Location : Home > Energy > Electric Circuit Title : Chapter 6 / Serial and Parallel |
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えー。基本的にマグロウヒル大学演習 『電気回路』をネタ本にしているのだけれど、この章がなぜわざわざ独立した章にしてあるのか今のところ意義がわからない。が、まあ、わかれば追記するし意味なしと判断すればどこかとまとめるのでとりあえず書いとく。
下に1つの電源及び3つのインピーダンスからなる直列回路を示す。
直列回路の場合は、1つの閉回路について、電源の合成値と電圧降下の合成値は等しいという性質、すなわちキルヒホッフの第2法則(電圧降下に関する法則)を適用して解くことができる。すなわち
から
を得る。ただし上の説明で合成値と書いてあることに注意。合計値ではない。複素数として(フェーサとして、とかベクトルとしてとかそういう意味に解釈してもいいけど)足し合わせた結果であることに注意すること。
下に1つの電源及び3つのインピーダンスからなる並列回路を示す。
並列回路の場合は、1つの接合点について、流入する電流の合成値と流出する合成値は等しいという性質、すなわちキルヒホッフの第1法則(電流に関する法則)を適用して解くことができる。すなわち
から
を得る。
複素インピーダンス Z の逆数を複素アドミッタンス(complex admittance)と呼び、Yで表す。インピーダンスが「抵抗」の一般概念みたいなものだったから、アドミッタンスは電気伝導度の一般化みたいなものと思えばいいのだろう。Yの単位としてジーメンス(S)を用いる。アドミッタンスを用いると、上図のような並列回路では
と書ける。
また、直交座標系でインピーダンスを Z = R + jX と言う形式で表現したとき、その逆数であるアドミッタンスも複素数で表現できて、そのれが Y = G + jB となったとする。このとき G をコンダクタンス(conductance)、 B をサセプタンス(susceptance)と呼ぶ。
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Updated : 2007/02/15
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