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Title : Energy
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Contemporary Files #20001218
チェルノブイリ
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 1986年に放射能漏れ事故を起こした旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所が15日、完全に閉鎖された…というニュースに接して、今まで稼動していたことの方に驚いてしまった。

 CNNの記事によると

 チェルノブイリ原発は、86年4月に4号炉が暴走し爆発。かけつけた消防士ら約30人が直後に死亡した。ウクライナ、ロシア、ベラルーシの広範囲にわたって放射能汚染を引き起こし、汚染された大気の影響は欧州にも及んだ。ウクライナ政府によると、4000人以上の同国民が事故の影響で死亡し、約7万人に放射能による障害が発生した。約5000万人の国民のうち、約126万人の子供を含む約340万人が事故の影響を受けたとされる。

…とのことであり、しかも、停止したとは言え、残存する設備の解体や使用済み燃料の処理など、気が遠くなる作業が待っている。当然そのための費用もかさむ。その費用が捻出できなくてこれまで停止できなかったのだ。それと、この原発で発電していた分の電力は何かで補わなければならない。その代替分の準備も困難だったのであろう。

 そう、「原発をつぶせ!」と叫ぶのは簡単なのだが、本気で壊そうとすると本当に大変なのだ。仮に日本で原発を全て止めようとすると、まず、電力需要の1/3を圧縮するか、他の手段で発電しなくてはならない。そして原爆を何個も作れる位の放射性物質をどう処理するのかを考えなくてはならない。

 このあたり、何かいいアイデアはないものだろうか。


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Updated : 2000/12/18