日本赤軍の最高幹部・重信容疑者が逮捕された。
　…と言っても、最近の若い人（…なんて言い出すあたり、確実にオジサン化しつつある）には「日本赤軍」ってわかるのかな。かく言う私でさえ１９７４年のハーグ事件ですら、ぎりぎり覚えているかいないかというレベルである。
　しかし、まあ、元「日本赤軍」ではなくて、「現役」だったのには少し驚いた。日本赤軍ってまだ存続してたんだぁ、という驚き。少なくとも日本では７０年前後の安保騒ぎ以降、「革命」という言葉が実効性を失っているから。誰もそんなもの、今の日本に起こるなんて感じてないし、仮に武装蜂起した集団が国会議事堂だの首相官邸を襲ったりしても、それに呼応して蜂起する民衆なんてどこにもいない。

　情勢によってはそういう事態が起こり得る国というのは現実にありうるが、世界革命なんてのは、もはや起こらない。これは「連続革命の系譜」にも書いたことだけれども、２０世紀とともに、戦争や暴力革命が困難な事態を解決する時代は去ってしまうだろう。まだまだ建前のレベルかも知れないが、紛争やそれによる重大な人権侵害を国際法廷で裁く方向に動きつつある。それでも暴力による武力革命を信じられる夢想力というのは、なかなかスゴイ。

　今、日本で「革命」と言えばたぶん「ＩＴ革命」のことで、政府（ってことは権力側）が進めようってんだから。。。