高取フォトギャラリー(20) 2004.03.02 new


観覚寺遺跡
高取町大字観覚寺の現地で報道発表されました。尚、現地説明会は実施されません。

以下記者発表資料(高取町教育委員会作成)より

観覚寺遺跡第4次調査概要

●おもな遺構
  大壁建物 2棟以上〜
  柱穴  多数
  石組遺構

●出土品
  須恵器・土師器・製塩土器片・馬歯
  遺物コンテナ約5箱

●概要
  調査地内に大壁建物の遺構と考えられる溝が3本検出され、そのうち西側の溝の北西の
 コーナーを確認した。溝の規模は長さ8.5m以上、幅50〜70cm。大壁建物の時期は出土し
 た土器片から、7世紀前半頃と考えられる。柱穴群は大壁建物に先行すると考えられ、時
 期やプランについては今後検討したい。

●まとめ
  今回の調査で検出された大壁建物は、奈良県内では御所市南郷遺跡・天理市和爾遺跡・
 明日香村ホラント遺跡・高取町清水谷遺跡に続いて5例目である(全国で約30遺跡)。調
 査地周辺は古代氏族東漢氏の居住地と推定されていたが、今回の遺構の検出でその可能性
 は強まった。東漢氏は現在の日本人の祖であり、この地域が日本のふるさとの地のひとつ
 と考えられるであろう。

観覚寺遺跡(1)観覚寺遺跡(2)観覚寺遺跡(3)

観覚寺遺跡(4)観覚寺遺跡(5)

●参考新聞記事
※「観覚寺遺跡」平成16年3月2日付 奈良新聞  朝日新聞  毎日新聞



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