柳澤吉保(1658-1714)は、五代将軍徳川綱吉の絶大な信頼のもとに小姓から大老格へと異例の出世を遂げ、綱吉の文治政治に貢献しました。また吉保は、元禄7年に武蔵国川越城主となり、宝永元年には甲斐国甲府城主となり、15万石余の大名になりました。その後、嫡子吉里の代になり、大和国郡山藩に転封となり、以後明治維新まで存続しています。
2014年は柳澤吉保没後300年という節目の年にあたります。これを記念して、公益財団法人名勝依水園・寧楽美術館、公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会の未公開資料を含む柳澤家伝来の品々を紹介します。
なお、2014年3月に吉保を含む柳澤家当主の年録および日記類が、奈良県指定文化財として登録されています。