以下記者発表資料(高取町教育委員会作成)より
観覚寺遺跡第4次調査概要
●おもな遺構
大壁建物 2棟以上〜
柱穴 多数
石組遺構
●出土品
須恵器・土師器・製塩土器片・馬歯
遺物コンテナ約5箱
●概要
調査地内に大壁建物の遺構と考えられる溝が3本検出され、そのうち西側の溝の北西の
コーナーを確認した。溝の規模は長さ8.5m以上、幅50〜70cm。大壁建物の時期は出土し
た土器片から、7世紀前半頃と考えられる。柱穴群は大壁建物に先行すると考えられ、時
期やプランについては今後検討したい。
●まとめ
今回の調査で検出された大壁建物は、奈良県内では御所市南郷遺跡・天理市和爾遺跡・
明日香村ホラント遺跡・高取町清水谷遺跡に続いて5例目である(全国で約30遺跡)。調
査地周辺は古代氏族東漢氏の居住地と推定されていたが、今回の遺構の検出でその可能性
は強まった。東漢氏は現在の日本人の祖であり、この地域が日本のふるさとの地のひとつ
と考えられるであろう。
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●参考新聞記事
※「観覚寺遺跡」平成16年3月2日付 奈良新聞
朝日新聞
毎日新聞