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水素の貯蔵方法
水素の貯蔵方法は、圧縮・冷却・吸着の3つの方法に分類される。
[圧縮]
密閉された容器に圧縮して詰める方法で、水素の貯蔵方法として最も一般的な方法である。最もよく利用されるのは水素ボンベと呼ばれる高圧ガス容器で、150 〜 200 気圧にまで加圧して貯蔵している。
Update : 2003/12/15
[液体水素]
水素の -252.8 ℃になると液化し、体積は気体状態と比較して約 1/800 になる。ただし液体水素を製造するためには高純度の気体水素が必要であり、その水素を極低温にするための設備とエネルギーも必要となる。
Update : 2003/12/15
[吸着]
水素と反応して化合物を生成しやすい物質を利用し、ある圧力以上より昇圧して吸着させ、減圧して水素を放出させるという方法で水素を貯蔵することができる。
金属で行った場合、これを水素吸蔵合金という。また、一酸化炭素・窒素・ベンゼン・トルエンなどの炭素化合物を用いて(水素を付加するとそれぞれメタノール・アンモニア・シクロヘキサン・メチルシクロヘキサンになる)水素を貯蔵する方法も開発されている。これらをケミカルハイドライドという。逆反応をさせて水素を取り出す。その他カーボン系の材料(活性炭やカーボンナノチューブ、グラファイトナノファイバーなど)を用いて分子構造の間に水素を捕捉することで貯蔵することもできる。
Updated : 2003/12/15
水素の輸送方法
水素の輸送は日本では高圧水素カードルに容れるか、トレーラーに積載して運ぶことが主である。ケミカルハイドライド系の貯蔵方式が現実的なものになれば、ハイドライド系化合物で運搬し、消費地についてからオンサイトで水素を分離し、別途水素タンクに貯蔵して利用するという方法も考えられる。
[パイプライン]
水素または水素と天然ガスの化合ガスをパイプラインで搬送するおいう方法は世界では30箇所以上あり、非現実的な方法ではない。水素と天然ガスを従来の都市ガスパイプラインで流し、(改質器をオンサイトで起動することで)消費地で分離して使用できるようになれば新たに水素用のパイプラインを敷設しなくとも水素パイプラインと同様の効果を発揮することができる。
Updated : 2003/12/15
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Updated : 2003/12/15
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