Location : Home > Humanisphere > Eyes Title : Never kill anyone. |
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このコーナーではおなじみになったであろう、『ザ・ワールド・イズ・マイン』の第11巻が出た。
トシ&モンは秋田市内・マリアの友人の潤子宅で潜伏している。
マリアはモンを説得しようとする。
「私は人を殺せね…。
だども、今なら死ねるど。
私が死んだら それでも おメ 悲しぐねナが?
想像しぇ!!」「どう…すればいい? …マリア。」
「他者と繋がれ!!
その身を縛りつけれ!!
その意志を委ねれ!!」
物語中で、それまで無造作に人を大量に殺してきたモンが、初めて他人の死を想像し得た場面である。
以前、「引き裂かれた生命」の人を幸福にする力で
<守るべきもの>を持たないことは、確かに行動の「自由」をもたらすけれど行動の動機をも持たないことになるのでは?
と書いた。
おそらく、<守るべきもの>との繋がりを持たない者、その種の繋がりを想像し得ない者にとっては、その繋がりを分断することには何の躊躇もないのだ。
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Updated : 2000/07/20
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