牛ハツ使用の自作ハンバーグの作り方




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<<はじめに>>

今回は、牛ハツ使用のディスカスハンバーグの作り方についてまとめてみました。
 これからあげるものは奈良県在住の自称マニア数名がいつも作製している方法です。
 現在(1996,11月現在)までに100kgほどの牛ハツをさばいてハンバーグを作った経験がありますので、ある程度完成された内容であると考えます。

<作製するハンバーグの種類>

 ・青系:成魚用 ハンバーグ
 ・赤系:成魚用 ハンバーグ
   ・稚魚用 ハンバーグ
    ・虫下し用   ハンバーグ の4種類。

<<機材・道具類>>

 ・電動ミンチ機   ・・・フードカッターでも良い。
 ・ボール      ・・・適当な大きさの物を、作る種類分用意。
 ・包丁&まな板   ・・・良く切れるもの
 ・手鍋       ・・・ほうれん草をゆでる。
 ・スプーン     ・・・ハンバーグを詰めたり、各種の内容物を入れるために使用。
・フリージングパック・・・ハンバーグを冷凍するために使うので、冷凍に絶えうる強い物を用意。
              「中」サイズを使用すれば、140gの内容物がちょうどはいる。
   ・計量ばかり ・・・ハンバーグの計量
・すり鉢&こん棒  ・・・錠剤を砕くのに使用する。
     
<<材料・説明>>

  ディスカスの健康な育成の為には、必要な栄養素を含んだ餌を給餌する必要があります。
 大きく育てることはもとより、繁殖の際興味深かったのは、ハンバーグの栄養分によってメスが産卵した卵の大きさがあきらかに変わることでした。
 ブリーディングの成功の鍵をにぎる一つの要素ではとも考えます。
 ホビーとしてディスカスを飼育する上で良い結果をうんでいる方法を経験上ですが、あげてゆきます。
 
 ・牛ハツ   ・・・ 主成分です。必要量を用意
               食用のものを用意します。
 ・ハンバーグ添加剤(KHTrade)・規定量(ミネラル・栄養分の主成分)
・レバー ・・・ 適量
 ・ドロミン ・・・ 少量
 ・ドログリーン ・・・ 少量
 ・ほうれん草 ・・・ 適量
 ・アスタキサンチン ・・・ 赤系ディスカス用のみ
 ・キチンキトサン  ・・・ 少量 (好み)
 ・クロレラ ・・・ 少量 (好み)
 ・クリル ・・・ 少量 (好み)
 ・塩 ・・・ 適量 ハンバーグに粘りを持たせる。
 ・新ビオフェルミン ・・・ 少量 消化吸収を助ける。
 ・すり下ろしニンニク・・・ 適量 
 ・乳酸カルシウム  ・・・ 適量
   ・コンバントリン  ・・・ 虫下しハンバーグに使用
・パラザン ・・・ 虫下しハンバーグに使用

<<作り方・解説>>

牛ハツ>
牛の心臓は脂肪分が大量にあるため購入時に精肉店であらかじめ取っておいてもらったほうがよいでしょう。
血管や筋のようなもの、白い脂肪分は包丁で完全に取り除き、ミンチ機に入る大きさに切っておきます。
 
 



ハンバーグ添加剤>
アメリカからの輸入商品です。内容物は未表示ですが、アメリカでの使用例などを見る限り、規定量の使用で、栄養分、ミネラル類の必要栄養素は充足するものと考えます。製品は顆粒です。
海草類のような香りがするので、そのあたりでミネラル分を取っているのでしょう。既製品のなかにもスピルナという海草を使用しているものもありますので、効果は期待出来ます。
粗びき後のハンバーグに混ぜこみます。これを入れることでハンバーグに粘りが出て固まりやすくなります。


ほうれん草>
ゆでて柔らかくして、包丁で細かく切り刻みます。ハンバーグに混ぜ混んで下さい。



アスタキサンチン>
赤系ディスカスの色揚げに使用します。その必要があれば添加してください。
現在非常に手に入りにくいので、代用品としてクリルや、ヒカリクレストの色揚げようディスカスフードを使用してもよいでしょう。やはりその場合色揚げ効果は若干劣ります。


レバー>
レバーについては、私たちの間ではあまりお薦めできないというのが結論です。水をかなり汚すこと。成分表を見ても牛ハツとほとんど内容が変わらないことがその理由です。


キチンキトサン>
純度の高い物を使用した場合、魚の糞の様子が明らかに変わります。金魚の糞のように切れない長い糞になります。


ドロミン・ドログリーン・クロレラ・クリル>
ハンバーグ用の添加剤で栄養分等は足りていますが、それがない場合には必要になります。好みによって添加して下さい。




塩>
ハンバーグに粘りを持たせます。


新ビオフェルミン>
ディスカスの消化吸収を助けます。某ショップが秘伝として使用している物です。なんでも成長の度合いが変わるということでした。


すり下ろしニンニク>
各種ビタミンの消化吸収を高める??と言われています。真偽のほどは不明ですが、既製品にも使用されています。


乳酸カルシウム> 
  稚魚、幼魚の骨格形成に有益では?ということで、稚魚用ハンバーグにのみ使用しています。試薬をとりあつかう薬局で手に入ります。


コンバントリン・パラザン>
胃腸内の寄生虫等の駆除のために使用します。虫下しハンバーグは、つまらない病気予防のために、定期的に与えたほうがよいでしょう。



牛ハツをミンチ機にかけて充分砕きます。成魚用は2回、稚魚用は3回程度ミンチ機にかけるのが理想ですが、通常は成魚用1回、稚魚用2回で作製しています。



材料が良くひけたら、大きなボールに移します。そこへ作るハンバーグの種類にあわせ必要成分を加えてゆきます。(青系:成魚用、赤系:成魚用、稚魚用、虫下し用に分ける)
適度な粘りけがでるまで、手で充分に練ります。

混ぜ終わったものは、フリージングパックに入れてゆきます。袋の中に空気が入らないように慎重にのばしてゆきます。
ハンバーグの厚みは、あまり厚いと割にくくなるので、5mm以下になるようにします。



フリージングパックは、「中」サイズの物を利用しています。140g程度入れればちょうど良い厚さになるでしょう。
これをたいらな容器の上に重ねて置き、冷凍させれば出来上がり。



<<おわりに>>

常々疑問に思っていることの一つに、市販のハンバーグはなまものにもかかわらず、「賞味期限」が記載されていない。
 ショップで長い間売れ残った物は当然古くなっているのです。当然防腐剤も入っているでしょう。
 しかし、それが外から分からないという不合理。自作ハンバーグはこれを解決します。
 それに成分が分かりません、病死した牛の肉かもしれません。
 食用の牛ハツを使用するので魚に使用しても大丈夫でしょう。
 自分で作る手間さえ除けばこんなに安心なことはないでしょう。

 価格的にもかなり安く上がります。通常1000円/枚くらいですが、自作であれば200円/枚くらいで出来上がります。

 どうぞみなさん、自作ハンバーグに挑戦して下さい。