意義とか目的とか「何のため？」という問いを徹底していくと、きっと数段階めで行き詰まる。
　で、大抵の人はおそらくそんなことは徹底して考えない。

　普通の人の体というのは水に浮くようにできてるわけだけだけれども、どうも、ある種の人はぶくぶくと沈んでしまう。普通の人のように浮いているためには必死になって浮いていようとしなければならない…という感じ。

　この、周囲の人は平然と浮いているのに自分はぶくぶくと沈んでいく感覚。それは、何か自分の中にぽっかりと穴があいているような気がする。それを埋める言葉を探してる、と。
　とりあえず自分が埋めることができた言葉を表に出してみて、それで、反応した人というのは、ひょっとしたら、同じような「穴」があるのかな？　とも思う。

　同じことを悩んでいても、「穴」のあきかたが違うと、言葉は空虚にしか聞こえない。

　…と書くとずいぶんネガティブに聞こえる。

　ま、端的に言えば、こういうこと。

Ｑ：この世に生きる意味は「ある」か？
Ａ：意味は「ない」。
　　が、「ない」からこそ、意味を見出し、創り出せばよい。