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今週、一番騒がしかったのは、越智金融再生委員長の「手心」発言による辞任。
閣僚が交代するときって、よくこの手の「失言」がもとで、というのがよくある。で、たいていは、張本人は失言だと思ってない。たぶん、本心。口にする時に、「これ言っちゃマズイのかも知れないけど」という意識なんて働いてないと思うよ。
だって、ほら、こういうときって、本人はいつも「何で辞めなきゃいけないんだ」みたいなことを最初は言ってて、回りから「身を引いてくれ」って説得されて、「私の発言で内閣に迷惑をかけた」と言う意味のことを言って辞意を表明する。でも辞めちゃってからのインタビューとかで「言うべきことを言っただけ」なんてことを言ったりするもんね。
「困ったら言いにこいよ」って言ってホントに言いに来たら何とかしてやって、それで影響力を保持するってのが自民党の−というか日本の伝統的な、上に立つもの−の仕事っていう感じがあるんだろうな。
「困ったら言いにこいよ」って言ってホントに言いに来たら、「この人たちはホントに来てしまいました!」とか公表したら面白いのに。んー、でも、その金融機関は、まず、生き残れないな。言いに来る金融機関って、経営的にヤバイってことだ。それだけ厳重にチェックする必要があるってことだ。それがわかるというのは便利だと思うぞ。(でも銀行協会かなんかで一斉に来たら意味がない。。。)
だから(?)、ホントに手心を加えたかどうかが問題であって、発言だけで辞めさせるって芸がないよな、と思う。
これまで、よく「失言」がもとで閣僚が辞任(罷免じゃないんだな、これが)してるけど、こんなの追求して「辞めさせろ」「いやいやその必要は」なんてことで国会を空転させないで、その閣僚をさらし者にしたほうがいいんじゃないかなと思う。結局、「責任をとって辞任」ってことで話がそこで終わっちゃうほうが問題なんじゃないのかな。
「責任者」が辞任することで穏便に問題を棚上げするという伝統的な「問題解決」の手法をいつまでも踏襲するほうが、日本のためにはよくないんじゃないの?
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Updated : 2000/02/27
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