これもおう吐の場合と同じく、食べ慣れないものを食べてしまったというものから毒物による中毒までさまざまな原因が考えられます。まずは餌を抜いて様子を観察します。すぐに下痢がおさまり、元気も食欲もあれば治療の必要はないでしょう。しかし下に書かれているような症状をともなっておれば、治療が必要になりますので、動物病院を受診してください。

(1) 元気食欲がまったくない
(2) 何回も下痢をし、おう吐をともなう
(3) 背中を丸めて震えている
(4) 水様あるいは泥状の下痢が1週間以上続く
(5) 便の色が黒っぽい


 上の(1)〜(5)のような症状がなくて元気もあるようなら、まずまる1日絶食します(飲み水は必ず与えてください)。そして次の日はいつも食べている量の半量くらいをあたえ、それ以降は餌の量を少しずつ増やしていきます。この時与えるのは必ずいつも食べている餌か、それを少しぬるま湯でふやかしたものを与えます。消化にしやすいようにと牛乳を与えたり、いつも食べていない餌を特別に与えるのは逆効果です。また、人間用の常備薬を安易に与えてはいけません。

 下痢をする
→ まずは状態をよく観察