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Title : When I met Computers
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4. When I met Computers

 私が初めてコンピュータというものに触れたのは高校生の時だった。担任の先生が数学の教師でかつ進路指導の担当であったので、生徒の成績管理用に導入した新しいマシンとリプレースしたので余ったマシンを放課後に触らせてもらったのだ。NECのPC-6001だった。
 その当時のことをどれだけの方がご存知かしらないが、カセットテープからデータやプログラムを読みとり、書き込む仕組みだった。それでも自分が書いたプログラム(N-BASIC だったが)が動くのを見て純粋に感動した。その新規導入したマシンというのが NEC PC-9801E だったのだが、その時に初めてフロッピーディスクドライブと言うのを見た。使ってみた。その「速さ」にこれまた感動した。

 会社に入って UNIX なるものの存在を知った。最初は統計パッケージを稼働させるためのプラットフォームでしかなかった。しかし TCP/IP とやらを介せば周りに散らばっているPCとLANとかいうものを構築できるらしいと言うことも知った。訳の分からないマニュアルと苦闘しながらあれこれ設定するうちに、PC の画面に“login:”というメッセージが表示された。別にこれですごいことが出来たわけではないが感動した。

 一つのマシンから他のマシンにアクセスできるなんて!

 そのうち、世界には“インターネット”という、「とんでもなくでかいLAN」があることを知った。本だけでしか知らなかった。それなのに全てを知っているかのように報告書を書いたこともあった。User Account の作り方さえ知らなかったときに、である。それからあれこれ勉強してドメインを維持できる程度の知識は身につけるようになった。

 私にとってコンピュータは「言うことを聞かせるためのマシン」であった。この姿勢は今も変わっていない。コンピュータとは人間の力を引き出し、増幅するために、人間が使うマシンである。もっとも、すぐに言うことを聞いてくれるようになったわけではなく、あれこれと苦労させられたが。でも成功したときはとっても嬉しかった。

 コンピュータにはまだまだ色々なことができるはずだ、と私は思っている。そして今これを読んでいるあなたにもまだまだ色々なことができるはずだ、と私は信じている。

[今回のタネ本]
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Updated : 1996/04/30