さて、次は60秒露出の絵を料理してみましょう。

基本的には同じ事をしますが、ちょっと手順を変えてみました。
手順は
     1)60秒露出の絵のレベル調整をする
     2)1)の絵を使ってトーンカーブをいじって半分の濃さの絵を作る
     3)1)の絵を使ってトーンカーブをいじって40%程度の濃さの絵を作る

この手順で2)と3)の2枚の絵が出来ますね。
具体的には

60秒元の絵
レベル調整後
さて、ここまで来ると素材としてはすべて準備が出来た事になります。
○6秒露出の元画像
○6秒露出から作った淡い画像
○60秒露出から作った40%トーンカーブの画像
○60秒露出から作った50%トーンカーブの画像
の4枚ですね。

後は、この4枚を加算コンポジットします。
私の使っているステライメージは加算コンポジットは何も苦労せずにファイルを選んで加算するだけで出来上がりますがフォトショップ等ではどうしたらいいのか私には分かりません。多分レイヤーをいじくって加算処理する事になると思いますが正しいかどうか分かりません。
フォトショップの方が加算する時に透明度を細かくいじくれるので出来上がりが微調整がきいていいかも知れませんね。

4枚をコンポジットした結果が下の絵です。
思いのほかボケた絵になってしまいました。
このままでは、ちょっと「出来ました!」と言って皆様にお見せする訳には参りません。
ええい!と再度4枚をコンポジットしてみました。

レベル調整後から40%にトーンカーブ
レベル調整後から50%にトーンカーブ
お!! かなりマシになったじゃあないですか!!
でも、なんだかメリハリの無い絵です。
ここは再度レベル調整・トーンカーブをいじくってメリハリの有る絵にしないといけません。
とうい事でいじくったのが下の絵で、今回の最終的な出来上がりとなっています。
これが最終的な絵です。トラペジウムと星雲が同居していますよね。
読んでいただいた様に簡単に出来てしまいますので、どうぞ皆様お試し下さいまし♪

6秒露出と60秒露出の元ファイルをダウンロード出来る様にしておきますので、下のリンクから飛んで画像を右クリックして「ファイル名を指定して保存」して活用下さい。ただし、ご用意させていただいた絵は星像が流れてしまっています。こんな物しかサンプルにご用意出来ない私の稚拙さをご勘弁下さい。
もちろんご自分で撮影された絵を使ってトライしていただいてもいいと思います。
いいのが出来たら、是非見せていただきたく思います。

以上、ながながと書いて参りましたが最後まで興味を持って読んでいただきましてありがとうございました。何かお気づきの点がありましたら遠慮なくメールでお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

6秒露出の元画像にジャーンプ
60秒露出の元画像にジャーンプ

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