2008年 / 2007年 / 2006年
/ 2005年 / 2004年 / 2003年 / 2002年 / 2001年
/ 2000年後半 / 2000年前半 / 1999年
■2000年に読んだ Books & Papers。
■今、読んでます。(って言うかぁ、積んどく状態の本。ぜんぜん読んでない。。。)
- 『共同研究 パール判決書』 東京裁判所研究会編;講談社学術文庫
- 『行為の代数学』 大澤真幸;青土社
はっはっは。この本は大変だぁ。
それから「2000年はどうなる」的シンクタンク本。
- 『長谷川慶太郎の世界はこう変わる 2000[日本の復活]元年』 長谷川慶太郎;徳間書店
- 『2000年日本経済の進路』 富士総合研究所;中央公論新社
- 『2000年日本はこうなる』 三和総合研究所;講談社
- 『全予測日本2000』 三菱総合研究所;ダイヤモンド社
- 『日本の優先課題2000 産業創発』 野村総合研究所;野村総合研究所
(2000/04/24現在)
■最近読んだ Books & Papers。
2000/04/17 - 04/23
- 『国家意志のある「円」』 石原慎太郎+一橋総合研究所;光文社
まあ、監修者が石原慎太郎東京都知事なので内容はつくだろうが、ちょっとコワイなと思ったのが、石原知事よりも実質的に分析・執筆を担当したであろう一橋総合研究所のほうだ。様々な切り口で日本の状況を分析、その対処法を提案している。その内容自身に全面的に賛成するわけではないが、これだけのブレーン・スタッフをそろえて知事職についているというのは、これからもいろんな政策を打ってくる可能性がある。
日本では政治家は、いわば担がれる「神輿」であるわけだが、それを担ぐ者の中にキレ者が多いほど、その神輿は影響力を増すことになる。
おすすめ度:☆☆☆
- 『「個と公」論』 小林よしのり;幻冬社
小林よしのり批判の切り口の中に、「ああいうことはマンガだからできる」というのがあって、それなら文章だけでやってやろうじゃないか、と出したのがこの本。編集者による質問に答えるかたちで、小林よしのり批判を1つずつ論破して−というか茶化して−いる。
おすすめ度:☆☆☆
2000/04/10 - 04/16
- 『まだまだ役立つ思想入門』 鷲田小彌太;大和書房
思想って役に立つかっていうと、この本の中にもあるけど、「猛毒」なんだってば。「○○の『△△』という概念によれば。。」なんて言ってるうちは、全然役に立たない。思想的に優秀であること、哲学的に感度が高いことと、哲学的諸概念をこねくり回すこととの間には雲泥の差がある。思想は脳細胞じゃなく、体細胞に染み込ませないと本物にはならんと思うぞ。
おすすめ度:☆☆☆
- 『政治哲学入門』 大塚桂;法律文化社
今、「保守」が揺れている。かと言ってその対抗勢力(昔は「革新」とか「中道」と言えばよかったのだけれど、今は、どう言えばいいのか。一応、自称にしたがって、「リベラル」と呼んでおく。)もきちんとしてない。で、徹底的に政治について考えてみたくて買ったんだけれども、私の要望にはこたえてない。
でも、「入門」にはいいかも。
おすすめ度:☆☆
2000/04/03 - 04/09
- 『あたしの民主主義』 大月隆寛;毎日新聞社
大月氏のある種のいらいら感を奥底に感じる。
戦争でも、歴史観でもなんでもいいんだけど、ある種の言説をマス=コミだの評論家だのは図式化したがって、いったん図式化すると、それ以外の見方ってしないことに対し、ずっと文句言ってる。でも、その気持ち、わかる気がする。
おすすめ度:☆☆☆
- 『経済ってそういうことだったのか会議』 佐藤雅彦&竹中平蔵;日本経済新聞社
今は慶応の教授だけども、たぶんそんなことより「小池屋のポリンキー」「バザールでござーる」のCMや、「団子3兄弟」の作者としてのほうが認知度が高いと思われる佐藤氏が、竹中教授に経済(学)の基本的なことを根掘り葉掘り聞いていく。対談集ではなくて、ゼミの生中継と言ったところか。凡百の経済学入門書よりよっぽどわかりやすいので、わかったつもりになりたい方はどうぞ。
おすすめ度:☆☆☆☆
- 『伝染るんです。』(3)-(5) 吉田戦車;小学館文庫
ああ、ヴィトゲンシュタイン的快楽。。。ちょっとソシュール的快楽も得られる。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
- 『1億人の大疑問』(2)しきたりの不思議 素朴な疑問探求会 編;KAWADE夢文庫
ああ。また妙なもん読んでしまった。。。でも少ししきたりに詳しくなった。
おすすめ度:☆☆☆
2000/03/26 - 04/02
- 『長谷川慶太郎の「21世紀を読む」』 長谷川慶太郎;東洋経済新報社
- 『21世紀、世界は日本化する』 日下公人;PHP
この2冊の論旨は奇しくも共通している。今、日本が直面している状況というのは、これから世界が直面するであろう課題であり、日本がその課題を乗り越えたその手法を、世界が真似るだろう、そのとき、日本は(先導しようという意識などなくても)超先進国扱いされるだろう、ということ。
まあ、もともとこのお2人は日本の未来についてポジティブな方々なのでこういう論調になるのかも知れないけど、産業界の健全な問題解決能力−イノベーションしていく力−は肯定するに値する。
おすすめ度:☆☆☆
- 『ケインズの憂鬱』 (Japan Mail Media Vol.4)村上龍;NHK出版
おすすめ度:☆☆
- インターネットの新しい未来 『電網新世紀』 M.Stefik編;パーソナルメディア
これ、明らかに名前負け。
いや、あの、執筆陣はすごいんだけども、この手の本はもういくつも出てるし、読んだことあるものばっかりだった。
おすすめ度:☆☆
- 『伝染るんです。』(1)(2) 吉田戦車;小学館文庫
さあ、あなたもヴィトゲンシュタイン的快楽にひたるのだ!
おすすめ度:☆☆☆☆☆
2000/03/19 - 03/25
- 『最後の理性』 潮匡人;四谷ラウンド
この本は、国家としての軍隊のあり方としきりに説いている。んー。軍国主義とか国粋主義というのとはちと違う。国家の安全保障という観点から考えると自衛隊はどうあるべきかということなんだろうけれど、たぶん、サヨクな方々とは没交渉の文章。著者の憤慨はよくわかるけど、他者(特に同意見でない人)を説得・納得させようと言う論理展開でない。
おすすめ度:☆☆
- 『変貌する日本資本主義』 宮本光晴;ちくま新書
おすすめ度:☆☆
2000/03/12 - 03/18
2000/03/05 - 03/11
- 『日本外交の分水嶺』 岡田久彦;PHP
これは、どうもPHP主催のセミナーの講演録を編んだものらしい。読みやすいけど、論理は明確ではないように思う。アジアの安全保障は日米中露の4カ国協議ではなく、やはり日米安保が軸だ、と説くんだけれどもなぜそうなのか、そうあるべきなのかを説明してくれない。
おすすめ度:☆☆
2000/02/28 - 03/04
- 『記憶/物語』(シリーズ・思考のフロンティア) 岡真理;岩波書店
<出来事>というのは語り得るのか。<出来事>の記憶は人間の死を超えて伝えることは可能なのか。
著者は人間が<出来事>を分有するのではなく、<出来事>が人間を所有する、と言う。
おすすめ度:☆☆☆
- 『歴史の真実と政治の正義』 山崎正和;中央公論新社
「歴史の見なおし」という作業は、現在の日本だけの騒ぎではない。しかし、歴史の解釈があまりにも直接的に政治に結びつけられているので、学問的に歴史を相対化する−たとえばヒトラー出現のドイツの状況を1人の悪人の所業という解釈ではなく、当時の政治状況から説明しようとする−立場も可能なはずだが、それは当時の為政者を擁護するものと受け取られ、弾劾される。
おすすめ度:☆☆☆☆
2000/02/21 - 02/27
- 『マンガは哲学する』 永井均;講談社
「あ、やられた!」って感じの本。吉田戦車の『伝染るんです。』のヴィトゲンシュタイン的アプローチは絶妙だ。そうか、あの不条理系の面白さは、ヴィトゲンシュタインを読んだときの面白さに通じてたんだな。そうか、そうか、僕の面白がるものを面白がらない人の感度ってのがわかったような気がするぞ。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
- 『チベット密教』 ツルティム・ケサン&正木晃;ちくま新書
最近、社会を騒がすアヤシイものって密教的というか秘教的な匂いがしてるような気がしてたので読んだ。
おすすめ度:☆☆
- 『21世紀日本の大戦略』 海洋国家セミナーグループ;フォレスト出版
奈良に生まれ育ったこともあって、「海洋国家」というのが実はピンと来ない。日本人(の大多数)が歴史上、大海に大挙して繰り出したことがない以上、なんか違う気がするんだけどなぁ。。。
おすすめ度:☆☆
2000/02/14 - 02/20
- 『選挙しかない政治家 選挙もしない国民』 新藤宗幸;岩波書店
おすすめ度:☆☆
- 『日本の敗因』 小室直樹;講談社
最近、同じネタでしか本書いてないッスよ、小室センセ。
おすすめ度:☆☆
- 『第3の社会』 (叢書インターネット社会) 奥野卓司;岩波書店
この手の本はよく「薔薇色の未来」を語るわけだが、大体において根拠レスだ。予感はするけど、予感でしかない。必然の未来と言うわけでもない。誰も「薔薇色」を見たことないんだもん。
おすすめ度:☆☆
- 『転換期の政治変容』 小野耕二;日本評論社
うーーん。訳本でもないのにドイツ政界の話を延々くり広げられてもなぁ。。。
おすすめ度:☆☆
2000/02/07 - 02/13
- 『優雅なる衰退の世紀』 佐伯啓思&筒井清忠&中西輝政&吉田和男;文藝春秋
京大の教授による「保守思想」の座談、と言ったところか。
日本(らしさ)を維持してきた「何か」が壊れつつある現在に、果たして「保守」は有効なのか。
おすすめ度:☆☆☆☆
- 『戦後責任論』 高橋哲哉;講談社
身に覚えのない過去の記憶から責任を問われたらどうするのか。著者は、現在の日本人には「戦争責任」(戦争を起こした責任)はないが、「戦後責任」はある、と言う。
おすすめ度:☆☆☆☆
- 『<脱>宗教のすすめ』 竹内靖雄;PHP新書
おすすめ度:☆☆
- 『知的に生きるための思考術』 鷲田小彌太;PHP
PHPから出てる鷲田センセの本って内容に大差がなくなってきてると思うぞ。三一書房から出てる「平成教養講座」の続刊の方に力を入れてほしいなぁ。
おすすめ度:☆☆☆
- 『地底人の逆襲』 いしいひさいち;双葉文庫
- 『パタリロ!』選集22巻・23巻 魔夜峰央;白泉社文庫
あ。こいつらは読「書」ではないっ!!
おすすめ度:☆☆☆☆☆
2000/01/31 - 02/06
- 『文明の衝突と21世紀の日本』 S.ハンチントン;集英社新書
ま、従来の主張どおり。
おすすめ度:☆☆
- 『20世紀精神史』 毎日新聞社編;毎日新聞社
「二十世紀が見えてくる!」と帯にはあるが、見えてる人にはコンパクトに見えるが、見えてない人にはいっぱい書かれすぎててややこしいかも。
おすすめ度:☆☆
- 『平和的手段による紛争の転換【超越法】』 J.ガルトゥング;平和文化
ガルトゥング博士といえば平和研究の第一人者。“「紛争の文化」を「平和の文化」へ”という言葉をお題目に終わらせず、本当に転換しゆくための方策とそのためのトレーニング方法の手引書と言えばいいんだろうか。(でも日本語で「超越法」なんて言われると、なんかアヤシイ「自己啓発セミナー」みたいでヤだな。)
おすすめ度:☆☆
- 『超爆笑大問題』 爆笑問題;講談社
読まずにはいられない。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
2000/01/24 - 01/30
- 『知の編集術』 松岡正剛;講談社現代新書
最近の松岡氏は「知の編集」としか言ってないような気がするぞ。
おすすめ度:☆☆☆
- 『「家族」と「幸福」の戦後史』 三浦展;講談社現代新書
おすすめ度:☆☆
- 『OECD』 村田良平;中公新書
おすすめ度:☆☆
2000/01/17 - 01/23
- 『近代 未完のプロジェクト』 J.ハーバーマス;岩波現代文庫
昨今の日本の状況を考察するのにいい材料を提供してくれているので、じっくり考えてまた書くつもり。
おすすめ度:☆☆☆☆
- 『カルトの正体』 別冊宝島編集部 編;宝島社文庫
今、とっても「トレンディ」な「ラ●フスペース」と「法◆華」がよくわかる、かも。
おすすめ度:☆☆☆
- 『1億人の大疑問』 素朴な疑問探求会 編;KAWADE夢文庫
ああ。また妙なもん読んでしまった。。。
おすすめ度:☆☆☆
2000/01/10 - 01/16
2000/01/03 - 01/09
急に忙しくなったんでおまり読めてない。(xx;)
- 『日本をどう変えるのか』 正村公宏;NHKブックス
おすすめ度:☆☆
- 『歴史を裁く愚かさ』 西尾幹二;PHP文庫
おすすめ度:☆☆
- 『龍馬暗殺に隠された恐るべき日本史』 小林久三;青春出版社
これは、ちょっと「と」学会的に楽しめる。
おすすめ度:☆☆
2000/01/01 - 01/02
- 『知のスピードが壁を破る』 平尾誠二;PHP研究所
平尾のラグビー論(の形をとった組織論)は示唆的だ。
“本当のプロとは、自分自身の力で進化・成長を続けられること―自己進化力の有無で定義されるべきだ。”
おすすめ度:☆☆☆☆☆
お勧め度を☆の数(5段階)で評価!
他人が読んでたら奪ってでも読め! | ☆☆☆☆☆ |
Check it out! | ☆☆☆☆ |
ま、普通かな。 | ☆☆☆ |
その道の専門家ならどうぞ。 | ☆☆ |
読まなくていいよ。 | ☆ |

|
Updated : 2000/04/24
|