動詞の活用(おきる【起きる】)


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この表の作成には、国書刊行会「講座方言学」の他、三省堂「大辞林」、同「新明解国語辞典(第四版)」、角川書店「必携国語辞典」、岩波書店「国語辞典(第三版)」、同「電子ブック版広辞苑(第四版)」などを参考にしました。
鳥取弁特有の動詞及び鳥取弁特有の意味を持つ動詞には、を付加しています。
用例等欄に示した活用形には、接続する主な鳥取弁助動詞等をカタカナで表示しています。

活用等用  例  等
おきる【起きる】(標準語)

活用の型:上一段活用(カ行)
語幹:お

未然形
おきン、おきりゃ(ア)シェン、おきら(ア)シェン、おきりゃ(ア)ヘン、おきら(ア)ヘン ・・打消し
《用例》「まんだ起きんだかえ?」「うん、まんだ起きらへん」(まだ起きないの?)(うん、まだ起きない)。
《補遺》「しぇん」「へん」は、強い打消しになる。

おきヨウ、おきョウ、おきョイ ・・意志、未来、勧誘
《用例》「7時になったら、起きょう」(7時になったら起きよう)。
《用例》「ねえ、イチ・ニイ・サンで一緒に起きょい」(ねえ、イチ・ニ・サンで一緒に起きようよ)。

連用形 おきマス ・・丁寧な断定

おきチャア ・・希望

おきナル ・・尊敬、丁寧
《用例》「そがに早あから起きなるか?」(そんなに早くから起きるんですか?)。

おきヨル、おきトル ・・状態、進行

おきタ ・・確認、過去

終止形
連体形
おきる
《用例》「さあ、起きっぞ」(さあ、起きるぞ)。「おきる」の「る」は「おきっぞ」のように、促音化する場合が多い。

おきっダラア、おきるダラア ・・推量
《用例》「そろそろ起きっだらあ」(そろそろ起きるだろうよ)。

仮定形 おきら(ア)、おきりゃ(ア)
《用例》「もうちいと、はや起きら、遅刻はせん」(もう少し早く起きたら、遅刻はしない)。
命令形 おき(イ)

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