Part1 聖ティトゥス修道院にて
Part1-2 パーキン委員長の改心(3)
新しいペアは次のテーブルのE-Wで待っていた。
修道院長はメンバーを見て顔をしかめた。
もし誰かがこの評議員長を動揺させるとしたら、
この初心者の若い悪魔、キャメロン修道士だろう。
「今晩は、修道院長」キャメロン修道士は挨拶をしました。
「こちらは我々の大事なお客様、パーキン議員です」
と修道院長は紹介しました。
最初は何事もなく過ぎていきました。
そして、最後のボードになりました。
West |
North |
East |
South |
- |
- |
1♣ |
1♥ |
P |
2♣ |
P |
3♣ |
P |
4NT |
P |
5♠ |
P |
6♥ |
All P |
- |
コントラクト:6♥
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Eのパーキン議員がオープンしたにも関わらず、
NSの若者のビッドは6♥まで上昇しました。
修道院長はNの方を向いて、
「パートナーは3Aを持っていますか?」と尋ねました。
「いいえ、私たちはRKCB使用しています」
「5♠は、5キーカード(4つのAとトランプのK)の内2つとトランプのQを示しています」と答えました。
・この説明を聞いて修道院長は♣Jをリードし、
ダミーの♣Kが勝ちました。
ディクレアラーはこのダミーのハンドに満足とは程遠い様子だな、と修道院長は思いました。
修道院長と評議員長が輝かしいトップで今夜を終えることができれば、まだ全てが旨くいくかもしれないと、思いました。
・ディクレアラーは2回トランプを狩り、
ダミーで終わり、その後♣Tをリードした。
・Eは♣Qでカバーし、そのトリックを勝った。
Eはすかさず♦Kを返した。
・これをダミーの♦Aで勝ち、
・その後、ディクレアラーはダミーの切り札を
すべてキャッシュしました。
そして右上図のカードが残りました。
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・ディクレアラーは2つの♣のウィナーを取り、
ダミーからは♦を捨てました。
・Eは♦Qを捨てました。
・そこでデクレアラーは残りのトリックを勝ち、
6メイクを宣言しました。
修道院長は、素晴らしいスラムです!、と呟きました。
キャメロン兄弟は議員の方を向いて、言った
「ちょっとつまらない♦のリターンでしたね!」
「♠や♣のリターンなら簡単にダウンでしたよ」
修道院長は息を呑んで叫んだ。
「どうして大事なお客様にそんな話をするんだ?」
「とても良いリターンでした、あの♦Kは!
・・・タイミングは非常に難しいけど・・。」
二人の初心者はテーブルを去り、
修道院長は申し訳なさそうにパーキン議員の方に向き直りました。
「若い成り上がり者なので礼儀を知りません」
「あなたのような熟練のディフェンダーに、間違ったカードを出したと言うなんて、とても許せない」
「あの若者たちは急いでテーブルを離れて行ったので、スコアシートにサインするのを忘れています」と
パーキン議員が言いました。
「典型的な配慮の欠如だ」と修道院長は叫びました。
「双方がスコア確認の署名をしていない時は、
スコアを調整してもよいと思います」
彼はペンに手を伸ばし、シートに大胆なストロークで何か入力しました。
そして
「私たちは平均以上に居ます」と修道院長。
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