Location : Home > Contemporary Files > 2002 Title : Mudslinging |
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今、国会って何やってんだろう? って思ってる人は結構多いんじゃないかな。
あ、いや、そんなこと、思いもしない人のほうが多いのかな。
自民党ムネオ議員バッシングに端を発した一連の議員つるし上げメドレーは、社民党キヨミ議員の辞職 → おタカさんへの疑惑、共産党の党ぐるみ公設秘書報酬ピンはね疑惑、加藤自民党元幹事長の政治資金流用疑惑、山崎自民党幹事長の夜這い疑惑、官邸機密費の利用による野党(当時)への「背広代」疑惑だとか、いやあ、まあ、いちいち追っかけるのもイヤになるくらい雑多で低レベルなのが続々と出てきている。マス=コミももう追いかける気もないのか、さほど喧しくやらなくなった。
政治家個人のスキャンダルを追求してないなぁと思ったら、みずほホールディングス(みずほファイナンシャルグループの持ち株会社、ね)の社長を国会に呼びつけて、つるし上げてる。国会議員のセンセイ方は、それで自分たちが何かをしてると思ってるんだろうかね。そんなもん、合併後の持ち株会社の社長呼んできて、国会で謝らせたところで問題の解決にも、原因の究明にも、再発の防止にも、な〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んの役にも立たん。
だってさぁ、仮にだよ、あなたが何か失敗をして、(職場でなら)上司なり、(学校でなら)先生になり注意を受けたとしよう。それで、「どうすんだ!」と詰め寄られたとしよう。そしたら「なんとか挽回します」「努力します」としか言えないでしょ?
前いた会社にはシステム開発の部隊が居てて、金融系のシステムでトラブってたのを横の島で眺めてたことがあるので、復旧にあたってる人たちがどういう非人間的な状況に置かれてるかは想像がついてしまう。過労で倒れてる人だって続出しているに違いない。でもね、会社が提供するサービスの根幹となるシステムがトラブったのなら、それこそ不眠不休で取り組まざるを得ないし、そうしないと事態が改善しないんだ。
だから、「どうすんだ!」ってのは愚問だ。
なんかねぇ、昨今の政治家のどうでもいいスキャンダル合戦ってね、本当は取り組まなきゃいけない課題に取り組みたくないものだから−ひょっとしたら取り組む能力がないのかも知れないけど−、その目隠しのために、ネタを小出しにしてるんじゃないかと気すらする。
極論だけれども、私は、クリーンだけれど無能な政治家より、スキャンダラスだけれど有能な政治家のほうがまだ国民にとってましな存在だと思ってる。政治家のセンセイ方は、少しくらいスネに傷を持っててもいいから、さっさと構造改革を進めて、景気を良くする支援をしてくれよぉ。景気が良くなったら、きっちり落とし前つけてもらうからさぁ。
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Updated : 2002/04/16
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