Location : Home > Contemporary Files > 2001 Title : Conversation in a train |
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私は電車で通勤している。奈良から京都まで近鉄(と言って近畿地方以外の方はわかるのだろうか。)の急行で1時間ほどかかる。おかげで貴重な読書または睡眠時間が確保できるというわけだ。だから(?)車中で−特に私のすぐ近くで−でかい声で会話されるというのは非常に困るのだ。無音というのも不気味なわけで、適当なノイズとして聞こえるうちは別にかまわないのだが。
まあ、それでも、聞くつもりがなくても、ほとんど頭の上や横で会話されたら耳に入ってきてしまう。
そういうとき、私はまだまだ若いつもりでいるが、やはりどこかで確実に「オジサン」化していることに気づかされる。若い人(←既にこの言い方でヤバイ。私からだと学生さんあたりの年代の人を指す)の会話が理解できないのだ。
私の乗る京都行急行は、京都府に入ると、新祝園(しんほうその)・新田辺(しんたなべ)・大久保・桃山御陵前(ももやまごりょうまえ)・丹波橋・竹田・東寺に停車するのだが、これらの駅名の短縮のし方がまるっきり違う。大抵は略さない。敢えて言えば「新田辺」→「田辺」、「桃山御陵前」→「御陵前」程度である。それが、「新田辺」→「しんたな」、「桃山御陵前」→「ももご」、「丹波橋」→「たんばば」らしい。「(促音を除く)3音節に短縮」という鉄則に従ってはいるが、おいおい、もう一文字なんだから発音しろよって思ってしまう。
ハンバーガーのマクドナルドが関西では「マクド」になるのと同じ現象と言えばそうなのだが、あと一文字という状態ですら短縮してしまうらしい。ああ、そう言えば、私たちの世代では短縮形が存在しなかった、コーヒーショップの「スターバックス」も「スタバ」となってしまいうらしい。
「…今さら何言ってんの?」 と思ったあなた。あなたは若い。
「え? そうなの?」 と思ったあなた。あなたも、自分は若いつもりでいながら、オジサン(またはオバサン)化している。
そもそも何を言っているのかわからなかったあなた(ただし関西地方非在住者を除く)。そのまま気にしないでOK。たぶん、ずっとこの話に縁がない。きっと。
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Updated : 2001/02/26
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