Location : Home > Contemporary Files > 2003 Title : Complimentary for The Value of lives 2 |
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今回もよ〜く読んでもらわないと、確実に誤解されるので。
イラクへの武力行使に対する反対のロジックとして、「無辜のイラク国民が犠牲になるから」という理由をよく耳にする。が、実は、私はこの言い方に若干の違和感を持っている。いや、「イラク国民はフセインを放逐せずに支持しているのだから『無辜』とは言えない」とかそういうことを言いたいのではない。
「〜が犠牲になるからだめ」というロジックの背景には、「人間の生命は理不尽に奪われてはならない」という原則があるはずだ。そしてその原則はどの人間にも同等に適用されるべきだろう。…とすると、反対するための理由は「人が死ぬから」でいいはずなのだ。
へ? という読者の顔が見えるような気がする。ちょいと説明しよう。
さて。
兵士が戦場で死ぬのは仕方ないこと、なのだろうか。上部から命令に従っただけではないのか。もちろん「敵を殺せ」とか「死んで来い」という命令はないにしても、少なくとも「死んで当然」ではないだろう。
だから、戦争に反対する理由は、「兵士でない人も死ぬから」ではなくて、「(兵士を含め)人が死ぬから」で十分なはずなんだ。
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Updated : 2003/04/02
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