Location : Home > Contemporary Files > 2000 Title : The Challenged |
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新聞を読んでいると、「全盲男性に文学博士号」という記事が目にとまった。
花園大学で非常勤講師をされている広瀬浩二郎さんで、全盲というハンディを持ちながら、障害者の歴史と民俗との関わりを研究し、民衆の福祉観の歴史をまとめたことが評価され、このたび学位取得となったそうである。
全盲の方が研究をされるのには、文献が読めないというかなり大きなハンディがある。おそらく広瀬さんが学位を取られるまでに、多くの友人・知人・ボランティアの方が点訳や音読などで支援されていたのではないかと想像する。そしてそれ以上に、ご本人は苦労されたのだと思う。
障害のある人を「弱者」だと決め付けるのは「健常者」の驕りなのではないか。
英語では、Political Correctness がうるさいということもあっていろんな用語が言いかえられているが、そんな中で「障害者」を"handicapped"ではなく"Challenged"と表現するのは、的を射ていると思う。
いや、むしろ、過去分詞ではなく、現在進行形で表現すべきだろうか。
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Updated : 2000/05/15
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