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Title : Chapter 2 / Average and Effective value
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Chapter 2 / Average and Effective value

 一般には回路に流れる電流はどんなものになるかは不明である。が、それではなかなか話がしにくい。んなわけで、たいていの回路解析では周期的に変動するものを扱う。すなわち、回路に流れる電流及びかかる電圧の波形が、ある定数 T と整数 n に対し f(t) = f(t + nT) と書けるものを対象とする。この T を周期と言う。

平均値

 相手が周期関数であれば、その周期にわたる平均値を以下のような式で定義できる。

f_av (式2−1)

Updated : 2006/12/15

実効値

 タネ本では実効値を考える意味を書いてくれてはいない。Wikipedia(日本語)によれば実効値とは、交流電流または電圧の表示方法の1つであって、ある抵抗に電圧を直流でかけた際と平均電力が同じになるような交流の電圧の値を実効値としている。この求め方は次の式で表される。

Root Mean Squared (式2−2)

 「実効値」は effective value の訳であるけれども、上の式を離散的にあらわすと、要するに2乗した値の平均値の平方根なので、Root Mean Squared と言い、RMS と略記されることが多い。
 定義に基づいて考えてみると、こういうことかな。

Calculation (式2−3)

 ん。正確には直流の場合と交流の場合で、電力量が同じになるような電圧や電流を求めているんだけどね。ま、右辺(交流側)は時間が入ってるんだから、左辺(直流側)もあわせないとなぁ。ま、それでも1つめの式は定義を意味を踏まえて表現。そこから2つめの式へは、抵抗における式変形だから、抵抗が定数である限り問題ないはず。その条件のもとでは両辺に出てくる定数は消すことができるから3つめの式になって、「実効値」としては4つめの式で求めることができる、と。これでいいのかな。

Updated : 2006/12/15

波形率

 平均値に対する実効値の比率を波形率と言う…らしいのだが、今まで聞いたことないなぁ。いつ使うんだろ。

Form Factor (式2−4)

 英語ではForm Factor と言うので、波形をどこまで平均値でカバーできてるか、みたいな指標なんだろうか。

Updated : 2006/12/15


第1章:基本的な諸定義 → 第3章:電流・電圧の正弦波表示
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Updated : 2006/12/15