
- 『平和の作り方』 国連ボランティア計画;清流出版
原題は Volunteers Against Conflict (Edited by United Nations Volunteers Published by yhe United Nations University Press,1996)
国連ボランティアがさまざまな紛争地帯で、どのような活動をしてきたのかをまとめた本で、カンボジア・南アフリカ・モザンビーク・旧ユーゴスラビア・ルワンダ・南アジアでの活動が記されている。原典の出版年が1996年ということもあり、ごく最近の動きまではフォローされていないが、それぞれの地域での事態の経緯や取り組みがまとめられている。
なお、この本はボランティア活動中に亡くなった中田厚仁氏にささげられている。
- 『地球市民をめざす平和学』 創価大学平和研究所 編;第三文明社
ちょうど平和学・平和研究のまとまった本が読みたかったので手にしてみたけど、想定読者がよくわからないなぁ。本当に初心者に読ませるつもりにしては注が不親切だし、研究者に読ませるにしては、私でも知ってるような内容なのでレベルは高いとは言えない。平和活動家に読ませるにしては、実務的でない。平和国家を叫びながら平和(学)研究がさびしい日本にあって、この手の本の存在意義は大きいと思うので、もちょっと努力して欲しいぞ。
- 『テキストブック 国際人権法』 阿部浩己&今井直;日本評論社
これについては、できれば Contemporary File の"Disappearance"をお読みくださいませ。
- 『マネー革命』(2)−金融工学の旗手たち− 相田洋;NHK出版
同名のNHKスペシャルのノベライズ。このスペシャルのおかげでにわかブラック=ショールズファンが増えたのでは?
ちなみにP.175に出てくる式の説明で、「In(・)=()内の自然対数をとることを意味する」ってあるけど、自然対数ならInじゃなくてlnだね。あれ。見分けつかないな。iの大文字じゃなくてLの小文字、なのね。
それから「N=数学上の記号」じゃ説明になってないっすよ。でも、ま、これを「標準正規分布の累積密度関数」とまともに書く事が説明になるのか、はギモンだが。
- 『阪神大震災と宗教』 (財)国際宗教研究所 編;東方出版
公開シンポジウム・「阪神大震災が宗教者に投げかけたもの」のまとめ
1999/04/19 - 04/25
- 『武器なき民衆の抵抗』 G.シャープ;れんが書房新社
- 『仏教の国家観』 金岡秀友;佼正出版社
- 『司馬遼太郎。人間の大学』 鷲田小彌太;PHP
1999/04/12 - 04/18
- 『カイエ』4 S.ヴェイユ;みすず書房
- 『地に呪われたる者』 F.ファノン;みすず書房
1999/04/05 - 04/11
- 『最後に残る智恵』 D.ベル;たちばな出版
- 『平和の思想』(講座 平和学2) 日本平和学会編集委員会編;早稲田大学出版部
- 『死』(21世紀へのキーワード インターネット哲学アゴラ) 中村雄二郎&小松和彦;岩波書店
1999/03/29 - 04/04
(ははは。全然読めておらんのだ。)
1999/03/22 - 03/28
- 『フラジャイル』 松岡正剛;筑摩書房
- 『格付けの知識』 日本格付投資情報センター編;日本経済新聞社
- 『述語集』II 中村 雄次郎;岩波新書
- 『哲学に何ができるか』(新・哲学講義 別冊);岩波書店
1999/03/15 - 03/21
- 『夜と霧』 V.E.フランクル;みすず書房
- 『サイバービジネス』 C.バーナット;NTT出版
浜野保樹氏がからんでいるので、もっと切れ味いいのかと思ったら、しょせん監訳。おもしろくない。
- 『相対化の時代』 坂本義和;岩波新書
- 『現代人は愛しうるか』−黙示録論− D.H.ロレンス;中公文庫
- 『ジハード対マックワールド』 B.バーバー;出版文化社
- 『複雑系を超えて』 西村和雄 他;筑摩書房
1999/03/08 - 03/14
- 『呼吸するネットワーク』 竹村真一;岩波書店
- 『フランクル回想録』 V.E.フランクル;春秋社
- 『新しい日本をつくるために私ができることあなたができること』 大前研一+一新塾;春秋社
- 『新ゴーマニズム宣言』第6巻 小林 よしのり;小学館
「公」と「私」の関係を説くよしりん。さて、どこまで突っ走るのか?
- 『ザ・ワールド・イズ・マイン』7 新井英樹;小学館
「命には平等に価値がない」
- 『日本のアイデンティティ』 伊藤憲一 監修;フォレスト社
- 『「公共経営」の創造』 宮脇 淳;PHP研究所
1999/03/01 - 03/07
- 『現代文明は生命をどう変えるか』 森岡正博;法藏館
- 『五体不満足』 乙武洋匡;講談社
- 『20世紀との訣別』 蓮實重彦&山内昌之;岩波書店
- 『神々の崩壊』 田中 宇;風雲舎
- 『デジタル・メディア社会』(叢書インターネット社会) 水越伸;岩波書店
1999/02/22 - 02/28
- Can
deflation be prevented? P.Krugman
「デフレを防ぐなんて簡単だ、紙幣を印刷しちゃえ("Just print more money.")」とおっしゃるクルーグマン教授。
- 『聖徳太子』(中村元選集[決定版]別巻6) 中村元;春秋社
日本という国の骨格を作った人。
- 『NGO運営の基礎知識』 A SEED JAPAN POWER;アルク
確かに「運営の基礎知識」である。この本を読んで活動の新たな展望が見えてくるというわけではないが、実務レベルで何か抜けていないかということがはっきりとわかる。
- 『社会学感覚』【増補版】 野村一夫;文化書房博文社
- 『ハイエク−マルクス主義を殺した哲人』 渡部昇一;PHP研究所
渡部昇一の本はもともと「保守」に分類されるものだと思っていたが、この本を読み進むにつれてその念は強くなる一方。この本はハイエクの『隷従への道』の読書会を紙面で再構成しており、個人的にハイエクは注意して追いかけているので手にしてみたのだが、ハイエクの解説というよりは著者の意見のオンパレード。
- 『遺伝的プログラミング』 伊庭斉志;東京電機大学出版局
- 『人工生命と進化システム』 ATR進化システム研究室;東京電機大学出版局
1999/02/15 - 02/21
- 『新書アフリカ史』 宮本正興+松田素二 編;講談社現代新書
- 『韓国人の歴史観』 黒田勝弘;文春新書
はっきり言ってこの本は日本よりに書かれている。…日韓(韓日)の和解ってどうするんだぁ、と悩んでしまった。。。
- 『ディジタル・エコノミー』 米国商務省 室田泰弘訳;東洋経済
もっとビンビン未来を感じる報告書かと思ったら要するにCase study という名目の現状報告じゃん。
- 『比較思想序論』 三枝充悳;春秋社
どうも世界各国の人達って奥底では考えることにそんなに差はないんじゃないか、結構、その共通部分(「kernel」って私は呼んでますけど)があるんじゃないかと思っていて、それに部分的に答えてくれてます。
1999/02/08 - 02/14
- 『戦争論争戦』 小林よしのり×田原総一朗;ぶんか社
右から読んでも『戦争論争戦』。左から読んでも『戦争論争戦』。
- Inflation
Targeting in a Liquidity Trap P.Krugman
またまたクルーグマン教授が日本経済についてコメント。どんどん期待インフレ率をあおって高く設定しないとデフレがすすんじゃうぜ、とありがたい警告。
- 『地球市民の条件』 H.ヘンダーソン著 尾形敬次訳;新評論
タイトルからして期待したんだけどな。一世を風靡した「未来学」の延長線上にある話が展開されており、結構「バラ色の未来」が描かれているんですが、根拠レスな印象が拭えず。巻末に挙げてある「本書関連邦訳文献リスト」(どう考えても訳者が準備したもの)も、なんか、ニューサイエンス系が多いのも気になる。。。
- 『司馬遼太郎が語る日本』未公開講演録5 ;朝日新聞社
1999/02/01 - 02/07
- 『「複雑系」を超えて』 K.ケリー;アスキー
システムを永久進化させる9つの法則
- 『ミリンダ王の問い ーインドとギリシャの対決ー』1〜3 中村元 他訳;平凡社 東洋文庫28
ギリシャ人のミリンダ王(メナンドロス王)とインド人のナーガセーナの問答。なかなかシュールな議論で、好きな人にとっては面白い議論の展開。
- 『裁かれる核』 朝日新聞大阪本社「核」取材班;朝日新聞社
国際司法裁判所が1996年に「核兵器は国際法に反する」という勧告的意見を提出した経緯を追ったルポ。でも、『核兵器裁判』(NHK広島 核平和プロジェクト;NHK出版)の2番煎じという感が否めない。。。
- 『哲学』 21世紀へのキーワード (インターネット哲学アゴラ) 中村雄二郎&いとうせいこう;岩波書店
- 『歴史に観る日本の行く末』 小室直樹;青春出版社
「コムロ」と言えば、てつやではなく、なおきである。これはジョーシキである。それいけコムロせんせー!!
- 『爆笑問題の日本原論』 爆笑問題;宝島社
知的でブラックな笑いをお求めの諸姉兄に。
1999/01/25 - 01/31
- 『消えゆくコンピュータ』(叢書インターネット社会) 久保田晃弘;岩波書店
- 『グローバル経済を動かす愚かな人々』 P.クルーグマン;早川書房
「独占翻訳権獲得!」とか書いてあるんだけど、『クルーグマン教授の経済入門』とダブっているarticlesがいくつかあって、しかも訳文はこちらのほうが秀逸だってのはどういうこった。
- 『世界人名ものがたり』 梅田 修;講談社現代新書
- 『黙示録を読みとく』 森 秀樹;講談社現代新書
- 『日本回天』 牧野 昇監修;小学館文庫
- 『現在と未来』 C.G.ユング;平凡社
1999/01/18 - 01/24
うう、今週は時間がなかったので読めてないし書けてないですぅ。。。
- 『近現代日本の平和思想』 田畑 忍 編;ミネルヴァ書房
- 『NPO法コンメンタール』 堀田 力&雨宮孝子 編;日本評論社
1999/01/11 - 01/17
- 『永続革命論』 トロツキー;現代思潮社
これは説明を加えておかないと誤解を生じるだろう。
まだソ連という国があったころ、ゴルバチョフがペレストイカ(改革)を進めていた。
ペレストロイカの行方を見定めようと、ソ連の歴史をさかのぼって調べているうちに、トロツキーの存在にいきついた。そこで彼の書いたものをいくつか読んでいると、「ロシア革命はまだ中途半端で、いずれ官僚に対する革命が必要となるだろう」という意味の主張をしていたらしいことがわかってきた。(ただし追放後、だが。)
その当時は彼の著作など誰も読まないだろうし、読んでいると危険分子扱いされるだろうし、入手できなかった。しかし、どうも最近、トロツキーの研究が復活しているようで、彼に関する著作が散見されるようになり、ついに、全集の復刊となったようである。
おそらく、ソ連崩壊後、「ソ連とは、社会主義とは何であったのか」という問い直しのなかで、早々とソ連の限界を指摘した−その革命を押し進めた本人でありながら−トロツキーの視点の鋭さが脚光を浴びるようになった、ということであろうか。
- 『「官」から「民」へのパワー・シフト』 五百旗頭真 他;TBSブリタニカ
- 『新しい日本の「かたち」』 中谷巌 他;実業之日本社
上の2冊はともに何人もの著者が日本の置かれている状況をそれぞれ判断し、処方箋を書こうとしているのだが、要するに、こういうことだ。「もはや国はあてにならない、民間が自力で日本を立て直すのだ」と。
- 『歴史と風土』 司馬遼太郎;文春文庫
- 『日本の開明思想』 中沢護人&森数男;紀伊国屋新書
- 『明治維新の源流』 安藤英男;紀伊国屋新書
1999/01/01 - 01/10
- 各シンクタンクの99年の予測本。
『1999世紀末大転換』 長谷川慶太郎;徳間書店
『99 日経大予測』 日本経済新聞社;日本経済新聞社
『1999年日本経済の進路』 富士総合研究所;読売新聞社
『1999年日本はこうなる』 三和総合研究所;講談社
『全予測日本1999』 三菱総合研究所;ダイヤモンド社
『日本の優先課題99』 野村総合研究所
『1999年の日本』 さくら総合研究所(かんき出版)
これらについてはContenporary Fileの『1999年の姿は?』を参照してください。
- 『アメリカに見捨てられた無防備国家の行方』 三根生久大;廣済堂出版
いわゆる「評論家」の書く文章って感じ。切れ味悪いっす。
- 『数理と政治』 山川雄巳;新評論 (シリーズ 21世紀の政治学 9)
タイトルから想像するほどの切れ味なし。「コンピュータ・シミュレーション・モデル」っていう章立てで、今ごろBASICってのが泣けてきた。
- 『他者性としての貨幣と交換』 中島義祐&伊東敬祐&郡司・P・幸夫;進化経済学会論文集98
1998/12/13 - 12/31
- 『勝者のシステム』 平尾誠二;講談社+α文庫
- 『経済政策を売り歩く人々』 P.クルーグマン;日本経済新聞社
- 『脱「国境」の経済学』 P.クルーグマン;東洋経済新報社
- 『クルーグマン教授の経済入門』 P.クルーグマン;メディアワークス
上記3冊のうちどれか1つお勧めをと言われたら、3つめ。訳が秀逸。ツボも押さえてる。教授の主張が伝わってきますぜ。(訳者のせいかも。)
- 『日本国に大統領が誕生する日』 日高義樹;集英社
この著者の本は、よく「日本はアメリカから独立せよ」みたいなことが書いてある。かと言ってナショナリストというわけでもない。基本的に合衆国の視点から日本を批判し−評価ではない−、アメシリカナイズしろというふうにしか受け取れないのは私だけなんだろうか?
ちなみにこれを劇画化した『日本国 初代大統領・桜木健一郎』はけっこう楽しめる。
- 『福祉の経済学』−財と潜在能力− A.セン;岩波書店
- 『歌謡界 「一発屋」伝説』 宝泉 薫;彩流社
芸能生活で1曲しかブレイクせずに終わった(?)歌手ばかり集めた本。たぶん、30代以上の方なら、「あぁあ〜、この人ね。」と言うこと間違いなし。
ちなみに登場人物は子門真人/アラジン/TOM CAT/カブキロックス/豊川誕/ラ・ムー/たま/皆川おさむ/シュガー などなど。
- 『トンデモ一行知識の世界』 唐沢俊一;大和書房
「ジャイアント馬場の足は本当は15文しかない」とか「『日ペンの美子ちゃん』のライバルは『ワープロまいこ』である」とか、この手のくだらない知識(筆者云く、「一行知識」)ばかり集めた本。面白いが、読後に、なんでこんな本買っちまったうえにどうして全部読んじまったのか後悔してしまう。。
- 『伽藍とバザール』/『ノウアスフィアの開墾』 Eric.S.Raymond
1998/12/06 - 12/12
- 『合理的な愚か者』 A.セン;勁草書房 のうち『パレート派リベラルの不可能性』
- 『構造的暴力と平和』 J.ガルトゥング;中央大学出版部 のうち『暴力、平和、平和研究』
- 『新・紺碧の艦隊』3 荒巻義雄;幻冬舎
ほとんど惰性で買ってしまった。しかしこの話、どうやって収拾つけるつもりなんだろーか。世界大戦を12年も日本が続けられるとは思わんぞぉ。。
1998/12/01 - 12/05
- 『私の非暴力』 M.K.ガンジー;みすず書房
- 『時代末』 堺屋太一;講談社
現代の状況を、昭和時代を詳細に見直すことで明らかにしようとしてます。
しかしまぁ、従来の堺屋氏の主張である「知価社会の到来」という観点からまとめられていますし、基本的に「整理魔」なんですね、この人。内容はきれいにまとめてあるのに、なぜだか目から鱗が落ちない。。。
- 『宗教』(21世紀へのキーワード インターネット哲学アゴラ) 中村雄二郎&町田宗鳳;岩波書店
- 『インターネットと宗教』−カルト・原理主義・サイバー宗教の現在−(叢書インターネット社会)土佐昌樹;岩波書店
- 『空想非科学大全』 柳田理科雄;メディアワークス
いやはや。とにかく立ち読みでもいいから読んでみてちょ。一定の年齢層にはバカ受けすること間違いなし。

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Updated : 1999/12/28
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