Location : Home > Contemporary Files > 1999 Title : Nuclear is unclear. |
![]() |
3月12日付の毎日新聞朝刊によると、高知県の非核港湾条例が廃案になりそうだと報道されている。「橋本知事が軟弱化したのか?」と疑問に思い読み進めてみると、実に巧妙に「廃案」に持ち込んでいるではないか。
11日に具体的に取られた行動とは、この条例を審議していた県議会企画建設委員会で継続審議することを賛成多数で可決したことである。
「継続審議」なら継続して審議されるはず…なのだが、この4月には統一地方選挙が待っている。それまでに県議会が召集されない限り、4月29日の任期満了をもって法案は廃案となってしまう。
実際にこの審議会で継続審議に賛成したのは自民党県議団なのだ。
それまでは条例に反対していたはず。ならば真っ向から反対し、議会で過半数を得て廃案となったのかというと、そういうわけではない。先に書いたとおり、「継続審議することを賛成多数で可決した」のだ。
自民党県議団は党の意向により反対の姿勢を貫きたい。
けれども、条例制定を望む県民の前で、しかも選挙の直前にそのようなまねをしたくない−ならば、「反対」せずに「廃案」にできる方法はないか。。。。
この方法を思いついた人間はかなりずる賢いヤツに違いない。
![]() |
Updated : 1999/03/15
|