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Title : Introduction to System Dynamics (Ver. 1.0)
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Introduction to System Dynamics

合衆国 エネルギー省 監修
システムダイナミクス入門
- A Systems Approach to Understanding Complex Policy Issues -
Version 1.0

概要

 ある特定の政策または戦略的計画が成功するか失敗するかは、政策決定者が、自身が影響を与えようとしているシステムの相互作用と複雑性を真に理解しているかどうかに大きくかかっている。政策決定者が取り組むべきシステムの大きさと複雑性を考えれば、政策計画への「直感的」「常識的」アプローチは往々にして失敗したり、当初の想定ではなく逆効果を生む場合も驚くべきことではない。このオンラインブックは、そのような複雑な問題をも可能にする概念と「言語」を紹介するために書かれた。われわれの意図は、読者がシステムダイナミクスの分野の概観を得、システムの挙動を記述する基礎的なストック−フロー−フィードバック構造(stock-flow-feedback structures)への理解を深め、問題を動的に全体的に解析する動機を持つことである。システムと関連性の言葉で読み、考える方法を知ることは、効果的な政策計画・政策執行・合意形成においては重要な段階である。

  • Chapter 1 : Introduction では、1950年代のマサチューセッツ工科大学(MIT;Massachusetts Institute of Technology)のフォレスター(Jay W. Forrester)教授の業績から現在に至るまでの、この分野の簡単な歴史に触れながらシステムダイナミクスの概要を説明する。加えてエネルギー関連政策の例をいくつか取り上げ、システムダイナミクスの原則を用いた、さまざまなタイプの例を説明する。Chapter 2 : Why Model?では、題名の通り、「なぜモデルなのか?」を探求しながら説明を続ける。
  • Chapter 3 : Building Blocksでは、まずは実世界で確認することのできる挙動のパターンを見ていくことで、複雑なシステムの研究の背後にある基本的な概念を提示する。
    Chapter 4 : Simple Structuresでは、システムの挙動のパターンをいくつか提示する。ここでコンピュータがはじめて登場する。現在のコンピュータシミュレーション技術を用いれば、政策決定者は容易にシステムの構造(数式を含む)のモデル構築できる。
  • Chapter 5 : Basic Modeling Process,では、概念的な因果ダイアグラムからシステムダイナミクスモデルを構築するためのプロセスを示す。
  • Chapter 6 : Natural Gas Discoveryでは、合衆国天然ガス産業のシステムダイナミクスモデルに基づきケーススタディを行うことで、最初の5章で導入された諸概念を詳しく説明する。議論を深めるために、だんだんとモデルを複雑化していく。章の最後では実際にモデルを実行できるような段階にまで進んでいる。
  • 最後に Chapter 7 : Next Stepsでは、読者がさらに深くシステムダイナミクスの学習を進めたい場合に入手可能なリソースについて論じる。
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Updated : 2006/02/05