West スマイリー 夫人 |
North マイケル 修道士 |
East スマイリー 卿 |
South アエルレッド 修道士 |
- |
- |
1♠ |
2♦ |
P |
2♥ |
P |
2NT |
P |
3♦ |
P |
3NT |
All pass |
|
|
|
コントラクト:3NT
=====
前回と同じメンバーで次のボードになりました。
オープニングリードをするスマイリー夫人は、♣スーツに希望の目を向けていました。
♣のリードは魅力的であり、普段なら間違いなくそうしていたでしょう。
しかし、ジョン・スマイリー卿は自分のビッドしたスーツがリードされなかったとき、かなり機嫌が悪くなる傾向がありました。
以前同じような事があったとき、丸一週間、彼は家の東棟に引き籠ってしまったのです。
・小さなため息をつきながら、
スマイリー夫人は♠9をリードしました。
・デクレアラーのアエルレッド修道士が♠Qで勝ち、
・すぐに♥を全て取り、
ハンドからは♠を2枚と♣を1枚捨てました。
一方、Eは♣9と♣2を捨てました。
ディクレアラーのアエルレッド修道士は、
♦をエスタブリッシュする必要がありました。
・それで、ダミーから♦をリードし、
Eは♦4をプレイしました。
ハンドからどのカードをプレイすべきか、
アエルレッド修道士は悩みました。
Eが♠でオープンしているので、
♠AはEが持っている可能性が高かった。
そう、♦Kを出すのが正しいはずだ、と考えました。
・そして♦Kを出し、そのトリックを勝ちました。
・続く2回目の♦は、Eの♦Aが勝ちましたが
Wからは♦Qが落ちてきました。
アエルレッド修道士は勝ち誇って残りのカードに向かいました。そして、
「♠Aに負けて、残りは全て勝ちます」と宣言しました。
|
「本当によくやったよ、パートナー」と、マイケル修道士は大喜びで叫びました。
「2♦をパスしなくてよかった。
危うくパスするところでした」
スマイリー卿はそのボードにあまり興味はありませんでしたが、「6枚♣で、QJTまで持っていたの?」と叫んだ。
「♠をリードなんて、何を考えているんだ?」
「♣から始めれば簡単にダウンさせれた」
「実際のところ、♠のリードでもまだダウンさせることができます」と、
帰り際に立ち寄った修道院長が言いました。
「デクレアラーが♥を取っているときに、
♣2枚と♦Aを捨てなければなりません。
スローインを防ぐために!」
スマイリー卿とスマイリー夫人は修道院長を睨みつけました。
この見知らぬ男がプレーについてコメントするとは、ぞっとするほどマナーが悪いなぁ。
「見えますか?」修道院長はスマイリー卿の肩を軽く押しながら続けました。
「デクレアラーは、あなたのパートナーに
リードを与えずに♦をエスタブリッシュする
ことはできません」
「パートナーが♦で勝った後、♠をプレーする
と、あなたは ♠で4リック勝て、
3NTは1ダウンになります」
「無礼に思われたくないのですが、
そうしていれば本当に良かったのですが…」
とスマイリー卿。
「もちろん、アエルレッド修道士はプレーを間違うかもしれませんが・・・」と修道院長。
「ダミーに向けて♥5を出して♥Kで勝ち、
その後に♦Kに向けて♦3をリードしても、
あなたにできることは何もありません。
♦で5勝、♥で2勝、そして 黒いスーツで
2勝、3NTはメイクします」
スマイリー卿は立ち上がり、修道院長の上から叫びました。
「これはまったく耐え難いことだ」
「聖職者であろうとなかろうと、私や妻、
対戦相手にプレイ方法を説教するなんて!」
修道院長は数回瞬きをした後、衝撃を受けて退却しました。
スマイリー卿は席に戻り、友好的な態度でアエルレッド修道士の方を向きました。
アエルレッド修道士は、
「さて、あなた方は最後のハンドをかなりうまくプレーしたと思います」
「9トリック、ジャストメイクでしたね」
|