Location : Home > Contemporary Files > 2003 Title : Public investmengt for Iraq |
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イラクへの自衛隊派遣が決定してしまった。
自衛隊が派遣されるサマワは「安全」だそうだが、日本での報道を見聞している限り、どうもサマワの人々は軍隊(みたいな存在)の派遣を望んでいるのではなくて、必要なのは、治安の回復や、水道だの電力だのといった社会インフラや、働き口なのではなかろうか。
もし治安の悪さが組織的なテロ活動が原因ではなく、社会不安による行動なのであるならば、一定多数の市民が安心して暮らせる状況を確保することができれば、いろいろと問題は改善するんじゃないだろうか。ま、もちろんどっちが「卵」でどっちが「鶏」だという話はあるんだけどね。
んー、自衛隊の派遣理由が日本の「国益」だとか、合衆国との「お付き合い」だとかじゃなくて、あくまでイラクに住む人々のこと考えたら、設営を担当する自衛隊を派遣するより道路公団もどきの社会資本を整備する機関を派遣する(?)ってのはどうなんだろう。
いやあ、何を言っているかというとね。水道を整備するにしても発電&送電設備を建設するにしても、それをわざわざ日本から出かけていってやることないのかもって思うわけだな。イラクで社会資本を整備する必要があるのなら、そのための資本と技術を拠出して、実際の労働力って、現地の人でいいんじゃないのかと思うわけ。つまり、現地の雇用を確保しながら社会資本を整備する。そうすると失業率の高さを背景にした社会不安を少しは抑えることができる。そしてその社会資本を建設している現場に対する攻撃や妨害は、イラク国民の反感を買うことは必定だ。結構名案だと思うんだけど、誰かきっちりとこのアイデアを詰めてくれないかなぁ。
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Updated : 2003/12/30
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