今からさかのぼることおよそ300年前の享保9年(1724)、8代将軍徳川吉宗の命によって、甲斐(今の山梨県)からの転封を命じられ、郡山城主となったのが柳澤吉里(1687~1745)です。吉里は家臣たちと協力し、幕末まで続く郡山藩政の基礎を築きました。しかし、吉里について実際の人物像が知られる機会は、残念ながらほとんどありませんでした。
柳沢文庫では、令和6年(2024年)の吉里郡山入城300周年を前に、吉里に関する基礎研究や資料収集を進めています。今回の展示では、「吉里研究序説①」と題し、誕生から家督相続直前の22歳までの期間を対象とし、吉里の少年時代を中心にご紹介します。
■吉里の元服を祝い5代将軍徳川綱吉が詠んだ和歌
徳川綱吉筆 柳沢文庫蔵 (展示期間前半)
■寒山拾得図
柳澤吉里画 柳澤吉保賛 柳沢文庫蔵 (展示期間後半)
など