Location : Home > Contemporary Files > 2000
Title : GDP
Site:Felix Logo
Contemporary Files #20000611
3年ぶりのプラス成長
/ BBSへGo! /

 経済企画庁が9日に発表した国民所得統計(速報)によると、2000年第1四半期(1月〜3月)の国内総生産(GDP)が実質で前期に比べ2.4%の成長、これにより1999年度の実質成長率は0.5%と3年ぶりにプラス成長になった。

 っと。これだけ読んですらすらっとわかった人は結構、経済をお勉強されてる方ですね。
 まずGDPというのは Gross Domestic Products。「国内で生産された財・サービスの量の総計」と理解しておくと、まあ、ハズレではない。よく似たのにGNP(国民総生産; Gross National Products)ってのがあるけど、こっちは「国民が生産した財・サービスの量の総計」と言う感じ。「国内で生産した量」と「国民が生産した量」は微妙に一致しない。日本人が外国で稼いだお金をどう計上するかっていうことなんだけどね。(逆もあるよ。日本で外国人が稼いだお金をどう考えるか。)
 物価と言うのが時期によって異なるから、今の(額面が)100万円と四半期前の(額面が)100万円で価値が異なる。両者を比べるならこの影響を調整した数字にしとかなきゃいけない。「実質」というのは、この調整をした後の数字と言うこと。する前の額面どおりのままなら「名目」という。

 それで0.5%というのは、「プラス成長」なんだと言うのは微妙だなぁ。あれだけずいぶんと公共投資してたったの0.5%かいな、という声もある。数字だけを見れば、個人消費も伸びつつあるし、設備投資も上向きだ。だから対前期2.4%の伸びになった。
 母親は近所の電気製品組み立て工場にパートに行ってるけど、半年くらい前は休みばかりで「小遣いかせぎにもならない」と文句を言っていたのが、最近は土曜も出勤して忙しくなりつつあるようだ。電化製品が少しずつ売れ出してきている(とメーカが判断した)予兆かもしれない。
 一方で、タクシーに乗ると、たいてい運転手さんは「ニュースでは景気ようなってる言うけど、客は戻ってきてないでぇ。」と言う。

 自分自身の生活は、と考えてみたけど、景気が良かろうが悪かろうが(バブルだった頃も今も)本を買っては読むという生活に変化がないので消費増大に寄与してないのかも。

 おかげで私の部屋は本だらけ。誰か書斎を頂戴。


[Previous] : 2000/06/04 : 「失言」は続くよどこまでも
[Next] : 2000/06/18 : 南北の対話
[Theme index] : 日本経済関連
Site:Felix Logo
Updated : 2000/06/11