連日、社会民主党の辻元議員の元秘書給与疑惑で大騒ぎである。
　なーんか、最初は議員秘書が重複してたとか騒いでたのにね。ちなみに政策秘書（「国会議員政策担当秘書」）は国家試験を受けて合格して、名簿に載せられないとなれないのであった。で、身分は国家公務員の特別職で、任命期間が不定期だし、兼職が禁じられている一般職（そのかわり原則は定年まで雇用）と違い、そういう規定がないので、兼職してかまわないってことらしい。そして、国会に登録ってったって有資格者のリストがあるだけで、議員は勝手にそれみてアプローチして雇えってことらしい。ってことは、（こういうこと言うとまたあちこちで叱られるんだろうけど）弁護士みたいに「政策秘書事務所」なんてのを複数の有資格者で開いて、政策を立案して複数の議員に売るってことも可能なんじゃないのかな。ただし月給は（秘書給与法 別表第1を参照）、勤務年数3年未満で448，560円(＋諸手当）。ああ、これじゃ人は雇えんなぁ。政策秘書は秘書を持てなさそうだ。

　いや、まあ、それはともかく、あれだけ鈴木さんちのムネオ君を糾弾してた辻元のキヨミちゃんは、自分が攻められる方に回ったらとたんにおとなしくなったなぁ。誰かを糾弾したいなら、自分はそうでないこと（少なくとも過去にそうであったとしても、それを明らかにし、何らかの対処をしたこと）が前提だと思うな。言うことがいくらまともでも、言う人がまともでなかったら、言うことはまともに取られない。

　そう悟ったのか、辻元のキヨミちゃんは、辞めるにあたり（１）参考人招致や証人喚問を受ける、〈２〉自分への議員辞職勧告決議案を出し、本会議で記名投票で採決することを要求してるそうな。キヨミちゃんは「自爆テロ」を敢行するみたいだな。でも、もし記名投票して、賛成した議員で同じ事をやってた人は、同じ理由で辞めるべきだということになる。だから、記名投票にしないと議会運営委員会が決めたら、そうすると困る人が出てくるって判断したんじゃないかという勘繰りを図らずも肯定することになる。いやあ、やってほしいなぁ。