動詞の活用（しぬる）

動詞の活用（しぬる【死ぬる】）

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この表の作成には、国書刊行会「講座方言学」の他、三省堂「大辞林」、同「新明解国語辞典（第四版）」、角川書店「必携国語辞典」、岩波書店「国語辞典（第三版）」、同「電子ブック版広辞苑（第四版）」などを参考にしました。
鳥取弁特有の動詞及び鳥取弁特有の意味を持つ動詞には、

を付加しています。
用例等欄に示した活用形には、接続する主な鳥取弁助動詞等をカタカナで表示しています。

活用等	用　　例　　等
しぬる【死ぬる】活用の型：ナ行変格活用・・もう一つのナ変動詞「いぬる」語幹：し意味：死ぬ
未然形	しなン、しな（ア）シェン、しにゃ（ア）シェン、しな（ア）ヘン、しにゃ（ア）ヘン・・打消し《用例》「おりゃ、まんだ死なん」（俺はまだ死なない）。《用例》「死ぬる死ぬる、っちゅうもんほど、死なしぇんだ」（死ぬ死ぬという人間ほど、死なないものだ）。《補遺》「しぇん」「へん」は、強い打消しになる。しなア、しなイ・・意志、未来、勧誘《用例》「駄目なら、一緒に死ない」（駄目なら、一緒に死のう）。
連用形	しにマス・・丁寧な断定しにチャア・・希望しんナル・・尊敬、丁寧《用例》「え？。いつ死んなった？」（え？。いつなくなられたんですか）。しにヨル、しんドル・・状態、進行しんダ・・確認、過去
終止形連体形	しぬる《用例》「もう死ぬっで」（もう死ぬよ）。「しぬる」の「る」は「しぬっで」のように、促音化する場合が多い。しぬっダラア、しぬるダラア・・推量《用例》「うちは、いつ死ぬっだらあ」（私はいつ死ぬんだろう）。
仮定形	しな（ア）、しにゃ（ア）《用例》「死にちゃあなら、死なええがな」（死にたいなら、死ねばいいだろ）。
命令形	しね（エ）

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