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Title : Death waits in the other side of the bottom of a ship.
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Contemporary Files #20010213
死と隣り合わせの職業
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 先週で最も大きく扱われたのは、ハワイのオアフ島沖で、愛媛県立宇和島水産高校の実習船が合衆国の潜水艦と衝突、沈没した事故だろう。
 今までの報道によると、どうも潜水艦側のミスのようで、そのあたりの事情(事故原因の究明)についてはおいおい、進められていくだろうし、米海軍が発表する以上にはわからないので、ここでは詮索しない。

 確かに今回の場合は一方的な過失という状況だが、海で仕事をするということは、やはり、「板一枚の向こうは地獄」という現実がある。船は安定して走っているようだが、船底の板(って外洋航海する船なら鉄板だろうけれども)の向こうには、大海が大きな口を開けて待っているという事実。そしてそれと日々向かっている男たちがいるということは、日頃国内で生活をしているものには感じることの出来ないことではないのか。
 例えば私の仕事は1日コンピュータの画面に向かっている、完璧に近いデスクワークなので、そのコンピュータが突然爆発でもしない限り、業務上で死に至ることはまずない。毎日通勤電車で一緒になる人たちの大半もきっとそうなのだろう。死と直面しながら仕事をしている人などほとんどいないだろう。

 さて、この事故にあった高校生たちは、それでも「海の男」になろうとするのか。
 そういう姿をのんきに眺めている私たちの、仕事に対する緊張感も、このままでいいのか。そんなことを考えてしまった。


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Updated : 2001/02/13