Part1 聖ティトゥス修道院にて
  part1-2 パーキン委員長の改心(2)

次のラウンドでは、ザビエル修道士とアエルレッド修道士がN-Sに座っていました。
Wに座っている修道院長は、次のボードで下のカードを手に取りニコニコしていました。

♠AKT2 5 T973 ♣K742

オークションが始まり
・Sのザビエル修道士は、1とビッドしました。
・Wの修道院長ははシングルトンだけど、10HCPで
 のダブルはリスクが高いと考え、4枚の♠で1♠と
 オーバーコールしました。
・Nのアエルレッド修道士は、カードを長々と見つめ、
 強いハンドなので2♠とキュービッドしました。

・Eのパーキン評議員長はパス。
・オープナーは3Cとリビッド。
・Nはスラムトライのため、ブラックウッドの4NT。
・Sのレスポンスは5、Aが2枚。
・Nは残念そうに首を振り、この5をパスしました。

修道院長は、♠Kをリードし、
ダミーのハンドをまじまじと眺めました。

  Dealer: South
  Love All

コントラクト:5
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West North East South
 -  -  -  1
 1♠  2♠  P  3♣
 P  4NT  P  5
 P  P  P  -


♠Kのリードで、Nは♠6、Eは♠8、Sは♠3を
フォローしたので、これは良い結果になりそうと修道院長は思った。
 ・もしEのパーキン評議員長がの5枚サポートを
  持っていれば、2にパスすることは無いはず。
 ・従って、ディクレアラのは最低でも2枚。
  そうするとで2ルーザー、
  ビッドからAがもう1枚抜けているので、
  1ダウンになるはず。
 ・評議員長に素晴らしいスコアをプレゼントできる!

修道院長は♠Aをキャッシュし、Eは♠5をドロップしました。
 ・Eのハイローは、ダブルトンの意味ではなく、
 ・たぶん4枚のトップオブナッシングだろう。
 ・どこのAを評議員長は持っているのだろう?

修道院長はどのスーツにスイッチするかを考えた。
 ・デクレアラーのハンドが 2-5-1-5 で、Aを
  欠いている場合は、にスイッチが絶対です。
 ・間違えればのルーザーをQで消される。
  にスイッチは良くないのか?

 ・デクレアラーのハンドが2-6-1-4で、
  Aがシングルトンで、にAが無い場合、
  4枚のルーザーを全てディスカードできない。
 ・修道院長はにシフトすべき、と決めました。

・修道院長は、Tにスイッチしました。
 NはK、Eのパーキン委員長はAを出しました。
・そして、ディクレアラーはラフ!

「切り札を狩り切って」とザビエル修道士は言い、
残りトリックの勝ちを宣言しました。
ジャストメイクです。
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「何が起こった?」
パーキン評議員長は修道院長を睨みながら言った。
「私ののハイローシグナルを見ませんでしたか?」
「次のをラフできましたよ!」

修道院長は口を半分開き、ザビエル修道士の方を向いて、
「4-5-0-4だったんですか?」彼は言った。
ザビエル修道士は「その通りです」と答えた。

「私は最初に♠8をプレーし、次に♠5をプレーしました」とパーキン評議員長は言い、
「これがカモンでなければ、何がカモンなのか?!」
「えーっと…が 4枚あるかもしれないと思ったのですが」と修道院長は言いました。

が4枚の時、カモンするほど私が愚かだと思いますか?」パーキン評議員長は叫んだ。
「続けると、ダミーの♠Qがセットアップされますよ!」

修道院長はガラスのような笑みを浮かべた。
「そうですね、確かにその通りです。」と、
修道院長は言った。



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