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2003/08/04 『宗教と権力の政治』 「哲学と政治」講義2(佐々木毅;講談社) |
古代思想における政治に関する考察が、人間にとって政治とは何かという根本的なものであったのに対し、中世以降は、政治が技術的なものになったような気がする。特にマキャベリ以降、「何のために政治を行うか」という問いは主流ではなくなり、「どのように政治を行うか」ということが主眼になってきた。その歴史的な推移をこの本では扱っている。著者の「哲学と政治」講義シリーズの第2弾。
2003/08/04 『よみがえる古代思想』 「哲学と政治」講義1(佐々木毅;講談社) |
日本の政治は今、混乱している。これは確かだし、そう批判することは簡単だ。けれども、では、どうすればよいのかという解を、そう批判する誰もが提示できない。のんきに批判していられるような状態であるのなら、適当に楽しんでいればいいのだろう。
ただ、私が気になるのは、その批判が極めて短期的・表層的なものに偏っているような気がすることだ。もちろんそれも必要なのではあるが、人間が政治にどう関わればよいか、深く考えなければならない必要性を感じている。そういう気持ちにさせてくれる本だ。
実は、この本を読み始めたのと並行して、プラトンの著作を読み返しているところだ。これはいずれ、このサイトもしくは以前に宣言しておいた、政策サイトに反映させる予定である。
2003/05/09 『自由を考える』 (東 浩紀・大澤真幸;NHKブックス) |
「9.11」以降、人はセキュリティと引き換えに自由を権力に売り渡したのではないか、という問題意識の上に行われた2人の対談。
「権力」がその存在を威圧的に示して人々を従えるのではなく、従わざるを得ないような環境を準備して、本人がそれと気づかないように「支配」するようになっており、(レッシグの言葉を引用して)「アーキテクチャ」による支配に移行していると指摘。うんうん、そう思うぞ。
住基ネットに安直な反対をしてる人にこそ読んでもらいたい議論。
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Updated : 2003/08/04
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