NTTP+ASTEL全機種トランシーバー互換作戦
まえがき
96年冬、NIFTY-serveでZ121+A241によりNTTPとアステル全機種をトランシーバー(TR)互換させようと
いう方法が公表されてから、さらにJD-B7をつかった方法が存在するという情報を基に、私の実験工房で
DDIP以外の所有全端末(14台)に対し実験を行いましたので、報告いたします。
必要機器
JD-B7
最低条件として、アステルTR専用登録モードを持つ親機が必要
これはシャープ自社ブランドの親機であるが、隠しコマンドによりアステルTR専用登録モードを
設定可能
A241,301S,203Sのいずれか(JD-B7 or Z121の場合)
NTTP端末に子機間のみでTR登録可能な端末が必要。おそらくその他のNTTPの端末やA141でも可能と
思われる。
登録するNTTPの端末が少なければJD-B71台だけでも可能である(この場合、TR互換のできるNTTP
端末はJD-B7の最大子機登録台数に依存する)
TR登録対象となる端末(DDIP以外)
方法
ここではJD-B7と301Sを使った方法についてのみ説明する
1.NTTPに子機間TR登録させる大本の端末(ここでは301S)をJD-B7に子機登録する
- これを行う事により301S経由でTR登録する端末の親機情報を同一にできる
2−1.アステル端末へのTR登録
- 基本的にはJD-B7のアステルTR専用登録モードを使用する。ただしA141,241はNTTPの方法
でも可
JD-B7のTR専用登録の準備
通常時に「保留」--->「再ダイヤル」--->「1」--->「再ダイヤル」--->「9」の
順に押下
そしてTR用の4桁の暗証番号(これは任意)を入力し、「保留」押下
これで親機は待受け体制となる
アステル端末TR登録
各端末のTR方法に従って操作する。なお、暗証番号はJD-B7に設定した番号
である。
これでアステル側のTR登録は完了
2−2.NTTP端末へのTR登録
- 301Sと対向させてTR登録を行う
NTTPの機能設定にある「トランシーバー」でJD-B7に子機登録した301Sを
「ソウシン」、その他の端末を「ジュシン」モードに設定する
そしてそれぞれの端末で、共通の暗証番号 --->「機能」--->個別のTRNo.を入力し「機能」を
押下して送受信する。(これはNTTP端末の説明書に掲載)
受信側の端末が完了すれば送信側の端末は「切」を押下すれば子機間TR登録は終了する
2−3.はじめからJD-B7に子機登録する予定の端末
- JD-B7と子機登録を行い、必要があればTR番号の変更を行う(TR No.の変更については後述)
3.TR番号の強制変更(シャープ系端末とアステル松下系端末について)
- TR番号は親機情報が同じであれば全く影響はないので後で変更が可能であるが、これを機能
設定に加えていない物が多数存在する。ここではそれを強制的に変更してしまう方法である
動作状況

左がTR待受け時、右が着信時の状態です。このとおりちゃんとA131から202Sに着信しています。

右がTR通話時の状態です。102Nにはしっかり電測値が出ていますね。
さて、TR登録による子機登録への影響ですが、基本的に、TR登録の持つ親機情報と子機登録の親機
情報は別なのでほとんど問題になりません。ただし、NTTPの端末の場合、TR登録後に子機登録をすると
TR側に子機登録番号が上書きされますので改めてTR番号を設定し直してやる必要があります。
最後に
JD-B7でA152と202SのTR通話が可能な情報を提供して頂いた水野さん@BIGLOBE、301SでNTTP子機間TR登録
情報を提供して頂いたぺけどんさん@くらわんかNet、またNIFTY-ServeのSASTELの皆さんに感謝いたします。
この文献はフリーです。ご自由に転載されても構いませんが、あくまでも1個人がやった実験ですので
メーカーや各PHS事業者に問い合わせする様な事はしないでください。
(C) 1997 tukanana
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