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Title : The peace never come. (1)
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Contemporary Files #20011105
「もはや“平和”は来ない」(1)
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 9月11日に起こったWTCビル&国防総省への航空機激突事件以降の一連の動きについて整理しておこう。今回は徹底して論点の整理と言うか、私の頭の中で整理したいと思っていることを列挙する。
 以下の論点について参考となるページがあれば是非教えてほしい。

【論点1】「テロ」とは何か?

 今、「9月11日に起こったWTCビル&国防総省への航空機激突事件」という微妙に奇妙な言いまわしをした。というのは、「テロ」の定義をめぐって様々な議論があり、これが「テロ」ならばこれまでに合衆国が他国に為してきた一方的な軍事力の行使は何だという反論もあるからだ。そこでまず論点1。

【論点2】これは「戦争」か?

 論点1と関連があるが、9月11日の事件(と暫定的に書いておく)がテロであるにしろないにしろ、その行為が「戦争」かどうか。そして仮に「戦争」とすれば誰と誰の(もしくは何と何の)「戦争」なのか。ブッシュ大統領の宣言にも、ビンラディン氏の宣言にも、世界中は納得していないのではないか?

【論点3】当事者は誰か?

 この疑問は奇妙に思われるかも知れない。
 これは論点2の結論に付随する。誰と誰が戦っているかという現実と、互いに敵だと宣言した相手とは異なっているような気がしてならない。そしてその齟齬の間で被害者という「当事者」は増えていくという現実。
 戦うべきなのは誰と誰(もしくは何と何)なのか。

【論点4】この「戦争」は終わるのか?

 これが最も本質的な疑問。
 要するに、現時点で私は、この一連の事態の終わり方が想像できないでいるのだ。アフガニスタンの空爆及びその後の特殊部隊の投入にしても、何をもって勝利とし、いつ撤退するのか。純軍事的に合衆国側が征圧したとしても、それを「勝利」と呼べるのか。

 何を達成したら誰にとって「勝利」となるのか。
 この「誰にとって」という疑問から論点3が派生し、「何を達成したら」の部分から論点2が生まれた。仮に戦争なのだとしたら、戦争目的が明らかにできるはずだからだ。しかしそうでないなら、じゃあ、何なのだということ。

【論点5】打つべき手はあるのか?

 これがその後に続く疑問。じゃあ、どうするんだということ。
 「どうなるんだ」と問うなかれ。


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Updated : 2001/11/05