天体観測の部屋
奈良県生まれで40年前子供だった頃に自宅から見た天の川が忘れられず「いつかは中ノ島まで見える天の川に巡りあいたい」そう思い続けて来ました。色々な空の暗い場所に行くたびに夜空に期待するのですが記憶にあるあの天の川を超える天の川を見る事が出来ずに今に至ります。
それはそうと、星を見るのが何となく好きで、姉が多分学習雑誌か何かで手に入れた口径が4cm位の極めていい加減な望遠鏡を使って確か高校生の時に土星を見た記憶があります。もちろん今持っている機材に比べて価格も性能も100分の1くらいしかないお粗末な物でしたが、土星の輪を初めて見たショックと言いますか感動と言いますかは今でもはっきりと思い出せます。
「本当に土星には輪があるんだ・・」
こんな当たり前の事が本当に感動として心に残るんですねえ・・。今は知識も経験も増えて物事に感動する心を忘れつつあるのが悲しいです。でもって、何とかそういう気持ちを忘れる事の無い様に日夜色々な事にトライするトトロ君なのでありました。(と話がそれて行くので軌道修正しなくてはならないのですが)
結婚した頃にパソコン通信か何かで中古の反射望遠鏡を手に入れました。(それまで持っている望遠鏡は姉の雑誌の付録の4cm屈折・・泣)。口径が13cmだかの手動の赤道儀付きでした。いまだに廊下にころがっていますが・・。これで家族ともども「西はりま天文台」に出かけて行って星を見ようとかしたのですが「星雲・星団がどこにあるか分からない・・・」で、誰でもすぐに分かるオリオン大星雲やアンドロメダ大星雲と見て終わっていたのでありました。
もちろん、雑誌や本に載っている様な素晴らしい光景は見える筈もなく、いつしか「素人が出来る範囲はこんなもんさ・・。僕には無理なんだ・・。」などと諦めの境地に達していたのです。
恐らく多くの天文ファン(そして恐らく今の年齢で30台後半から50台の人)は自分の実力をうらめしく思いながら素
晴らしい観望を諦めて来たのではないかと思います。
それが、どうした事が再度燃え上がってしまったのです・・。
それは2002年の初夏の事でした。
通販生活という雑誌を見ていたら背表紙にでかでかと「自動導入の天体望遠鏡」という言葉が書かれているではないですか! 「自動導入??」「そんなもん高くて素人に手は出せんだろうに・・」と思ったのですがよくよく広告を見てみると、それが安い!! 確か口径は70mmか何かでしたが4万円台だったのです。これはショックです。 しばらく天文関連から離れている間に自動導入が4万円?????
「これは早速に買ってみなくては!!」と誠に自分勝手なストーリーを作って、4万円という価格が決して安い買物でも無いにもかかわらず「自動導入が4万円だと破格だ!」なんて勝手に自分を信じこませながら気がつけば、アメリカのeBayというオークションの出品を入札していました。
最初にゲットしたのは、その通販生活の雑誌の背表紙をかざったいてミードのETX-70
の上位機種であるETX−125ECでした。
今は手放ししまってないのですが、初めて手にした自動導入ですから感動でしたね。
少々音が大きくて、架台がプラスチックで何か不安な感じは拭えませんでしたが、コントローラーで次々と目的の天体が導入されていく事に興奮しました。
そして、それまで自分で導入する事なんてとても出来なかった、つまり見た事も無い天体が目に入って来た事にも大感動!!
自動導入望遠鏡のいい所
1)勝手に導入してくれるので位置を知らなくてもOK
2)1)と同じ事かも知れないけど、自宅なんかで空が明るい
場所でも基準星だけ分かれば目では見えない星が視野
に入って来る。つまり手動で導入出来る人でも明るい空
だと導入出来ないであろう環境で楽しむ事が出来てしま
うのです。
そして、トトロ君はこの後どんどんと深みにはまって行くのでありました・・うう
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