次のラウンドでは、ザビエル修道士とアエルレッド修道士がN-Sに座っていました。
Wに座っている修道院長は、次のボードで下のカードを手に取りニコニコしていました。
♠AKT2 ♥5 ♦T973 ♣K742
オークションが始まり
・Sのザビエル修道士は、1♥とビッドしました。
・Wの修道院長は♥はシングルトンだけど、10HCPで
のダブルはリスクが高いと考え、4枚の♠で1♠と
オーバーコールしました。
・Nのアエルレッド修道士は、カードを長々と見つめ、
強いハンドなので2♠とキュービッドしました。
・Eのパーキン評議員長はパス。
・オープナーは3Cとリビッド。
・Nはスラムトライのため、ブラックウッドの4NT。
・Sのレスポンスは5♥、Aが2枚。
・Nは残念そうに首を振り、この5♥をパスしました。
修道院長は、♠Kをリードし、
ダミーのハンドをまじまじと眺めました。
Dealer: South
Love All
コントラクト:5♥
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West |
North |
East |
South |
- |
- |
- |
1♥ |
1♠ |
2♠ |
P |
3♣ |
P |
4NT |
P |
5♥ |
P |
P |
P |
- |
♠Kのリードで、Nは♠6、Eは♠8、Sは♠3を
フォローしたので、これは良い結果になりそうと修道院長は思った。
・もしEのパーキン評議員長が♠の5枚サポートを
持っていれば、2♠にパスすることは無いはず。
・従って、ディクレアラの♠は最低でも2枚。
そうすると♠で2ルーザー、
ビッドからAがもう1枚抜けているので、
1ダウンになるはず。
・評議員長に素晴らしいスコアをプレゼントできる!
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修道院長は♠Aをキャッシュし、Eは♠5をドロップしました。
・Eのハイローは、ダブルトンの意味ではなく、
・たぶん4枚♥のトップオブナッシングだろう。
・どこのAを評議員長は持っているのだろう?
修道院長はどのスーツにスイッチするかを考えた。
・デクレアラーのハンドが 2-5-1-5 で、♦Aを
欠いている場合は、♦にスイッチが絶対です。
・間違えれば♦のルーザーを♥Qで消される。
♦にスイッチは良くないのか?
・デクレアラーのハンドが2-6-1-4で、
♦Aがシングルトンで、♣にAが無い場合、
4枚♣のルーザーを全てディスカードできない。
・修道院長は♦にシフトすべき、と決めました。
・修道院長は、♦Tにスイッチしました。
Nは♦K、Eのパーキン委員長は♦Aを出しました。
・そして、ディクレアラーはラフ!
「切り札を狩り切って」とザビエル修道士は言い、
残りトリックの勝ちを宣言しました。
5♥ジャストメイクです。
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「何が起こった?」
パーキン評議員長は修道院長を睨みながら言った。
「私の♠のハイローシグナルを見ませんでしたか?」
「次の♠をラフできましたよ!」
修道院長は口を半分開き、ザビエル修道士の方を向いて、
「4-5-0-4だったんですか?」彼は言った。
ザビエル修道士は「その通りです」と答えた。
「私は最初に♠8をプレーし、次に♠5をプレーしました」とパーキン評議員長は言い、
「これがカモンでなければ、何がカモンなのか?!」
「えーっと…♠が 4枚あるかもしれないと思ったのですが」と修道院長は言いました。
「♠が4枚の時、カモンするほど私が愚かだと思いますか?」パーキン評議員長は叫んだ。
「続けると、ダミーの♠Qがセットアップされますよ!」
修道院長はガラスのような笑みを浮かべた。
「そうですね、確かにその通りです。」と、
修道院長は言った。
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