凡例

(ごんべの責任逃れ)

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---------序

「ごんべの鳥取弁辞書編集プロジェクト」は、半分はお遊びです。ごめんなさい。しかし、後の半分は真面目だったりします。
「鳥取弁」といっても、東部、中部、西部では幾分(かなり)違ってくるようです。
東部を、因幡(鳥取市、岩美郡、気高郡、八頭郡)・・・・・因幡方言。
中部を、東伯耆(倉吉市、東伯郡)・・・・・・・・・・・東伯耆方言。
西部を、西伯耆(米子市、境港市、西伯郡、日野郡)・・・西伯耆方言。
としますと、ごんべは、中部(東伯郡東伯町)で生まれ育って、東部・西部で生活したことがありません。ですから、因幡方言、西伯耆方言は、ほとんど知らないのであります。
そんなわけで、「ごんべの鳥取弁辞書」は、東伯耆方言を中心に編集していきます。因幡方言と、西伯耆方言については、全然自信がありませんので、原則として、東伯耆方言への注記という形を採ろうかなと思います。どうかご容赦ください。ただし、因幡方言、西伯耆方言についての確実な情報をnativeの方からいただいた場合は、独立した見出し語項目を立てたいと考えています。(資料編の「日本語の方言分類における鳥取弁の位置」も参照ください)
とはいえ「ごんべの鳥取弁辞書」の中心である東伯耆方言の中でも、その東端の泊村と西端の赤碕町とで、また、海岸沿いの地域と山間部の地域(関金町、三朝町)とでは、人的文化的交流の違いや農村・漁村特有の生活様式等の違いから、方言には微妙な違いがあると思われます。「ごんべの鳥取弁辞書」の語句・用例が東伯耆全域で意味が通じるとは限りません。ひと山越えたら言葉が違う・・それが方言の面白さでもあります。

《鳥取県の各市町村に関する情報は》
岸本町CB CLUB/市町村別オール観光リンク集・鳥取県(use Shockwave)

この辞書の見出し語のかなりの部分は、昭和20年代半ばから30年代の記憶に基づいて記載されています。ごんべは昭和37年の高校卒業と同時に県外に出ましたので、それ以降の方言の変化をほとんど把握していません。ですから、現在ではもはや方言としては「死語」となっているものが多いのではないかと危惧しています。
昭和30年代以降は、農村の変化は急速に進みました。方言もその変化に無関係では有り得なかったでしょう。特に、機械化がされていなかった頃の農作業に密着していた四季の祭事・行事の衰退、あるいはテレビの普及、進学率の向上、子供たちの野山で遊ぶ機会の減少、はたまた農村も例外ではなかった核家族化の進展等々に伴って、方言は大きく変遷してきていることでしょう。また、標準語がもてはやされ、方言が軽視された時代が終戦後長く続いたことも軽視できません。

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ま、そんな大袈裟なことは置いておいて、「ごんべの鳥取弁辞書」は、ごんべ自身の思い出辞書とも言えるものです。方言を通じて、過ぎ去った子供時代を(ボケてしまう前に)懐かしく回想し、故郷に思いを馳せ、なくなった人々を懐かしく思い出そうというわけです。(年を取るとこれだから、困ります。)それも、いっぺんに全部を思い出すことができませんので、辞書の改訂は思い出すたびに少しずつ、ということで。また、記憶違いもその都度修正です。 ごんべのグチとも言える鳥取方言辞書を、ちょっとだけでも、見てやってください。

---------見出し語の選定

語句は、できるかぎり、会話や子供の遊びの中から拾うようにしました。日常生活で使われている(使われていた)語句に限らず、現在ではまったく死語化しているであろう語句も、懐かしさのあまり、できるだけ拾ってあります。
選定した語句は、岩波国語辞典、角川必携国語辞典、岩波広辞苑(電子ブック版)、三省堂大辞林、三省堂新明解国語辞典などで検索して、標準語と語義に差がないもの、標準語に準ずると思われるものは、原則(あくまでも原則)、除外しました。ただし、かつては標準語であったが、現在は地域的に半方言の形で残っているものは、辞書に入れるようにしました。その取捨選択の明確な基準はありません。
植物や動物など、かつて子供の遊びの中でかかわりのあったものは、思い出すだけ入れました。写真かイラストを挿入すればわかりやすいのですが、それは今後の課題(今はお金がないのでツールが買えない)として残しておきます。
「そがな、そがいな、そげな」など、類語は一個所にまとめましたが、まとめていない語句グループもあります。そのへんは、統一していません。
見出し語のうち、助詞や助動詞等で他の語句にくっつけて用いる語句は、「・・け」「・・だらあか」などのように、「・・」を使っています。

---------見出し語の排列 (文章の一部は「広辞苑」の凡例を模倣)

五十音順
表音式かなづかいの五十音順により排列しました。
(1) 濁音・半濁音は、清音の後に置きました。
(2) 促音(そくおん)・拗音(ようおん)は、直音の前に置きました。
(3) 長音符「ー」は、すぐ前の仮名の母音(あ・い・う・え・おのいずれか)を繰り返すものとみなして、その位置に排列しました。

同音の語の排列
見出し語の仮名表記がまったく同じである場合は、先着順に排列しました。

---------文法について

国語の文法は、大学受験終了時にall_clearしてしまいましたので、原則として、入れません。と言いつつも、結構品詞や活用形らしきものを入れていますが、あまり自信が無いので、信用しないでください。しかし、いずれは少しずつでも、まじめに鳥取弁文法をまとめてみたいとは思っています。

---------意味・用例等について

「はしま【箸間】」のように「【」と「】」で囲んで、見出し語の漢字表記を示します。漢字表記に自信がない場合は、「らんば【乱場?】」のごとく「?」を付しました。

見出し語等が主に用いられている(用いられていた)地域を、次の表示で示しました。目安として参考にしてください。これ以外に(八頭)(倉吉)(日野)(鳥取市)(鹿野町)などの郡名・市町村名を付記する場合もあります。そのへんはごんべ流で適当に。
〔因幡方言〕→主に因幡地方(鳥取県東部)で用いられている/用いられていた語。
〔東伯耆方言〕→主に伯耆東部地方(鳥取県中部)で用いられている/用いられていた語。
〔西伯耆方言〕→主に伯耆西部地方(鳥取県西部)で用いられている/用いられていた語。
ただし、ごんべが直接確認した語(ごんべ自身使用したことがある語、又は直接聞いたことのある語をいいます。以下同じ)で東伯耆において用いられている、又は用いられていた一般の見出し語等については、原則として、〔東伯耆方言〕の表示は省略しました。

見出し語等のうち、ごんべが直接確認していない見出し語については、語頭にを付けて表示しました。

の記号は、参照する他の見出しを示しています。

《品詞》では、見出し語の品詞を示します。

《標準語》では、見出し語の意味を示します。この項目がない場合もあります。

語義の理解を助けるため、つとめて《用例》を掲げました。
《用例》では、会話の中でどのように使われているかを示します。ただし、前記したように、昭和20年代〜30年代が中心です。鳥取県中部の人も、「なんだいな、これは(なんじゃ、こりゃ)」と思われる用例が多々あるであろうと、残念ながら、確信をもって断言できます。見出し語によっては、《用例》を入れていない場合もあります。
《用例》の中で、見出し語に相当する部分は緑色表示しました。活用語の場合は、語幹のみを緑色表示するのを原則としましたが、語幹のみでは理解しにくいと思われるものについては、活用語尾・助動詞・助詞等を含めて緑色表示するようにしました。また、用例に含まれる他の見出し語については、すぐ参照できるように、その見出し語へリンクをさせています。

《アクセント》では、他の部分より高く発音されるアクセントの位置を、「おこ」「のったりな」のように、アンダーラインで表示しました。単独の場合と他と接続した場合でアクセント位置が異なる語句については、特徴的なものに限り例示しました。なお、現時点(1997年03月15日)では、《アクセント》は一部の見出し語にしか入れていません。

上記以外に、《補足》《蛇足》《忘却》《記憶》《懺悔》などという勝手な見出しをつけて、ごんべの独り言を書いていますが、ここは読んでいただいても、読み飛ばしていただいても結構です。(ほんとはこういった部分を書くのが楽しかったので読んで欲しいのですけれど)

の記号は、新たに追加した項目です。年月日は、追加年月日を示します。

の記号は、「些細」な修正や改訂を加えた場合、その修正や改訂の内容等を記載した部分です。備忘メモ的に使用する場合もあります。

の記号は、あまり多くなると邪魔になりますので、適宜、古い方からはずしていきます。

[Thanks to name]は、見出し語に係る情報をいただいた方の表示です。ホームページを持っておられる場合はマークを表示して、リンクを張らせていただきました。感謝。

---------乞う・鳥取弁情報

鳥取弁についての、どんな情報でも結構です。ごんべに教えてください。その場合、誠に恐縮ですが、その鳥取弁が使われている地方(市町村名など)をお教えくだされば、とても助かります。
また、他府県の方が鳥取県内を旅行中、「こんな方言を聞いたが、どういう意味か」というのでも結構です。その場合は、その方言をお聞きになった場所をお教えください。 その他「鳥取県出身の配偶者が、このようなシチュエーションで、このような意味不明の言葉をつぶやくが・・・」なんてえのは、大歓迎です。



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