Location : Home > Contemporary Files > 2004 Title : Long time no see! |
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あまりにも久しぶりなんで、小ネタをいくつか。
しばらく Contemporary Files を更新していない間もいろいろと取りあげるべき問題はいくつもあったんですけどね。年金の問題、その未納だの未加入だのについての問題。イラクの問題。この前の皇太子の外遊前の発言の問題などなど。でもね、なんて言うんでしょ。なんか共通して「なんだかなぁ」感を感じている。それぞれ問題は問題なんだけどね、問題を解く際の前提条件をかなり厳しく(というか狭く)してるんじゃないのかなぁ、と思ってるわけよ。
先日の皇太子の外遊前の記者会見での「過激な」発言(http://www.kunaicho.go.jp/koutaishi/denkakaiken-h16gaikoku.html)についてだけれども、皇太子妃に対して「世継ぎ」を生めというプレッシャーを陰に陽に与えてるってことらしい。(ま、伝聞とか想像の範囲でしかないがな。)
これまでここでも何度か触れてきたけど、現在、天皇家・宮家には直系の男児がいない。このまま男児が生まれず、現状の皇室典範に従うならば、さほど遠くない将来、天皇を継ぐ者がいなくなる。そうなったとき、日本はまじめに憲法・天皇に関する問題に直面せざるをえなくなる。ここでね、最近の議論というか風潮は、女帝を認めるべきだのどうだのってことみたいなんだな。私はそもそも、日本という国が、国として「立憲君主国」を続けるのか−それなら皇室典範を変える必要あり−それとも「民主制」に移行するのか−それなら憲法第1章の改正の必要あり−という選択をするいい機会かも知れんと思っているんだけどね。なんか、いきなり立憲君主制を続けることが前提で話が進んでる。
皇族の方々の人権を尊重しよう云々、なんてことを言ってるのを見たことあるような気もするけど、現実の生身の人間としての尊厳はあるだろうけど、法律上、皇族の人は「人権」を(少なくとも日本国憲法が保障する基本的人権は)剥奪されてんじゃないの? 少なくとも憲法で言う「国民」の範疇ではないよ。「皇族の方々の人権を尊重」するなら、皇籍から出してあげるべきかも知れんですぞ。
んなわけで、根本的に、「日本にとって天皇が必要か」っていう議論を俎上に上げて、それで、現在の国民(将来はまた将来考えたらええがな)の大多数が「必要」だと判断するなら、それを実現する方法を、そうだな、例えば皇室典範変えるなり、憲法を変えるなり、どっかよその王国からでも養子縁組−たしかイギリスの皇太子の子どもさんは一人あまるはず(ダイアナ元王妃が生んだ王子ね)だから一人来てもらう−とかね。アイデアが硬直してるよなぁ、と思う。
さて、北朝鮮の拉致問題について。
「死亡した」とされている行方不明の方々の消息確認をしろって要求しているのになかなかせんって言うのは、怠慢か隠蔽かのどっちかだろうねぇ。
もちろん正面きって交渉するのも必要だけれども、搦め手で裏から画策してみるのも一興だと思うんだな。
例えばさぁ、北朝鮮も韓国も、朝鮮半島の統一ってことを昔から言ってるよねぇ。だったら統一してもらうの。できれば東西ドイツみたいなやり方で。ま、どんな方法でもいいけど、北が南を軍事的に占領して統一でもしない限り、「民主的」な警察制度・司法制度が敷かれるだろう。んで調べてもらうのさ。
それから年金。「年金制度はこのままではもたない」とされるのはこの先の人口構造の推移予測が前提になってる。確かに純粋日本人の自然増・自然減だけじゃ構造的に問題あるわな。だったらさ、社会増や社会減で対処するっていう方法、具体的に言えば、若い層の移民の受入を強化したり、高年層の海外移住を促進したり、ね。
ま、ここで書いたことがそのまま実現すればいい、と言いたいわけでもないんだ。もっと問題の前提条件を明らかにして、どこをつっつけばブレイクスルーが発見できるかも知れないのに、それを行ってるフシがないっていうのが、とってもはがゆいのだぁ。
最近あまり時間がなくて、きちんと考えがまとまらんが残念。
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Updated : 2004/05/24
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