でも一体どんな病気にかかるというのでしょうか? 日本人におけるタバコの害を疫学的に調査した平山らは、タバコによる健康障害を「タバコ病」と呼んで下のように分類しています。
この表の中で、能動喫煙タバコ病とはタバコを吸うことにより主としてフィルターなどを通して吸い込まれた煙(主流煙)による病気、受動喫煙タバコ病とは、妊婦の喫煙による胎児の病気や、燃えるタバコの先から絶え間なくたちこめる煙(副流煙)を周りの人などが吸わされることによっておこる病気をさしています。つまりタバコを吸っている人も、自分は吸っていないのにそばで無理やり吸わされている人も、さらにはおなかの中の赤ちゃんまでタバコ病にかかるということです。 次回からはこれらのタバコ病のいくつかについてお話しを進めて行きます。