以下記者発表資料(高取町教育委員会作成)より要約 (写真は12月8日に撮影)
第3トレンチ調査概要
●おもな遺構
5世紀前半(2時期) | 竪穴住居 | 4棟 | |
5世紀後半(2時期) | 大壁建物 | 5棟 | |
掘立柱建物 | 1棟 | ||
区画溝 | 2箇所 | ||
5世紀末〜6世紀前半 | 大壁建物 | 1棟 | |
(2時期) | 平地建物 | 1棟 | |
掘立柱建物 | 2棟 | ||
区画溝 | 2箇所 | ||
7世紀中ごろ | 掘立柱建物 | 1棟 | |
柵 | 1箇所 | ||
土壙 | 2箇所 |
●おもな出土品
陶質土器、韓式系土器、須恵器、土師器
●まとめ
調査地には5世紀〜7世紀の多くの建物跡が出土した。
なかには大壁建物(奈良県内2例目)や陶質土器、韓式系土器といった渡来人と関わり
の深い特殊でたいへん貴重な遺構や遺物を検出した。大壁建物は5世紀後半に現れ調査地
内だけで3時期5棟がみられ5世紀末ごろには消える。特に大壁建物1周辺にはL字形竃
といわれる造りつけ竃から煙道を利用した煙溜めと煙突が見つかり、床面に伸びているこ
となどからこの遺構はオンドルの可能性がある。
付近は渡来系氏族 東漢氏(やまとのあやうじ)の拠点地域のひとつと考えられ飛鳥地域
の渡来人の動向が窺える。
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