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"Felix" の由来について
Felixと言うと、多くの人は「ああ、あの猫のこと?」とおっしゃいますし、私をよく知る友人などは「屁理屈」のもじりだろう、などと言います。まあ、どういうふうに解釈されようと、それを防ぐ手段はないので、好きなように考えていただいてかまいませんが、本人の意図としては「いつでも希望を忘れない」という思いを込めています。
Felixは古い言葉で「希望」を表わします。。。とは言うものの、直接の出典は『銀河英雄伝説』(田中芳樹)で、ある登場人物が友人の子供を引き取って命名するシーンですけど。ラテン語では「幸せな」という意味の形容詞です。
私はある人からのメールに答えて次のようなことを書いたことがあります。
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ぼくは「自分が話すのを聞きたい」だけなのかも。
人が解けなくなってはじめて僕のところに問題がやってきていつも独りで解かなきゃいけない状況が小さい時からずっと続いてきたものだから、なんでも自分でやってしまおうとする傾向がほぼ習い性になってしまってる。
人に解答を期待してないのかも知れない。
言葉にして外部に表現した瞬間にはもう答えが出てる、ってこと。もしくは、人を信用してないか、「何でもできる」とゴーマンにも思い込んでる、とか。
奔放に振る舞おうとする「自分」とそれを制止しようする「メタ自分」との果てしない葛藤。どうもぼくの文章がネガティブになってしまうのは、それが原因のような気がする。
で、それを眺めてる「メタメタ自分」がこれではいかんと、この状況を抜け出る力としての「希望」を把握しようと躍起になってる。
以下に書くことは、本当に独り言になっちゃうけど、BGM( Back Ground Characterって言うべきかな)とでも思ってくださいな。
☆ ☆
人が、たとえどんな悲惨な局面に置かれても、それでも生きていけるのはなぜなのだろう?
感覚の麻痺? 無気力? 諦め?
しかしそれだけじゃ、そのまま朽ち果てるしかないじゃないか。
天分とは、おそらく暗い夜を越えていく能力以外の何物でもないのだろう。暗い夜の淵に立って、絶望し、私にはできないとか、私には向いていないとか言う者は、この能力を持っていないのだ。
S.ヴェイユ 『ノート』
いったい、<夜と霧>を抜けて行く力の源泉は何なのだろう?
雷雨や、濃霧や雪などが、ときどき君を難儀させるかも知れないが、そんなとき君は、自分以前にこれに出会った人のことを思い出すのだ。そして自分に言って聞かせるのだ、他人にやり遂げたことは、自分にも必ずできるはずだと。
サン=テクジュペリ 『人間の土地』
大事なのは転ばないことじゃなく、転んでもそのたびに立ち上がること。-----ぼくが幾千幾万の言葉の中から、自分のMail addressとして felix という名前を選んだ理由。felixとは古い語で「希望」という意味だと聞いている。
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希望を失わないこと、それは人間にとって最後の砦だ、と思います。
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Updated : 1994/9/16
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